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100%電気商用車をバルセロナ工場で生産【日産自動車】

2012年5月23日

~ 「NV200」ベースの電気自動車を2013年度より生産開始 ~

日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は、23日、100%電気商用車「e-NV200」を、2013年度より、スペインの生産拠点の一つである、バルセロナ工場にて生産すると発表しました。

バルセロナ工場にて生産しているエンジン車「NV200」をベースとした、この100%電気商用車「e-NV200」は、日産のグローバルな小型商用車ラインアップに革新をもたらす重要な車種となる予定です。

「e-NV200」は、2010年の発売以降数々の賞を受賞している100%電気自動車「日産リーフ」に続く2車種目の電気自動車で、ゼロエミッションの領域でリーダーとなることを確固たるものとしていくモデルです。

1億ユーロの投資を伴うこの新型車は、同工場および地元のサプライヤーに、約700名の新規雇用を生み出すことが期待されています。

生産拠点としての競争力を背景に「e-NV200」の唯一の生産拠点となるバルセロナ工場は、グローバルに同車種を供給する予定です。同じくスペインにあるアビラ工場は、先般、新たな中型トラックの生産拠点となることが決まりました。

ファミリーやビジネスユーザー向けに、多機能で広い室内空間を提供する「e-NV200」は、ベース車である「NV200」がもつ革新性及び実用性と、100%電気自動車「日産リーフ」のパワートレインが生み出す先進性を併せ持つモデルとなります。

一充電あたりの航続距離は100%電気自動車「日産リーフ」と同等を目指し、また、クラストップのランニングコストを実現します。

日産の副社長であるアンディ・パーマーは、「『e-NV200』は、商用車市場に革新をもたらすと同時に、電気自動車市場での日産のリーダーシップをより強力なものとするでしょう。エンジン搭載型の商用バンが誇る室内の広さ、多用途性、実用性はそのままに、走行時の二酸化炭素の排出量をゼロとした上で、電気自動車独自の加速性や静粛性を提供します。そして何より、クラスをリードするランニングコストが、ファミリーユーザーにとってもビジネスユーザーにとっても、非常に魅力的な点となるでしょう」と述べました。

「e-NV200」は、日産が、同社の中期経営計画「日産パワー88」の重要な柱のひとつとして掲げる、2016年までにグローバルトップの小型商用車メーカーとなるという目標において、大きな役割を担うモデルとなります。

同社の小型商用車事業の年間グローバル販売台数は、2011年度にはじめて100万台を超えました。

副社長のパーマーは、「『e-NV200』は、最も幅広い車種を取り扱う小型商用車メーカーのひとつである日産にとって、今後、一層の大胆さと革新性をもたらす重要な車種となります。同車種を生み出す私どものスペインでの事業展開に対し、継続的な支援をご提供いただいているスペイン政府ならびにカタルーニャ政府に対し、厚くお礼を申し上げます。そして、この日産のグローバル事業にとって非常に重要な車種の生産を勝ち取ったバルセロナ工場の従業員の皆さまを、心から祝福したいと思います」と語りました。

なお、「e-NV200」のベースとなる「NV200」は、2009年の発売以来、すでにグローバルで約10万台を販売しており、次世代のニューヨークタクシーにも選定された、多目的商用バンです。

「e-NV200」の投入に向けては、そのテストカーによる大手企業の実証運行が、欧州をはじめ各地で行なわれています。2013年度の生産開始に向け、同実証運行から得られたフィードバックが商品開発に反映されていきます。


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