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第46回東京モーターショーで「今日」「明日」「未来」の物流・社会の課題解決へ向けたソリューションを提案【UDトラックス】

2019年10月23日

UDトラックス株式会社(本社:埼玉県上尾市、代表取締役社長:酒巻孝光)は、10月24日(木)より開幕する「第46回東京モーターショー2019」で、ハイブリッド実験車両「雷神」を初公開します。また、当社のテーマ 「INNOVATION FOR SMART LOGISTICS 暮らしを支える物流に、革新を。」を体現する「未来」のトラック「Quon Concept 202X」、および2019年に試験導入するコネクティビティ技術を活用した新しいサービスアプリケーションを出展します。いつの時代も人々の暮らしを支える物流をよりスマートに、そして深刻化する社会や物流業界の課題解決に革新的なソリューションで貢献したいという想いを込め、「今日」「明日」「未来」の物流・社会の課題解決へ向けた取り組みを紹介します。

物流は「社会の血脈」と言われています。しかし物流業界は、ドライバー不足、Eコマースの拡大による小口配送需要の爆発的な増大、また環境対策、交通安全対策、生産性の改善への社会的な要求の高まりを受け、様々な解決すべき課題に直面しています。

米大手コンサルティング会社※1の調査によると、2027年の国内のトラックドライバーは約24万人不足すると予測されています。また電子商取引の拡大に伴い、2018~19年に米国の物流業界だけで45万人以上の新規雇用需要が発生すると予想されています※2。これは米国において2013年から2017年にかけ物流業界で創出された新規雇用者数の2倍以上にあたります。

「私たちの暮らしは、物流に支えられ、物流は運ぶ人に支えられています。UDトラックスは、創業以来のビジョンである時世が求めるトラックを提供することで、物流に革新的なソリューションを提供し、社会をもっと豊かにしていきたいと思います」(代表取締役社長 酒巻孝光)特に少子高齢化が世界で類を見ないスピードで進む日本で物流の持続可能性を高めるためには、「オープンイノベーションを基本的な指針として、業界の垣根を超えて様々な知見やアイデアを持ち寄り、産業界・経済界が一丸となって取り組みを加速していかなければなりません」

※1ボストンコンサルティング・グループによる17年10月に公表した推計
※2米商業用不動産サービス会社のCBREによる推計

「今」の時代に求められる運転性能、燃費・環境性能、安全性、生産性、稼働率を、一歩先の次元まで高めた商品ラインナップ

「今日」のスマートロジスティクスには、高積載で高い燃費性能を有する小排気量大型トラック、そして女性や若手ドライバー、経験の浅いドライバーでも楽に、そして省燃費で運転できる電子制御式オートマチックトランスミッション搭載のトラックが求められています。

プレゼンテーションで登壇した国際自動車ジャーナリストで戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「自動走行システム」推進委員会の委員である清水氏は、政府主導の「コネクテッド・インダストリーズ」や「ソサエティ5.0」の取り組みを紹介。さまざまな「つながり」によって新たな付加価値の創出や社会課題の解決を目指していることを話しました。

清水氏は、「ネット通販の拡大によって私たちの生活は便利になったが、物流事業者には大きな負荷がかかっている。見えないライフラインの持続可能性を高めていかなければらない」と述べ、次世代技術が物流業界にもたらす変革とイノベーションへの期待を述べました。

 

 

 

新興国市場向け大型トラック「クエスター」 GWトラクター※
新興国市場向けに2013年に発表したクエスターは、ボルボ・グループのグローバルな技術と日本のものづくりを結集した、頑丈で信頼性が高く燃費性能に優れた大型トラックです。「クエスター」は、新興国市場向けトラックとしては初めて2019年1月、電子制御式オートマチックトランスミッション「ESCOT」を標準搭載した車両を投入。 「ESCOT」とテレマティクスが提供する新サービスによって、より効率的な運転パフォーマンスと燃費向上を支援します。

※日本市場では販売していません。

 

GH8エンジン
「GH8エンジン」は、ダウンサイジングにより軽量・コンパクト、さらにシンプルな構造で高い信頼性を維持しながら、力強いトルクを全域で発生。軽量高積載とパワフルな走りを両立します。

 

 

 

 

自動運転、コネクティビティ、エレクトロモビリティ ―― 「明日」の暮らしを支える次世代技術
当社は2018年、次世代技術ロードマップ「Fujin & Raijin (風神雷神)――ビジョン2030」を発表しました。自動運転の分野で当社は現在、限定領域のレベル4自動運転技術の開発に注力しています。また、経済産業省および国土交通省が実施している高速道路でのトラック隊列走行プロジェクトに参画しており、車間通信や車線維持支援システムなどの必要な技術において、安全性や精度をさらに高める開発を実施しています。さらに電動化の分野ではハイブリッドを中心に様々な技術を開発をしています。このように当社は、ロードマップに従い、2030年までに完全自動運転トラックと大型フル電動トラックの量産化を目指しています。

レベル4自動運転技術実験車両「風神」
2019年8月に一部公道を使用して実施した国内初レベル4自動運転技術実証実験で使用された車両です。大型トラック「クオン」をベースに開発され、RTK-GPS(リアルタイムキネマティック全地球測位システム)や3D-LiDARなどの技術を駆使し、自動走行します。

「時世が明日の物流に求めるソリューションの一つは自動運転です。今年8月末にその第一歩を踏み出しました。2020年には限定領域での自動運転の実用化をはかります」(UDトラックス開発責任者ダグラス・ナカノ)

 

 

 

ハイブリッド実験車両「雷神」
大型トラック「クオン」をベースに開発されたハイブリッド実験車両。当社はエレクトロモビリティの分野で、様々なソリューションを開発しています。特に食品倉庫などでの使用を想定し、必要に応じ電動走行モードで走行する機能を搭載したハイブリッドトラックに注力しています。

UDトラックスは2030年までのフル電動トラック量産化に向けて、エネルギー効率や積載量、航続距離、静粛性を最大限に確保したゼロエミッションの大型トラックの技術開発に取り組んでいます。

 

 

 

コネクティビティ技術で社会課題の解決を主導

UDトラックスが所属するボルボ・グループのつながるトラック、バス、建設機械は100万台の大台を超えました。なお、当社がこれまで国内外で販売したつながる車両は6万台になっています。つながる車両から収集したビッグデータは、稼働率の向上、排出ガスと騒音の低減、運行の安全性の向上を通じ、生産性の改善に貢献しています。

今回のモーターショーでは、こうしたテレマティクス技術を活用しトラックの稼働率最大化を支援する、ドライバー用アプリケーション「My UD Truck」、整備士用アプリケーション「My UD Toolbox」、運行管理者用サービス「My UD Fleet」を展示します。本アプリケーションは2019年内に一部のお客様に試験導入します。UDトラックスは今後も、お客様のビジネスをより効率的なものにするために、様々なサービス・アプリケーションの開発を進めていきます。

「未来」のスマートロジスティクスの実現に向けて
「Quon Concept 202X」では、スマートロジスティクスを次のレベルに高めたモビリティソリューションを体現しました。スマートロジスティクスとは、効率的で生産性の高い、安心かつ人にやさしい、持続的な物流を意味しており、IoT、AI、ICT技術の進歩によって実現する「スマート社会」に不可欠な社会インフラです。
202X年を想定したコンセプトトラックでは、ディスプレイやエクステリアのパーソナライゼーション、AI(人工知能)、カメラモニタリングシステムなど先進のテクノロジーを追求しています。未来の大型トラックは、人々の暮らしの中で中心的な役割を担い、人と人、人とインフラ、地方と都会をつなぎます。

  

「第46回東京モーターショー2019」 UDトラックスブース

UDトラックスブースでは、「クオン」、「クエスター」、「Quon Concept 202X」の搭乗体験、「キッズメカニック」(土日祝)ではお子様向けのユニフォームを貸し出し写真撮影ができるほか、ARコーナーではゲーム体験をお楽しみいただけます。また、10月28~11月1日の毎日午後5時から開催するトークショー「UD Talks」では、自動運転、未来の物流、物流会社や女性ドライバー、若手デザイナー、若手エンジニアなど社内外からのゲストをお呼びし、物流業界の今と未来についてディスカッションを行います。

詳細につきましては、下記・特設ウェブサイトをご覧ください。

https://www.udtrucks.com/japan/aboutud/our-activities/tokyo-motor-show-2019

当リリースに関するお問い合わせ先
UDトラックス広報
Info.udtrucks.japan@udtrucks.co.jp

【UDトラックスについて】
UDトラックスは世界60カ国以上で先進的な輸送ソリューションを提供する日本の商用車メーカーです。1935年の創業以来、「時世が求めるトラックとサービスを提供する」というビジョンを掲げ、革新的な技術の開発で業界をけん引してきました。より高い満足を求めるお客様のため、私たちは信頼性の高いソリューションにより、スマートロジスティクスの実現に向けて取り組んでいます。大型トラック「クオン(Quon)」「クエスター(Quester)」から中型トラック「コンドル(Condor)」「クローナー(Croner)」、小型トラック「カゼット(Kazet)」「クーザー(Kuzer)」までのフルラインアップ、そしてカスタマーサービスと販売金融により、世界各国の様々なお客様のニーズに対応しています。

UDトラックスは全世界に10万人の従業員を有するボルボ・グループの一員です。
https://www.udtrucks.com/japan






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