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系統連系型 V2H(Vehicle to Home)システムの ラインアップを拡充・販売開始【ニチコン】

2019年9月17日

 ニチコン株式会社は、2018年9月に発表しました“EVパワー・ステーション®”系統連系型V2Hシステム、スタンダードモデル(VCG-663CN3・VCG663CN7)の出荷を9月17日から開始します。このスタンダードモデルは、お客さまの利便性向上のため充電ケーブル長を標準の3.7mに加え7.5mも用意しており、本年6月から出荷開始しているプレミアムモデル(VCG666CN7)に加え、プレミアムモデル1モデルとスタンダードモデル2モデルの合計3モデルが揃います。
<系統連系型V2Hシステムの開発経緯>
・2019年1月:プレミアムモデル・スタンダードモデルのCHAdeMO検定を取得。
・同年6月:プレミアムモデルがV2Hとして第一号のJET認証を取得。(JET電気自動車等搭載蓄電池用EV-0001)
・同年6月20日:プレミアムモデルの出荷を開始。
・同年8月27日:スタンダードモデルがJET認証を取得。(JET電気自動車等搭載蓄電池用EV-0002)
・同年9月17日:スタンダードモデル2機種の出荷を開始。

開発背景
 2012年5月から発売開始した初代の“EVパワー・ステーション®”は、車両の充放電規格・EVの電力を電力系統に接続する規格が整備されていないなかで、電力系統と接続しない“非連系型”として発売を開始しました。
 地球温暖化が原因とされる異常気象に伴う豪雨並びに地震による停電対策や、FIT(固定価格買取制度)期間が終了する太陽光発電ユーザーiの自家消費ニーズが高まる中で、“EVパワー・ステーション®”に対する問い合わせが増加しております。
 車両の充放電規格(CHAdeMOV2HガイドラインDC2.1版)とEVと電力系統との接続規格(JET、JISC4412-1及び「蓄電システムの一般及び安全要求事項(1)」10)が整備され、より利用者の利便性を向上させる系統連系型V2Hシステムとして今回開発したものです。
 太陽光発電ユーザーの動向は売電から自家消費へ移行、EV・PHVの増加に伴い、V2Hシステムのニーズは増加するものと推測されています。
 当社は“トライブリッド蓄電システム®”をフラッグシップとして、増加するEV・PHVとFITユーザー・FIT期間終了ユーザーへの新たな選択肢としてV2Hシステムを提供してまいります。

製品概要
プレミアムモデル・スタンダードモデル共通仕様
・充電性能:6kW未満(インテリ充電機能付)
・系統連系型(CHAdeMOV2Hカテゴリー3iiに対応)
・本体表示部には見易いLED(7セグ)表示機、操作部には扱い易いメンブレンスイッチを採用することによって、高い視認性と操作性を実現。

・一体型システム構成により耐震性、施工性を大幅改善し設置工事の簡素化を実現。
・JET認証済みの太陽光パワーコンディショナーとの連係動作が可能。(接続方法に条件あり)
プレミアムモデル(VCG-666CN7)
長期保証(5年)など機能・利便性を向上させ安心を提供するモデル。
・給電性能:6kW未満。
・自立時iii給電性能:6kVA未満。(停電時200Vのエアコンも稼働可能)
・停電時、太陽光発電のあるお宅で、余剰電力をEVに充電可能。iv
・ECHONETLiteをサポート。(標準Wi-Fi・追加オプションにて有線LAN選択可能)
・専用スマホアプリで遠隔操作、表示閲覧可能。(iOS・Androidに対応)
・保証:本体設置後、5年間。v
・基礎地上高10cm+本体25cmで合計35cmの耐浸水性を確保。
・防錆を標準仕様。

スタンダードモデル(VCG-663CN3・VCG-663CN7)
V2Hの基本機能を持たせながら、価格を抑えた普及モデル
・給電性能:6kW未満。
・自立時給電性能:3kVA未満。
・選べるケーブル長:VCG-663CN33.7m
・VCG-663CN77.5m
・保証:本体設置後、2年間。

希望小売価格:プレミアムモデルVCG-666CN7(7.5mケーブル)¥798,000
       スタンダードモデルVCG-663CN3(3.7mケーブル)¥398,000
       スタンダードモデルVCG-663CN7(7.5mケーブル)¥448,000
       いずれも消費税・設置工事費別

製品写真

系統連系型 V2H(Vehicle to Home)システム(VCG-666CN7)

ニチコン株式会社 概要
所在地:京都市中京区烏丸通御池上る
代表者:代表取締役会長武田一平
設立年月日:1950年8月1日
資本金:14,286百万円(2019年3月31日現在)
従業員数:5,169名(2019年3月31日現在連結)
事業内容:アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、正特性サーミスタ“ポジアール®”、
     家庭用蓄電システム、V2Hシステム、EV・PHV用急速充電器、公共・産業用蓄電システム、
     スイッチング電源、機能モジュール、医療用加速器電源、学術研究用加速器電源、停電・瞬低補償装置など
売上高:122,860百万円(2019年3月期連結)

i2019年、約53万邸。以降2022年末までに累計約165万邸がFIT期間を終了予定
iiCHAdeMOV2Hカテゴリー3:住宅等に設置された電力変換器を介して電力系統と接続。
 (系統連系)をして屋内配線に電力の供給を行う。ただし、商用電源側への電力の逆潮流は行わない。
iii自立時とは停電中の状態をいいます。
iv当社動作確認済み太陽光パワーコンディショナーに限る。未確認品の場合、
 機能に制限がある場合がありますv事前確認書・設置完了報告書が揃っていること。
 事業用途は別途条件有。








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