ニュース
自動車用ターボ部品の量産における基本合意についてのお知らせ【アテクト】
2019年8月8日
当社は大手ターボメーカーと自動車用ターボ部品、ノズルベーンをはじめとする数品種の量 産に関する基本合意を締結致しました。当社は今後、約1年を要し、下記手順により量産準備に入ります。(量産開始予定:2020 年中旬)
●試作(当社)
●評価(客先)
●承認(自動車メーカー)
●量産最終合意
●検査装置他準備(当社)
●工程監査
●量産開始(当社)
次世代ガソリンターボに採用予定である VG(Variable Geometory)方式は、現行ディーゼルタ ーボの 700 度近辺から 1000 度近くまで過給器内の温度が上昇します。タービン動翼に均一に 効率良く、排気ガスをあてる為のノズルベーンを配するガソリンVGターボは、より低燃費かつハ イレスポンスなガソリンターボとして期待されています。 2020 年量産予定の本製品は現行ターボ部品ですが、当社は今年2月に PIM 工法では世界初となる高温下で粒界すべり(転位が起きる事象)がなく、1000 度近辺まで耐えうる転位強化ノ ズルベーンの開発に成功したことにより、次世代ガソリンターボ用ノズルベーンのサプライヤーとして有力であること、また、MIM(メタル・インジェクション・モールディング)品で課題となっている内部欠陥、コスト面においても優位であることが今回の基本合意締結に至ったと考えております。
当社は2019年5月10日にリリースした下記、新5ヶ年計画(NP5Y-Challenge50)の中で2023 年 3 月期より、受注開始を予定していた自動車部品事業におけるターボ部品を 2 年前倒しで量 産する予定となりますが、高機能部品とスペーサテープに注力予定であった第1次成長ステー ジ(~2022 年 3 月期)を含め、中期経営戦略の方向転換も視野に入れ、本製品の量産に向け、 努力して参ります。
アテクトホームページはこちら