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日立が鉄道運営会社アベリオ社が運営する 英国中東部向け都市間高速鉄道車両165両(33編成)の受注者に内定【日立製作所】
2019年7月31日
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納入する鉄道車両のイメージ図
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)の英国における鉄道システム事業会社である日立レール社(取締役会長:Alistair Dormer)は、英国中東部を走る都市間高速鉄道の新型車両165両(33編成)を4億ポンド(約532億円)で供給する契約について、鉄道運営会社であるAbellio UK(以下、アベリオUK社)から受注の内定を得ました。
今回納入する車両は、2022年に運行を開始します。英国中東部イースト・ミッドランズ地域を通る既存の路線に供給され、シェフィールド、チェスターフィールド、ノッティンガム、ダービー、レスター、リンカーンを含むイースト・ミッドランズ本線の主要都市と、ケタリング、ロンドンを走行します。
1編成(5両)の全長は約120メートルで、既存路線の乗客と地元住民の要望を受け、空調設備、無料のWi-Fi設備、電源コンセント、そして、最新の乗客向けスクリーンを完備します。さらに、ファーストクラスとスタンダードクラス双方の客室において、ケータリングサービスも提供されます。
新型車両は、環境に優しく、電化・非電化区間双方の路線を走行することができるバイモードの仕様となっています。最高運転速度は時速125マイル(時速約200キロ)で、非電化区間を走行するディーゼルモードで走行する際には、最新型のエンジンを採用することで、従来の高速鉄道車両と比較して最大90%の有害排出物を削減します。
なお、本契約は、Rock Rail(以下、ロックレール社)によって資金調達され、この路線の鉄道の運営権を保有するアベリオUK社に車両がリースされます。
アベリオUK社 マネージング・ダイレクター ドミニク・ブースのコメント
これらの新しい車両は、イースト・ミッドランズ鉄道のすべての車両を置き換え、この地域の鉄道を改善させるための、6億ポンドを超える投資計画の中心を成しています。これまでの乗客の要望を受け、イースト・ミッドランズとロンドン間をより頻繁に、より速く結び、従来の車両よりも80%多い座席を提供します。
日立レール社 マネージング・ダイレクター カレン・ボズウェルのコメント
今回の発表は、我々の英国サプライヤーネットワークにとっても朗報となるでしょう。ダラム州にある日立の鉄道車両工場が、英国各地から調達している部品には、新しい車両が走る地域からの部品も多く含まれます。日立は、この車両の乗客が私たちの新しい都市間鉄道車両の最新モデルを体験できることを誇りに思います。この車両と同系統の車両は、すでに英国内の他の地域の乗客の間で人気が高まり、乗客満足度も向上しています。
ロックレール社 CEO マーク・スウィンデルのコメント
ロックレール社は、アベリオ社と日立、および機関投資家と協力して、新しい鉄道車両を供給し、イースト・ミッドランズの人々の移動体験を飛躍的に向上させます。今回の契約は、ロックレール社にとって英国における4度目の鉄道車両取引となります。すべての取引を通算すると、我々のパートナーである機関投資家による英国鉄道への投資は約25億ポンドに達します。この長期にわたる資金調達により、イースト・ミッドランズにおける乗客、環境、および運行機能の価値向上に貢献します。
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