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航空機用チタンシート製造の熱処理に関するNadcap(国際特殊工程認証プログラム)認証の取得について【新日本製鉄】
2012年5月7日
新日本製鉄㈱(社長:宗岡正二 以下、「当社」)は、本年3月16日、航空機用チタンシートの製造における熱処理工程について、Nadcap(国際航空宇宙産業界の特殊工程認証プログラム)の認証を取得しました。
Nadcapは、従来、航空機関連メーカーが、その調達部品や原材料の製造における特殊工程(熱処理、表面処理、非破壊検査等)について、個別に認証していたものを、1990年から世界共通の認証システムとして、米国のNPO団体であるPRI(Performance Review Institute)が認証・維持しているものです。Nadcapウェブサイトの承認済みメーカーリストに登録することで、その認証取得が公開・周知されています。
当社の熱処理に関する審査は、品質システム、設備性能および作業者教育訓練を中心に厳格に行われ、専門スタッフのレビューを経て認証されました。
経済のグローバル化の一層の進展に伴い、民間航空機需要は長期的に増加傾向が続くと考えられています。また機体軽量化に向けた機体への複合材採用拡大により、複合材と相性のよいチタンの一機あたり使用量は、従来機種が20トン程度であるのに対し、新型機種では一機当り80トンを上回るなど大幅に増加しており、民間航空機向けチタン需要は2011年から2015年で5割以上増加すると見込まれています。
当社は純チタンの展伸材製造・販売において、世界のトップレベルのシェアを有しており、チタン最大の需要分野である航空機分野向けには、2009年に航空機用純チタンシートの製造に関する「航空宇宙品質マネージメントシステム:JIS Q 9100」の承認を取得しております。今後は、今回のNadcap承認取得により販売可能領域が飛躍的に拡大することを契機として、これまで注力してきた一般工業・民生・建築分野等に加え、長期的に需要拡大が見込まれる航空機分野への取り組みを一層強化していく考えです。
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