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自動車部品事業のグローバル供給体制強化に向けた海外拠点増強について【日立電線】

2012年5月7日

日立電線㈱はこのたび、自動車部品事業のグローバル供給体制を強化するために、ABS(Antilock Brake System)センサの新たな生産拠点として、メキシコの製造子会社HC Queretaro, S.A. de C.V. (以下、「HCQ」といいます。) に製造設備を導入するとともに、茨城県日立市の当社電線工場よりタイの製造子会社AHCL (Thailand) Co., Ltd.(以下、「AHCL」といいます。)にブレーキホース管体の製造設備を一部移管し、AHCLのブレーキホース管体の製造能力を増強いたします。なお、これらにかかる設備投資金額は合わせて約5億円となります。

近年、自動車メーカーにおいて、新興国市場開拓のためにグローバルで生産拠点を見直す動きが進んでおります。最大市場である北米においては、将来的な需要拡大が期待できる中南米市場開拓も見据え、生産拠点が米国からメキシコや南米へシフトしつつあります。また、日系自動車メーカーにおいては、これまでの輸出対応から海外生産拠点をより強化する動きが活発化しております。
こうした背景から、海外の各地域で強まる自動車部品の需要に対応するために、このたび、当社では自動車部品事業のグローバル供給体制を強化するものです。

ABSセンサについては、メイン工場であるタイのAHCLに加え、今回、北米市場および中南米市場の供給拠点として新たにメキシコのHCQに製造設備を導入し、2013年9月から量産を開始いたします。これにより2014年度には、ABSセンサの製造能力をグループ全体で1.4倍(2011年度比)にまで高めてまいります。ABSセンサが搭載されるABS装置は、自動車の安全走行をサポートする基幹部品として先進国市場ではほぼ標準搭載となっております。近年、新興国での搭載比率が高まっており、さらなる需要拡大が期待されます。
ブレーキホースについては、これまでも電線工場ならびにAHCLでブレーキホース管体を製造し、部材として、米州、欧州、中国の各拠点に供給し、各拠点でブレーキホースに加工しておりました。今回、旺盛なグローバル需要へ対応できる最適な供給体制を整えるために、電線工場の製造設備をAHCLに一部移管いたします。これにより移設が完了する2013年度には、AHCLのブレーキホース管体の製造能力を約2倍(2011年度比)にまで高めてまいります。

今後とも当社グループでは、グローバルな視点に立ったマーケティングに基づき、最適地での製造・販売体制を構築することで、海外事業の強化を図ってまいります。

HC Queretaro, S.A. de C.V.の概要

所在地 : メキシコ ケレタロ州
代表者 : 取締役社長  Greg Juliot
従業員数 : 394人(2011年9月末現在)
資本金 : 5,970万ペソ(2012年3月末現在)
主要生産品目 : ブレーキホース
出資比率 : Hitachi Cable America Inc. 100%

AHCL (Thailand) Co., Ltd.の概要

所在地 : タイ  チョンブリ県
代表者 : 取締役社長  村上 和也
従業員数 : 306人(2011年9月末現在)
資本金 : 51,870万タイバーツ(2012年3月末現在)
主要生産品目 : 自動車向け各種センサ、ブレーキホース
出資比率 : 日立電線株式会社  100%


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