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フォード・モーター・カンパニーから投資 – 次世代電気自動車用全固体電池開発で提携【ソリッドパワー社】
2019年4月17日
コロラド州ルイビル — ソリッドパワー社は米自動車大手フォード・モーター・カンパニーと提携し、次世代電気自動車用全固体電池(ASSB)の開発を手がける。全固体電池は現在の業界標準であるリチウムイオン電池に比べ、エネルギー面、安全面で優れている。今回発表された提携では、自動車要件にかなうようASSBの開発さらに進めることに注力する。この提携により、2019年第2四半期に完全稼働を目指しているソリッドパワー社初となる全自動ロールツーロール方式設備は大きく前進することになるだろう。
これは、2018年9月に2000万ドルのシリーズAの投資ラウンドを終了した事をソリッドパワーの発表に続くものである。フォードは、前回ラウンドの後続クロージングに参加しており、これにはVolta Energy Technologies、Hyundai CRADLE、Samsung Venture Investment Corp.、三桜工業株式会社、Solvay Ventures、A123システムズなども投資している。2017 年 12 月、ソリッド・パワー社は、BMW グループと提携して、電気自動車用の固 体電池を共同開発し、ソリッド・パワー社の技術を高性能電気自動車に関する自動車業 界の要件に合うように調整すると発表しました。
「全固体電池のテクノロジーは、より安全で高性能な電気自動車開発に役立つ可能性を秘めています」とフォード・モーターのリサーチアンドアドバンストエンジニアリングバイスプレジデント兼最高技術責任者、ケン・ワシントンは言う。「ソリッドパワー社に関与することで、当社はこれからのスマートワールドに向けたスマート電気自動車の設計および統一を一変させる可能性を持つ重要な新技術の共同作業を進めることができます」。
ソリッドパワー社の共同創設者でCEOのダグ・キャンベルは言う。「フォードのような企業は自動車産業を変革する動きの一部となっており、協力していけることを光栄に思います」。
「ASSBは、より大きなエネルギーを提供する可能性を秘めています。つまり、充電1回あたりの稼働時間が長くなり、電気自動車の場合は完全充電すれば、これまでよりも長距離走行が可能になります。最先端の陰極を金属リチウム陽極と組み合わせることで、ASSBは現行のリチウムイオン電池に比べセルレベルで50%の増大が達成できます。もちろん、より高度化した陰極でさらにエネルギーを改善することも可能ですし、これもまた、ソリッドパワー社の開発分野です」。 この改善エネルギーが持つ潜在的可能性のために、ASSBは運輸関係にとどまらず、航空宇宙産業、医療機器、防衛など、多様な市場から高い注目を受けているとキャンベルは言う。
ソリッドパワー社のASSBのもう一つの利点は、可燃性液体電解質を使用しないためにリチウムイオン電池に比べ安全性が改善されていることだ。したがって、リチウムイオンのシステムでは電池パックの安全動作を確保するために使われることが多い工学ソリューションへの依存を軽減し、システムレベルのコスト削減の可能性が生まれてくる ソリッド・パワー社製固体電池には、次を含む数多くの利点があります。
● 現在のリチウムイオン電池に比べ、1.5 倍高エネルギー
(設計の簡潔さにより、モジュールレベルおよびパックレベルで増加する可能性がある)
● リチウムイオン電池で用いられるような揮発性、可燃性、
腐食性の液体電解質を使用しないことによる安全性の大幅な向上
● 次による電池パックの低コスト設計:
安全装置・機能の大幅削減
電池パックの冷却が不要
● 業界標準のロール・ツー・ロール方式での自動生産と互換性があることによる高い製造性
フォード・モーター・カンパニーについて:フォード・モーター・カンパニーは、ミシガン州ディアボーンに本社を置くグローバル企業。同社はフォードの自動車、トラック、SUV(スポーツ用多目的車)、電化自動車、およびリンカーン高級自動車のフルラインでの設計、製造、販売、サービスを行っており、フォードモータークレジットカンパニーを通して金融サービスも提供している。電化、自律自動車および交通ソリューションの分野での指導的地位を目指している。フォードの全世界の従業員数はおよそ201,000人。フォードおよびその製品、フォードモータークレジットカンパニーについての詳細は、以下のサイトをご覧ください。https://corporate.ford.com/homepage.html
ソリッドパワー社について:ソリッドパワー社は、2012年にコロラド大学ボールダーのスピンアウト事業としてコロラド州ルイビルのコロラドテクノロジーセンターに設立された。同社は現在の業界標準であるリチウムイオン電池に比べ、エネルギー面、安全面を大きく上回る可能性のある固体充電式電池の開発では業界トップの存在である。BMWとの広範囲におよぶ提携が2017年に発表され、加えて2019年にはフォードとの提携も発表された。同社の初回株式ベース投資ラウンド(2,000万ドル)は2018年後半に発表された。同社は現在、同社の全固体電池テクノロジーのMWh基準生産の実現にむけて動いており、2019年半ばの完成を目指している。
URL: http://solidpowerbattery.com
【本件に関するお問い合わせ先】
日本担当:ニコルズ ショーン
Japan Business Development Manager: Sean Nichols
TEL:03-5579-9290
E-mail:Sean.nichols@solidpowerbattery.com
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