ニュース
スポーツドライビングを追求したMTモデル限定車 メガーヌ ルノー・スポール カップ発売【ルノー・ジャポン】
2019年2月22日
ルノー・ジャポン株式会社(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役社長:大極 司)は、4輪操舵システムの4コントロール、そしてダンパー内に第2のダンパー(セカンダリー ダンパー)を持つ4輪ハイドロリック・コンプレッション・コントロール(HCC)など、モータースポーツで培ったノウハウと先進の技術により、さらに高いレベルのパフォーマンスを実現したメガーヌ ルノー・スポールに、ロールを抑えたシャシー、トルセン®LSD、バイマテリアル構造のフロントブレーキ、6速マニュアルトランスミッション(MT)を装備した限定車 メガーヌ ルノー・スポール カップを、3月22日(金)から、全国のルノー正規販売店で販売します。
メガーヌ ルノー・スポールは、F1をはじめとするモータースポーツへの挑戦で培われたノウハウと、先進の技術により、さらに高いレベルのパフォーマンスを実現しました。
前後輪すべてを操舵させる4コントロールは、ワインディングでは際立つ俊敏さを、高速コーナーでは高い安定性を生み出し、コーナリング性能を飛躍的に高めます。HCCは、ダンパーの中にセカンダリーダンパーを組み込んだ構造を持ち、このセカンダリーダンパーの働きによりコーナリング中に路面から大きな入力があった場合などでも、タイヤがグリップを失いません。
メガーヌ ルノー・スポール カップのシャシーは、コーナリングスピードの向上を目的に、メガーヌ ルノー・スポールのダンパー、スプリング、アンチロールバーのレートを高めてロールを抑えた「シャシーカップ」です。このシャシーに、走行安定性と高い操舵性を両立するトルセン®LSD、冷却性能の向上と軽量化を実現したアルミ製ハブ/鋳鉄製ベンチレーテッドディスクのバイマテリアルフロントブレーキ、そして6速MTを搭載し、クローズドコースでのスポーツドライビング性能を高めました。
メガーヌ ルノー・スポール カップの主な装備
・シャシーカップ
メガーヌ ルノー・スポールに対し、スプリングレートをフロント23%、リア35%、ダンパーレートを25%高め、加えてフロントアンチロールバーの剛性も7%高めたシャシーのシャシーカップは、ロールを抑え、正確なハンドリングをもたらします。一方、HCCの長さが10%長くなり、路面追従性が高められています。
・トルセン®LSD
トルセン®LSDは、サイドギヤを分割し、結合部にワンウェイ構造のヘルカルスプラインを採用したLSDです。
左右輪のトルク配分比を高め、トラクション性や走行時のフィーリングを向上させるといった機能に加え、アクセルオンの時は差動制御が大きく機能しトルク配分比を大きく高める一方で、アクセルオフの時には差動制御の効きを抑え、最適なトルク配分と ドライバビリティの向上を実現しました。
・バイマテリアルフロントブレーキ
フロントブレーキには、鋳鉄製のベンチレーテッドディスクにアルミ製ハブを組み合わせたバイマテリアルブレーキを採用。メガーヌ ルノー・スポールに比べ1個当り1.8㎏軽量化を達成し、冷却性能も向上しています。
・6速マニュアルトランスミッション
その他専用装備
●レッドブレーキキャリパー
●R.S.用ナパレザー/アルカンタラステアリング
【メガーヌ ルノー・スポール、メガーヌ ルノー・スポール カップ概要】
3代目となったメガーヌ ルノー・スポールは、Cセグメントのホットハッチマーケットにおけるベンチマークとなった先代モデルと同様、ルノー・スポールが持つノウハウと情熱を注ぎこんだモデルとして誕生しました。
4コントロール:革新のコーナリングレスポンス
シャシーとサスペンションのエンジニアは、先代メガーヌ ルノー・スポールの優れたハンドリング特性をさらに向上させるため、ルノー メガーヌ GTに搭載されている4輪を操舵する4コントロールを、メガーヌ ルノー・スポール、メガーヌ ルノー・スポール カップにも採用しました。
ルノー・スポールによって専用にチューニングされた4コントロールは、電子制御のアクチュエーターでタイロッド(リアタイヤの向きを決める連結棒)を動かし、リアタイヤを操舵します。リアタイヤの最大切れ角は2.7°です。4コントロールは、シャープで正確、そして安心感のあるハンドリングによって飛躍的にコーナリング性能を向上させ、今までにないスポーティでダイナミック、そして正確なコーナリングフィールをもたらします。
・低速走行時:後輪は前輪とは逆の方向に向くことで、回転半径を小さくします。カーブのきついワインディングロードなどでは、俊敏さを発揮します。また、駐車時やUターン時などでは取り回しが容易です。後輪は、最大2.7°動きます。
・高速走行時:後輪は前輪と同一方向を向き、コーナリング中の安定性を高めます。また、理想的なコーナリングラインに車を導くため、ドライバーの加速開始タイミングが早まります。
低速走行と高速走行が切り替わるのは、時速約60kmです。マルチセンスの設定でレースモードを選択すると、切り替わる速度が時速約100kmとなります。
緊急時には、ステアリングの回転速度をシステムが判断し、リアタイヤの舵角を増やし、車体の動きを安定させます。
4コントロールは、どの走行モードでも作動しますが、停車時、バック時には作動しません。
4輪HCC
メガーヌ・ルノー・スポール、メガーヌ ルノー・スポール カップは、HCCを内蔵したダンパーを4輪に装備しました。
ラリーで培われたこの技術は、ダンパー底部に組み込んだセカンダリーダンパーによって 最適な減衰力が得られる機構で、さまざまな路面状況において常に最適なグリップと快適な 乗り心地を両立します。
ダンパーロッドが縮み、ストローク終端部に近づくと、セカンダリーダンパーのピストンが減衰力を発生し、メインのダンパーロッドストロークを制限することで、従来型バンプストップラバーのような反力や振動をホイールに伝えません。その結果、路面からの大きな入力時にもタイヤがグリップを失わず、グリップ限界が高まり、またサスペンションのよりリニアな制御を容易にし、乗り心地を高めます。
モータースポーツから生まれたダブル アクシス ストラット サスペンション(DASS)
初代メガーヌ ルノー・スポールから採用されているDASSは、ルノー・スポールが持つシャシーとサスペンションについてのノウハウとテクノロジーから生まれた、代表的なアイデアです。
このシステムは、ストラットサスペンションに専用のアクスルを追加することで、急加速や、大きくステアリング操作を行った際のサスペンションの上下動に影響されることなく、常にタイヤの中心に荷重がかかり、正確なステアリング操作を可能にするものです。
メガーヌ ルノー・スポール、メガーヌ ルノー・スポール カップのフロントアクスルは、幅のある19インチホイールのオフセットに合わせるため、また剛性を上げるために、新たに設計されました。
新世代1.8L直噴ターボエンジン
搭載される1.8L直噴ターボエンジンは、最高出力279ps(205kW)を6,000rpmで、最大トルク390N・mを2,400rpmで発生します。加速性能の鍵となるこの低回転域からの豊かなトルク特性は、運転の快適性ももたらします。
ルノー・スポールのエンジンエンジニアは、燃焼室の外側に効率よく熱を放散させることで 高い冷却効率を実現する強化構造の新設計シリンダーヘッドを開発しました。この設計を担当したのは、ルノー・スポール カーズとルノー・スポール レーシング、そしてルノーテクノセンターに所属するベストメンバーにより構成された特別チームです。そして、F1のエンジンを開発するヴィリ・シャティヨンにある最新シミュレーション設備を駆使することを前提に、指示された開発期間はわずか6か月でした。
すでに先代メガーヌ ルノー・スポールで実績のあるツインスクロールターボの改良も、開発の対象でした。ツインスクロールターボは、低回転域でも大きなトルクを生み出すことができます。
エンジンへの吸気量を増やすため、吸気経路には2つめのエアダクトを追加し、新設計の 大容量型エアボックスを組み合わせました。
このエンジンには、さらなる性能向上のため、DLC(ダイヤモンドライクカーボン:カーボン素材の低摩擦材表面処理)加工バルブリフターをはじめとする、レーシングカーに見られるノウハウを取りいれています。
大トルクに対応した電子制御6速AT(6EDC)/メガーヌ ルノー・スポールに搭載
メガーヌ ルノー・スポールに搭載されるデュアルクラッチ式の電子制御6速AT(6EDC)は、 高出力、大トルクのスポーツモデルに対応できるよう、ルノー・スポール カーズがゲトラグとともに開発しました。
ルノー・スポールのエンジニアは、マルチセンスに設定のある5つの走行モードの発進加速や同一ギア加速、目標最高速度などに対応した、新しいギアレシオとシフトパターンを設定しました。
この電子制御6速AT(6EDC)は、レーシングカーのように手動変速用のパドルシフトをステアリングコラムに装備し、瞬時のギアチェンジを可能にしています。
マルチセンス:カスタマイズ自由な走行モード
マルチセンスは、ドライバーの希望や路面状況に合わせ、以下の5つの走行モードから選択できます。
・コンフォート:エンジン出力、アクセルレスポンス、自動変速操作など、燃費を優先して制御するモード。
・ニュートラル:快適性、安全性、エンジン音のベストバランスを目指したモード。ESCの作動範囲も標準設定。
・スポーツ:アクセルはレスポンス優先で、パワフルなエンジン音とより重いステアリングフィール。ESCの作動もドライバーの意思を優先したスポーツ設定。
・レース:クローズドコース走行を前提に、ESCは解除され、4コントロールシステムの設定も俊敏性を優先した高速走行用に設定。
・パーソナル:ドライバーの選択により、安全支援システム(ADAS)も含め、マルチセンスの機能を項目ごとに設定することができます。
これらのモードは、7インチマルチファンクションタッチスクリーンで選ぶことができます。設定した走行モードに合わせて、車内照明の色、表示される情報、メーターの色、空調も同時にコントロールできます。
スポーツドライビングのために
ブレーキ・タイヤ:
フロントには、ブレンボ製4ピストン モノブロックキャリパーを採用。フロントブレーキディスクは、直径355mmに拡大(先代メガーヌ ルノー・スポールに比べ+15mm)。リアには、TWR製モノピストンキャリパーを採用。
メガーヌ ルノー・スポール カップのフロントブレーキには、鋳鉄製のベンチレーテッドディスクにアルミ製ハブを組み合わせたバイマテリアルブレーキを採用しています。このブレーキは、メガーヌ ルノー・スポールに装備されるブレーキに比べ、1個当り1.8㎏軽量化を達成し、冷却性能も向上しています。
タイヤは、メガーヌ ルノー・スポール/メガーヌ ルノー・スポール カップ用に開発された245/35R19サイズのブリジストン ポテンザ S001を標準装備。
R.S.ドライブ:
レスポンスの良いスポーツドライビングを楽しむ スポーツモード、クローズドコース走行に適したレースモードを、直接R.S.ドライブボタンで選択できます。それぞれのモード毎に、シフトプログラム(メガーヌ ルノー・スポールのみ)、シフトスピード(メガーヌ ルノー・スポールのみ)、アクセル操作に対するエンジンレスポンスの制御プログラムを変更するとともに、横滑り防止装置(ESC)と4コントロールのレスポンス、パワーステアリングの制御モードも連動して変化します。
レースモードでは、ESCも解除され、全ての操作がドライバーに委ねられます(ABSは解除されません)。
ローンチコントロール(メガーヌ ルノー・スポールのみ):
クラッチ制御とターボ過給圧を最適な状態に準備し、停車状態から最大の加速力で発進するための機能です。スポーツモード、あるいはレースモードで使用できます。
ローンチコントロールを作動させ、ブレーキペダルを踏んだ停車状態のままアクセルペダルを床まで踏み込むと、エンジン回転数が3,000rpmに保持されます。ブレーキペダルから足を離すと発進します。スポーツモードを選択した場合は、ESCによるトラクションコントロールのアシストにより、無用な駆動スリップも回避できます。
マルチシフトダウン(メガーヌ ルノー・スポールのみ):
マニュアルモードでブレーキペダルを踏みながらの減速中に、左側パドル(シフトダウン)を引き続けると、車速に応じた最適なギアまで自動でシフトダウンします。その結果、コーナー出口での加速開始時には、最も適したギアが選択されています。
R.S.デフ(メガーヌ ルノー・スポールのみ):
ルノー・スポールが特許を有する、電子制御トルク配分システムです。前輪(駆動輪)の左右間の回転差を常に監視し、大きな差を検知すると、グリップを失いかけている車輪に瞬間的に ブレーキをかけます。その結果、コーナリング時のグリップが保たれ、車両の姿勢を積極的に 制御し、アンダーステアの発生も最小限に抑えることができます。
R.S.ビジョン/フルLEDヘッドランプ
R.S.ビジョンは、ルノー・スポールモデルであることを表すチェッカーフラッグ型のデザインで、スモールランプ、フォグランプ、ハイビームとして機能します。また、コーナリングランプ機能も有します。
CシェイプフロントLEDランプは、デイタイムランプとしての機能に加え、ウィンカーとしても機能します。
メガーヌ ルノー・スポール カップ主要装備
ルノー・ジャポン株式会社ホームページはこちら