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ハイブリッド車用超小型パワーユニットと高出力密度モーターを開発【三菱電機】

2019年2月13日

車内空間の拡大と燃費向上に貢献
ハイブリッド車用超小型パワーユニットと高出力密度モーターを開発

 三菱電機株式会社は、フルSiC※1パワー半導体モジュールと高密度実装技術の適用により、出力容量400kVA機種において、世界最小※2の体積2.7Lと世界最高※2の電力密度150kVA/Lを実現した「ハイブリッド車(HEV, PHEV)※3用超小型パワーユニット」と、非対称回転子構造により世界最高クラス※4の出力密度23kW/Lを達成した「高出力密度モーター」を開発しました。車両への設置の自由度向上と車内空間拡大に加え、燃費向上にも貢献します。本開発技術は、電気自動車(EV※5)にも適用可能です。

※1 Silicon Carbide:炭化ケイ素 ※2 2019年2月13日現在、当社調べ。2モーター方式ハイブリッド車に対応した2つのインバーターと1つのコンバーター構成のパワーユニット ※3 Hybrid Electric Vehicle, Plug-in Hybrid Electric Vehicle ※4 2019年2月13日現在、当社調べ。2モーター方式ハイブリッド車に対応した駆動用モーターの同一条件での比較の場合 ※5 Electric Vehicle

開発の特長

1.世界最小体積2.7Lで世界最高電力密度150kVA/Lのハイブリッド車用パワーユニットを開発
・高密度実装を適用した当社製フルSiCパワー半導体モジュールと、SiCのもつ高速スイッチング特性を生かした
 高周波駆動により、パワーユニット内の部品を大幅に小型化
・パワーユニットとして、世界最小の体積2.7Lと、世界最高の電力密度150kVA/Lを達成

2.高トルク集中巻モーターで世界最高クラスの出力密度23kW/Lを達成
・非対称回転子構造の採用により、前進方向への回転トルクを高め、集中巻※6モーターで出力密度を向上
・高効率な冷却構造により、磁力性能の高い磁石を採用

※6 ステーター鉄芯の1個のティースにコイルを巻きつける構造

今後の展開

 今後、量産化に向けた開発を行い、モーターは2020年度以降、パワーユニットは2024年度以降の事業化を目指します。

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三菱電機㈱
先端技術総合研究所  業務部  技術情報課
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