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オートモーティブセンター欧州(略称:AMCEU)の オープニングセレモニー開催について【東レ】
2019年1月28日
東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)はドイツ・ミュンヘン近郊に「オートモーティブセンター欧州(以下「AMCEU」)」を開設し、1月25日、州政府関係者や自動車メーカー、Tier1などのお客様をご招待しオープニングセレモニーを行いました。今後、環境規制で先行する欧州において、東レグループの保有する自動車向け高機能素材、先端技術を活かしたグリーンイノベーション(「GR」)事業を拡大するための技術開発拠点として活動していきます。
当日のセレモニーの様子(左から3人目が東レ(株) 阿部副社長)
東レは、4つのコア技術(有機合成化学、高分子化学、バイオテクノロジー、ナノテクノロジー)をベースにした新素材・新技術を通して地球環境問題や資源エネルギー問題、さらには健康長寿社会の実現など、地球規模の社会的な課題の解決に貢献する新製品の開発と事業化を推進してきており、欧州においても9ヵ国21拠点で繊維、樹脂・ケミカル、フィルム、炭素繊維、水処理など様々な分野にわたって事業活動を行っています。
今や自動車産業は100年に一度の大変革期とも言われており、環境負荷低減やマルチマテリアル化など技術面をはじめ、自動運転やコネクテッド、シェアリングなどビジネスモデルも含めた大きな変化に伴い、これまでの自動車にはない部材や部品の開発・適用が進められ、素材にもより高い性能や品質が求められています。当社は、「クルマは素材で進化する」との考えのもと、この要求に応えるべく新素材の開発と共に、これら素材の特性を最大限引き出すための設計技術や成形・加工技術など、お客様へのソリューション提案・総合サポートを見据えた開発に取り組んでいます。
その一環として、これまで当社は、2006年にお客様へのワンストップサービスを事業横断的に推進し、当社の代表窓口として機能する自動車材料戦略推進室を、さらに2008年には技術サイドの窓口であるオートモーティブセンター(略称:AMC、所在地:名古屋)を設立し、この二つがまさに車の両輪として、東レグループ内のあらゆる営業部署、技術・研究部署、さらには関係会社と連携することで、総合的なソリューション提案ができる仕組みを構築してきました。この結果、世界の自動車生産台数の伸びが年率約3%(2014年度~2017年度)の中、東レグループ全体の自動車用途向け売上高の伸びは年率約11%と、世界自動車生産台数の伸び率の約4倍を達成しております。
AMCEUは、自動車開発の先進地域である欧州のお客様向けに、このソリューション提案活動を行うための機能を保有しています。お客様の初期設計・構想段階から参画し、東レの先端技術、先端材料を用いた共同開発を推進すると共に、グループ総合力を活かし、解析、成形、加工技術の開発や欧州独自の新たな用途開発にも着手します。
東レは創業以来、「研究・技術開発こそ、明日の東レを創る」との信念に基づき、基礎研究・基盤技術の強化とともに、極限追求と技術融合により、先端材料のR&Dを技術センターが司令塔となって推進しています。今後、次世代自動車の新たな開発に挑戦し続けることで、来るべき低炭素社会の実現に貢献していきます。
「オートモーティブセンター欧州(AMCEU)」の概要
1.施設名:Toray Automotive Center Europe(AMCEU)
2.所在地:ドイツ ミュンヘン近郊
3.開所:2018年8月
4.主な機能・設備
延床面積 約3,400m2、2階建
(1)設計設備、成形・加工設備、評価設備
(2)ショールーム
(3)事務所、商談室
AMCEUに設置されたコンセプトカー(TEEWAVE AC3)
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