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茨城県行方市に自動運転車の開発・評価施設を新設【ヴァレオジャパン】
2019年1月22日
2019年1月22日 – 株式会社ヴァレオジャパンは、茨城県行方市に自動運転車の開発・評価を行う「茨城先進運転支援システム開発評価センター」を新設すると発表しました。
茨城先進運転支援システム開発評価センターは、ヴァレオでADAS(先進運転支援システム)を担うコンフォート&ドライビングアシスタンスシステムズの開発センターとなります。ヴァレオジャパンはこれまで茨城県つくば市にある同社つくばテクノセンターで自動駐車システムなど主として低速走行のテストを実施してきました。しかし、日本のカーメーカー向けの自動運転・運転支援の開発ニーズが年々高まってきたため、高速走行を実施できるテストコースを備えた開発・評価施設を新設することにしました。なお、同センターの所在地は、茨城県行方市芹沢988-2です。
茨城先進運転支援システム開発評価センターの敷地面積約41,482平方メートルであり、最長直線は300メートル、1周600メートルの周回路のテストコースと長さ150メートル×幅100メートルのNCAPテストエリアを設けます。2019年3月に着工し、2019年4月から一部エリアが使用できるようになり、2020年11月には工事を完了する予定です。従来はスペインやチェコのテストコースで行っていた高速走行での開発・評価を茨城先進運転支援システム開発評価センターで実施できるようになり、ヴァレオは日本におけるADASの開発をさらに加速させていきます。
これに伴い、人員面でも日本における研究開発体制を強化します。ヴァレオは現在、日本では全部門合わせて約1,122名のエンジニアを擁しており、このうち約130名が運転支援・自動運転の研究開発に携わっていますが、2021 年までにこの部門のエンジニアを180 名にする計画です。
また、ヴァレオは日本でADAS関連の研究開発用にデモカー6台を所有しています。これらのデモカーには、昨年10月に日本一周約6,700キロの「ハンズオフ ジャパン ツアー」を成功裏に完走した高速道路用自動運転車Cruise4U®や、接続された複数のカメラで障害物を視覚的になくすシステムXtraVueなどの先進的なシステムが搭載されています。
株式会社ヴァレオジャパン取締役・コンフォート&ドライビングアシスタンスシステムズ 日本/アセアン 事業担当 副社長の秋山勝司は、「ヴァレオは、直観的なドライビングに貢献するテクノロジーを開発しており、ADAS分野でのグローバルなキープレーヤーの一社です。このたび、茨城県行方市に本格的なテストコースを備えた茨城先進運転支援システム開発評価センターを設けることで、日本のカーメーカーのニーズに迅速に対応するとともに、日本の交通事情に適したADAS技術の開発を加速させていきます」と語りました。
ヴァレオグループについて
自動車部品サプライヤーであるヴァレオは、世界の全自動車メーカーのパートナーです。高い技術力を持つヴァレオは、CO2排出量の削減と直観的なドライビングの発展に貢献する革新的な製品とシステムを提供します。2017年度のヴァレオグループの売上高は186億ユーロであり、OEM売上の12%を研究開発に投資しました。ヴァレオは、33カ国に184カ所の工場、20カ所の研究センター、35カ所の開発センター、15カ所の物流センターを構え、約111,600人の従業員を擁しています(2017年12月31日現在)。ヴァレオはパリ証券取引所に上場しており、CAC40指数に採用されています。
日本におけるヴァレオグループ
ヴァレオの日本における歩みは、1985年12月の日本法人設立から始まりました。主要な自動車メーカーが本拠地を構える日本は、ヴァレオグループにとって大変重要な国です。現在、株式会社ヴァレオジャパン、ヴァレオカペックジャパン株式会社、市光工業株式会社からなる日本のヴァレオグループ3社は、日本国内に17カ所の生産拠点、7カ所の研究開発センターを構え、約6,104名の従業員を擁しています。
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