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自動車の足回り部品への新しい選択肢:耐アルカリストレスクラッキング性に優れたジュラネックス® PBTを開発【ポリプラスチックス】

2019年1月17日

ポリプラスチックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:塩飽 俊雄、以下、ポリプラスチックス)は、このほど、ジュラネックス®PBTのアルカリ環境下における耐ストレスクラッキング性の改質検討を進め、新グレード532ARを開発しました。各種データとともに新グレードのご紹介を1月17日に同社WEBサイトに公開しました。

▼ポリプラスチックス株式会社 グローバルサイト 
https://www.polyplastics-global.com/jp/

▼PBT新グレード:耐アルカリストレスクラッキング特性を実現ジュラネックス®532AR
https://www.polyplastics.com/jp/product/lines/pbt_532ar/index.html

■今回の記事公開の意図
近年の自動車市場では技術開発が盛んで、走る・曲がる・止まるといった自動車の基本性能の向上に加え、安全・快適・環境配慮などの視点からECUケースやセンサー・コネクタ等、新たな製品や部品の開発が進められています。これら新たな部品の増加により、部品を設置するスペースが不足し、シャーシ部(足回り部)などの車両下部に部品が設置されるケースが増えています。

車両下部に設置される部品は、路面との距離が近く、水や泥はね等により金属部分に錆が発生しやすい環境にあるため、錆と接触しやすい状況にあります。錆びが発生する際に生じるアルカリ物質は、樹脂にダメージを与えクラックを発生させること(ストレスクラッキング*)があり、部品の機能を損なう可能性があります。ジュラネックス®PBTは物性バランスに優れ、自動車部品に幅広く使用されている樹脂ですが、一般的にアルカリ耐性が高くありません。

そこで当社では、PBTのアルカリ環境下の耐ストレスクラッキング性に対する改質検討を進め、新グレードジュラネックス532ARを開発致しました。ジュラネックス532ARは、アルカリ環境下の耐ストレスクラッキング性だけでなく、耐加水分解性や耐ヒートショック性にも優れているため、自動車部品の信頼性や寿命の向上を図れるグレードです。

■ストレスクラッキングとは
 樹脂に薬品または応力のどちらかのみ負荷された場合は影響ないが、応力と薬品の双方が負荷された場合にクラックや破壊が生じる現象で、環境応力破壊とも呼ばれます。成形時の残留応力や温度変化により生じた内部応力でもクラックが発生することがあります。

■今後の展開
ポリプラスチックスはエンジニアリングプラスチックの素材メーカーです。素材メーカーならではの材料技術のみならず、成形・加工技術の開発にも積極的に取り組んでいます。今回ご紹介した材料や技術に加え、成形・加工技術を融合させた幣社の新たな発想を生産者のみなさまにお届けしたいと考えております。今後も弊社の材料情報や設計技術について、引き続き自社サイトに公開していく予定です。

■会社概要
商号   : ポリプラスチックス株式会社
代表者  : 代表取締役 塩飽 俊雄
所在地  : 〒108-8280 東京都港区港南二丁目18番1号 JR品川イーストビル13階
設立   : 1964年5月
事業内容 : 各種ポリマー及びプラスチック等の製造販売
資本金  : 30億円

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。








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#2019年1月17日