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Time Critical Networks社と総代理店契約締結 車載イーサネットシミュレータ「TCN TimeAnalysis」の販売開始【東陽テクニカ】

2018年11月27日

~自動運転に向けた車載ネットワークの設計を効率化~
Time Critical Networks社と総代理店契約締結
車載イーサネットシミュレータ「TCN TimeAnalysis」の販売開始


 株式会社東陽テクニカ(本社︓東京都中央区、代表取締役社長︓五味 勝)は、次世代車載ネットワー クの設計検証を行うシミュレーションソフトウェアを開発・提供するTime Critical Networks AB(本社︓スウェ ーデン・ヨーテボリ、以下 TCN 社)と総代理店契約を締結し、車載イーサネットシミュレータ「TCN TimeAnalysis」を2018年12月3日より本格販売いたします。
 「TCN TimeAnalysis」は、イーサネットを使った次世代の車載ネットワークを PC 上で疑似し、データ転送能 力を予測、ネットワーク構成の問題点を洗い出すシミュレーションソフトウェアです。設計段階で高精度・正確な動 作検証ができ、設計品質の向上、後戻り工数の削減、ハードウェアを用いた試行回数の低減など、開発期間の 短縮と費用の削減に寄与します。
 東陽テクニカは、車載ネットワーク構成機器の性能などを検証する測定装置を販売しており、今回車載イーサ ネット用シミュレータをラインアップに加えることで、設計から検証まで一貫したソリューションを提供、自動車分野に おけるイーサネットの普及に取り組んでまいります。

   自動運転の実現には、カメラや LiDAR※1などによるセンシング技術が不可欠ですが、それらの機器が生成する 大量のデータを送信するための仕組みが必要になります。現行のCAN※2の100倍の伝送速度をもつイーサネットによって大容量データの送信が可能になることから、今後車載ネットワークへの導入が加速すると考えられていますが、ネットワークの設計にあたっては、CANとは異なるイーサネットの特性を考慮した手法が必要となります。加え て、実際にハードウェアを使ってネットワークを構成し検証する手法では、大幅な時間と手間、費用がかかります。

  TCN 社は長年にわたりイーサネット技術を研究している会社で、その技術と知見を結集した車載イーサネットシ ミュレータ「TCN TimeAnalysis」は、イーサネット上のデータのふるまいを高精度・正確に予測できるソフトウェアで す。PC 上で、センサー、ECU、スイッチなどのノードを配置・接続して自動車のネットワークを設計し、各ノードが送 信するデータのパターンを定義、設計したネットワーク上におけるデータの転送遅延やロスの有無などを予測します。 ネットワークの設計は直感的な操作で行え、シミュレーション結果はグラフィカルに表示されるので、ネットワークにお けるボトルネックの割り出しなどを容易に行うことができます。
 設計段階で高精度・正確な動作検証ができるため、設計品質の向上、後戻り工数の削減、ハードウェアを用 いた試行回数の低減など、開発期間の短縮と費用の削減に寄与します。

【 車載イーサネットシミュレータ「TCN TimeAnalysis」の特長 】
 〇 直感的な操作で、ネットワークの設計を実施
 〇 イーサネットの動作に基づき、データトラフィックのふるまいを正確に再現
 〇 転送遅延、データロス、遅延のゆらぎなど、多様な項目を表示

【 製品データ 】
 製品名 ︓車載イーサネットシミュレータ「TCN TimeAnalysis」
 販売開始 ︓2018年12月3日

 ※1 Light Detection and Ranging。光による検知と測距。
 ※2 Controller Area Network。自動車内部で部品間の情報の転送に使用される通信技術。

<Time Critical Networks ABについて>
Time Critical Networks社は、スウェーデンのヨーテボリに本社を構えるソフトウェアメーカーです。Chalmers 大学のリアルタイム・高性能コンピュータアーキテクチャーの研究者によって2008年に設立されました。2017年に リリースした「TimeAnalysis」は、主に自動車業界おいて、次世代車載ネットワークの導入の支援に利用されて います。さらに、自動運転に活用されるV2X技術のためのソフトウェア開発にも取り組んでいます。 Time Critical Networks 社 Webサイト︓https://www.timecriticalnetworks.com/

<株式会社東陽テクニカについて>
 東陽テクニカは 1953 年の創立以来、世界最高水準の“はかる”技術の提供をコアコンピタンスとし、最先端の 測定機器の輸入販売と自社開発製品の提供によって、官公庁、大学ならびに企業の研究開発を支援してきま した。技術分野は、情報通信、自動車計測技術、環境エネルギー、EMC(電磁波障害)試験、海洋調査、 ソフトウェア開発支援、メディカルなど幅広く、米国や中国の現地法人などを通じて世界にも提供しています。
 また、2016~2017年にかけて新しい3組織「セキュリティ&ラボカンパニー」「技術研究所」「ワン・テクノロジー ズ・カンパニー」を設立。サイバーセキュリティサービスの提供、自動運転車の開発支援、AI(人工知能)を使っ たデータ解析など、新しいソリューションの創造に取り組んでいます。
 「“はかる”技術で未来を創る」のスローガンのもと、これからも産業界の発展と安全で環境にやさしい社会づくり に貢献してまいります。
 株式会社東陽テクニカ Webサイト︓https://www.toyo.co.jp/


★ 本件に関するお問い合わせ先 ★
株式会社東陽テクニカ 情報通信システムソリューション部
TEL:03-3245-1242(直通) E-mail:ele2@toyo.co.jp
「Real Video Drive Player」紹介サイト︓
https://www.toyo.co.jp/mecha/products/detail/toyo-iwane-rvdp.html

東陽テクニカ「自動車計測ポータル」︓https://www.toyo.co.jp/solution/car/


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