ニュース
「W」ブランドの最新進化形であるレトロモデル「W800 STREET/W800 CAFE」を新発売【川崎重工業】
2018年11月6日
W800 STREET/W800 CAFE
川崎重工は、1960年代のモーターサイクルが持つルックスとフィーリングを忠実に受け継ぎながら、カワサキが持つ最新技術を投入したレトロモデル「W800 STREET/W800 CAFE」を、2019年モデルとして新発売します。2019年春頃より導入国で順次発売します。
1966年にカワサキブランド初の大排気量4ストロークマシンとして登場した「W1」は、発売当時日本で最大の排気量と、最大級の出力を実現したビッグバイクです。このモデルは、当社が大排気量モーターサイクルのメーカーとして第一歩を踏み出すきっかけとなりました。さらに、世界最速のモーターサイクルの創造を目指したことが、その後のカワサキのスピード追求の姿勢の先駆けとなり、1973年に発売された「Z1」をはじめ、「GPz900R(初代Ninja)」「ZZR1100」「Ninja H2/H2R」といったカワサキを代表する4ストロークマシンの誕生につながっています。
「W800 STREET/W800 CAFE」は、50年にわたる「W」ブランドの血脈を受け継ぐ最新進化形です。美しい外観を持つ空冷エンジンのほか、360°クランクの特性を活かした鼓動感のあるエキゾーストサウンド、トラディショナルなダブルクレードルフレーム、18インチホイールの採用などにより、60年代のビッグバイクが持つルックスとフィーリングを継承、オリジナルである「W1」のイメージを具現化しています。
一方で、エンジンをはじめとする各部パーツには、カワサキが持つ最新技術を投入。ビンテージルックを損なわないように配慮しながらも、現代的で信頼性の高いパフォーマンスを確保しています。
「W800 STREET」には、現代のトレンドを汲みブラックに塗装されたエンジン、アップライトスタイルのハンドルバー、タックロールシートを装備。ライダーが自由にカスタマイズできるシンプルな構成としました。「W800 CAFE」には、フロントカウル、ローポジションハンドル、シングルシート風デザインのカフェシートを装備。スポーティなカフェレーサー※スタイルを実現しました。
<主な特長>
(エンジン)
1.美しい外観を持つ空冷バーチカルツインエンジン
カムシャフトをべベルギヤとシャフトにより駆動するレイアウトがクラシカルな造形美を感じさせる、空冷4ストローク773cm3SOHC4バルブバーチカルツインエンジンを搭載。360°クランクと77.0mm×83.0mmのボア×ストロークを持つエンジンは、低中速回転域における力強いトルクと、独特の鼓動感を生み出しています。また、O2センサーの追加、触媒容量の変更により、欧州の排出ガス規制であるユーロ4規制をクリアしています。
2.排気音にこだわったマフラー
360°クランクのエンジンが生み出す、鼓動感のある乾いたサウンドを引き出すマフラーを装備。また、スリムなチャンバーと長いテールパイプを持つサイレンサーは、「W800 STREET/W800 CAFE」が持つクラシカルなデザインを強調しています。
3.アシスト&スリッパークラッチの採用
シフトダウン時に起こる後輪のホッピングやスリップを低減するアシスト&スリッパークラッチを装備。クラッチレバーのより軽い操作感も実現しています。
(車体・デザイン)
1.先進解析技術を用いた新設計ダブルクレードルフレーム
新設計のフレームは、先進解析技術を用いて各部の剛性を最適化。パイプの外径を変えずにパイプの厚さを調整し、特に高速走行時の安定性を向上させています。また、フレームのバックボーンには角形断面材を使用しながら、ダウンチューブを丸型パイプとし「W800」らしいレトロな外観を維持。そのほか、ガセットとブラケットの使用を最小限にとどめることで、軽量化や、品質の高さを感じさせるデザインを実現しています。
2.スポーティさを高めた前後18インチのホイール
前輪19インチ、後輪18インチの組み合せだった従来の「W800」に対し、「W800 STREET/W800 CAFE」は、双方に18インチホイールを採用。よりスポーティなハンドリングを実現しています。
3.時代を超越した美しさを醸すデザイン
フューエルインジェクションユニットを巧みに隠した空冷バーチカルツインエンジン、溶接とガセットを最小限にとどめたフレーム、大径ホイール、従来モデルより存在感を高めたフューエルタンクなどが独自のルックスを体現。モデルに時代を超越した稀有な美しさを与えています。
4.レトロスタイルのメーター類
独立式スピードメーター、タコメーターおよびスイッチ類は、レトロな外観と現代的なパフォーマンスを両立。また、メーター内には液晶パネルを装備しています。
※モーターサイクルのカスタム手法の一つ。1960年代、イギリスのカフェに集った若者たちが、バイクの速さを競うためカスタムを行った事に端を発するとされている。ローポジションやシングルシート、フロントカウルといったスタイルが主な特徴。
<W800 STREETの主な特長>
・ブラック塗装のエンジン
・アップライトスタイルのハンドルバー
・足つき性の良いタックロールシート
・シルバーアルマイト仕上げのリム
・W800 STREET用メーターロゴ
<W800 CAFEの主な特長>
・ブラック&クローム塗装のエンジン
・専用フロントカウル
・ローポジションハンドル
・スタイリッシュかつ2人乗りが可能なカフェシート
・ブラックアルマイト仕上げのリム
・W800 CAFE用メーターロゴ
川崎重工業株式会社ホームページはこちら