ニュース

ADAS・自動運転・5G 向け 車輌用最新鋭『 電波測定サイト 』完成【ヨコオ】

2018年10月18日

■要旨
(株)ヨコオが群馬県富岡工場に昨年来新設工事を進めてきた AMTC(Advanced Measurement Technology Center)が竣工し、同センター内に建設していた最新鋭の車輌専用「 電波測定サイト 」がこのほど完 成しました。
 今回の完成により、高速通信の周波数帯域をより精密に、高速に測定することが可能となり、 ADAS(Advanced Driver Assistance System)・自動運転・5G 用などの先進車載アンテナ製品の開発を加 速していく計画です。


■概要

 昨今の先進的車載アンテナ開発では、車輌制御関連の通信システムに組み込まれる製品が増えており、 性能や品質を確保するためには、車輌に搭載した状態での正確な測定が必須となっています。
 この「 電波測定サイト 」の新設により、現在当社で推進中の ADAS・自動運転・5G(LTE:699MHz~ 3.5GHz 帯、5G-SUB6:3.4GHz~6GHz、V2X:5.9GHz 帯等)などの高周波数帯域に対応した製品開発におい て、測定精度や測定効率の大幅な向上が期待できます。


■主な特徴・規模等
1)特 徴:
 ・大型ターンテーブル(直径 12m)を備え、車輌のどの位置にアンテナが搭載されても高精度の測定が
  可能
 ・SUV やミニバン等、アンテナ取り付け位置が高い車輌でも、アンテナを中心に計測が可能
 ・周波数ポイントは 160 ポイント同時測定を行うことにより計測時間が大幅に短縮でき、
  複数のメディアの同時計測も可能
  (※周波数ポイント:測定を行う周波数の値)
 ・車輌の水平および俯角方向からの性能確認が必要な V2X(車車間・路車間通信)においては、
  バンパーに内蔵されたアンテナでも -6°~+90°までの測定に対応するなど、
  測定可能範囲が大幅に拡大
 ・5G のミリ波帯の測定帯域もカバーしており、
  将来のさらなる高速大容量伝送通信の製品開発も可能

2)規 模:
 電波暗室:大きさ:16.5m(L)×14.6m(W)×10.0m(H)

3)システム概要:
 測定方式 :遠方界測定
 測定周波数 :400MHz~6GHz/20GHz~40GHz 帯
 ターンテーブル:直径 12m
 アーチ軸高さ :0.5~2.0m
 測定時間 :25 分(160 周波数ポイント、仰角 0~90°まで 5°ごとの 3 次元測定時)
 測定偏波 :水平+垂直偏波同時測定 および 円偏波測定
 測定角度 : -6°~+90°まで 1°ごと
 無響特性 :-25dB以下(2GHz 帯)
 シールド特性 :80dB 以上(400MHz~6GHz)

4)設備投資額:約 8 億円(AMTC 建設費を含む)

▲新「 電波測定サイト 」での車輌測定



本件に関するお問い合わせ先
VCCS事業部
TEL : 03-3916-3117





株式会社ヨコオホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#ヨコオ
#ADAS
#自動運転
#アンテナ
#2018年10月18日