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メキシコ工場:工場廃水100%再利用のプロセスを確立【アウディ ジャパン】
2018年9月3日
- 多段階再処理により廃水を浄化して再利用
- 毎年10万m3の水を節約
- アウディ生産担当取締役ピーター ケスラ-:「すべての工場において、完全にCO2ニュートラルで廃水を出さずに車両を生産するというビジョンを追求」
2018年8月30日、インゴルシュタット/サン ホセ チアパス:アウディは、廃水を一切出さずに車両を生産する世界初のプレミアムメーカーです。メキシコのサン ホセ チアパスの工場では、車両生産における廃水を100%回収して浄化し、大量の浄水を工場の給水システムに戻すという、新しい水処理プロセスを採用しています。アウディ メキシコは、このプロセスにより、水資源の持続可能な利用を実現し、車両生産における環境への影響を最小限に抑えています。
塗装工場から水漏れ試験に至るまで、車両生産のすべての工程で水が必要になります。アウディ メキシコで生成された廃水は、最初に化学/物理的処理を受けます。ここでは、水を中和し、例えば塗装工程などで混入した粒子や重金属を取り除きます。前処理されたこの水は、プラントから出された他の廃水とともに、有機成分を分解する生物学的廃水処理が施されます。最後に、限外ろ過法と多段階逆浸透ろ過法を組合せることによって、細菌およびアルカリを含む残りの汚染物質を分離します。アウディは、衛生的で高品質の再生水を、工場で直接再利用しています。逆浸透ろ過法によって生成された濃縮物は、水分を蒸発させ、乾燥させて固形物にして処分します。このようにしてアウディは、廃水処理における技術面で先駆的な役割を担っています。
「私たちは、すべての工場で完全にCO2ニュートラルで廃水を出さずに車両を生産するというビジョンを追求しています。私たちはこの点で、サン ホセ チアパスの工場で大きな成果を達成しています」と、AUDI AG生産およびロジスティックス担当取締役のピーター ケスラ-は述べています。「自動車メーカーとして、私たちは、水をはじめとする貴重な資源を、注意深く、環境に適合した方法で利用する義務を担っています。私たちは、新しい再処理方法により、メキシコの水不足対策にも大きく貢献しています」
アウディ メキシコは、処理された水を、生産用のプロセス水として活用するとともに、工場敷地内の緑地にも散水しています。アウディは、この革新的なプロセスにより、工場の総必要量の約4分の1に相当する年間約10万m3の水を節約しています。長期的には、毎年30万m3以上の地下水を節約する予定です。
「新しい廃水処理システムにより、アウディは自主的な水循環システムの構築に向けて重要なステップを踏み出しています」と、AUDI AG環境保護責任者のリュディガー レクナゲルは述べています。「2025年末までに、アウディ グループの環境に対する影響を、基準年となる2010年と比較して、車両1台あたり35%削減したいと考えています。今回の対策により、私たちはその目標に近づいています」
地下水の使用をさらに削減するために、敷地内に24万m3の貯水池を確保しています。この貯水池は、4月から9月まで約6ヶ月間続く雨期の間は水が満たされています。この雨水を回収・処理して、工場でも使用しています。「アウディ メキシコは、アウディ グループの中でもっとも新しい工場です。私たちは、水資源の持続可能な利用において、先駆的な役割を果たしていることを誇りに思います」と、アウディ メキシコ最高経営責任者のアルフォンス ディントナーは述べています。
アウディ メキシコはまた、環境への取り組みの一環として、10万本以上の植樹を行い、隣接する自治体のサン ホセ オスンバの100ヘクタールのエリアに、2万5,000の下水の浄化槽を設置しました。雨季には、毎年最大37万5,000m3の水が地下水に戻されます。
アウディのメキシコ工場は、2016年に操業を開始し、世界各地の市場向けにAudi Q5を生産しています。
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。
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