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電動トラックの普及をボッシュが後押し 【ボッシュ】

2018年8月16日


・よりリーズナブル&効率的になったボッシュの配達車両向け電動パワートレインソリューション
・巨大な潜在市場:ドイツの商用車のうち4分の3がトラック
・ボッシュ取締役会メンバーのハイン:「ボッシュの商用車用電動パワートレインは、市街地を走行する配送車の姿を変える可能性があります」
・電動トラック用パワートレインの詳細について こちら

    

      

  


シュトゥットガルト(ドイツ)– 2回クリックするだけで注文が完了し、注文した物が早い時にはその日に家まで届く。こうしたオンラインショッピングが広く浸透したことで、大都市の輸送交通量が限界に達しています。小型・大型トラックが都市部を走行する際、荷下ろしするスペースがなく、やむなく路上に駐車している姿がよく見られるようになっています。これは道路を塞ぐことになるだけでなく、騒音や排出ガスの問題もつながります。このことが世界中の都市で交通渋滞を生み出し、走行規制に関して頻繁に議論されるようになりました。この影響を受けるのは運送業だけでなく、トラックで顧客に荷物を届ける中小企業や個人事業主も含まれます。「都市における物資の輸送に対応するために、輸送交通の見直しは避けられません」とボッシュ取締役会メンバーのマルクス・ハインは述べています。そしてこのことは、ボッシュが小型商用車向けの新しい電動パワートレインを通じて実現しようとしている目標の1つでもあります。このパワートレインを搭載した最初の車両は2019年に導入される予定です。

静かな配達を実現
郵便・物流大手のドイツポストはボッシュ製の駆動システムを搭載した「StreetScooter」を採用し、都市部の配達に変革をもたらしました。また、ボッシュは様々なタイプの配送車に対応した電動パワートレインにより、配送の電動化をさらに一歩進めます。この電動化計画では、流通センターから目的地までの最後の区間(ラストワンマイル)を電動トラックが荷物を運ぶという考えがベースとなっています。頻繁にストップ&ゴーを行う市街地走行の場合、電気自動車は頻繁なブレーキからエネルギーを回生でき、走行可能距離が長くなるため、特に効果的です。ほとんどの配送車両の走行距離は1日80km未満で、1回の充電でその距離を十分カバーできます。配達後には、フリート車両は車庫で一晩充電しておくことができます。また、電動フリート車両はゼロローカルエミッション(地域ないにおける排出ガスゼロ)で走行できるため、市街地の走行規制の対象にはなりません。環境に配慮した配送を求めているのは、都市だけではありません。ドイツ人の61%はネット通販サイトを選ぶ際、電気自動車で配達してくれることが1つの重要な指標となっていると答えています(出典:PwC)。また電気自動車には、騒音が少ないため、遅い時間の配達でも受け入れられやすいというメリットもあります。これにより、ピーク時の交通量を抑えることができ、配達時間の柔軟性も高まります。「ボッシュはeモビリティ、特に都市の輸送交通を理にかなったものにしようとしています」とハインは述べています。

マスマーケットに対応可能
ボッシュの電動パワートレイン「eCityTruck」には、トランスミッション付きとトランスミッション無しの 2つのバージョンが用意されています。2つのバージョンを揃えたのは、自動車メーカーのさまざまな要件に対応した、組み込みやすいソリューションにするためです。これらのパワートレインソリューションは、重量が2~7.5トンの小型商用車を広くカバーすることができ、商用車市場の大部分に対応しています。なかでも小型トラックは広く普及しており、ドイツで登録されている商用車全体の約4分の3がこのクラスに属し、その数は増え続けています(出典:Shell)。「ボッシュの商用車用電動パワートレインは、市街地を走行する配送車の姿を変える可能性があります。私たちは電動トラックをマスマーケット規模に拡大させようと考えています」とハインは述べています。ボッシュは新しい「eCityTruck」のパワートレインコンセプトをもとに、電気モーターやパワーエレクトロニクスなどの複数のコンポーネントを1つのユニットに統合して、コンポーネントを効率的に利用できるようにし、パワートレインの効率向上と低コスト化を実現しました。ボッシュのソリューションは簡単に組み込むことができるため、自動車メーカーは新しいコンポーネントを開発するために多大な時間を投入せずに済み、大手メーカーはもちろん、スタートアップ企業もいち早く車両を市場に投入できるようになります。

ボッシュはすでに、車両の開発時間を著しく短縮できる乗用車向けのオールインワンソリューション「eAxle」を提供していますが、製品ラインナップをさらに拡充して小型商用車もカバーし、電動化戦略で自動車メーカーをサポートするために大きく前進しようとしています。

商用車の電動化について、ボッシュが対象として考えているのは小型トラックだけではありません。ボッシュは米国のスタートアップ企業であるNikola Motor Companyとともに、自動車の充電走行距離で新たな基準を打ち立てるパワートレインの開発を進めています。こうした配送車向けのパワートレイン技術が、2020年以降に成長するeモビリティのマスマーケットで世界をリードし、Emission-free(排出ガスのない)、Accident-free(交通事故のない)、Stress-free(ストレスのない)を満たすモビリティのビジョンの実現に向けた重要なマイルストーンになり、その未来のモビリティでカギを握るのが自動化、ネットワーク化と電動化であると考えています。

商用車用電動パワートレインの詳細については関連の スペシャルサイトでご覧いただけます。

報道関係対応窓口:
Inga Ehret
電話:+49 711 811-16476
Twitter:@BoschPresse

このプレスリリースは2018年08月16日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
原文をご覧ください。

世界のボッシュ・グループ概要
モビリティ ソリューションズは、ボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2017年の売上高は474億ユーロで、総売上高の60%を占めています。モビリティ ソリューションズの売上により、ボッシュ・グループはリーディングサプライヤーの地位を確立しています。モビリティ ソリューションズは、自動化、電動化、ネットワーク化の3つの領域においてグループの専門知識を統合させ、お客様にトータルソリューションを提供します。その事業領域は主に、内燃機関の燃料噴射テクノロジー/パワートレイン周辺機器、パワートレイン電動化のさまざまなソリューション、車載向け安全システム、ドライバー アシスタンス システム/自動化機能、ユーザーフレンドリーなインフォテインメントやVehicle-to-Vehicle(車車間)およびVehicle-to-Infrastructure(路車間)通信、オートモーティブ アフターマーケット向けのリペアショップコンセプト/テクノロジー/サービスなどです。さらにボッシュは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック スタビリティ コントロール)、ディーゼル用コモンテールシステムなどの自動車の重要な革新技術を生み出してきました。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディングカンパニーです。2017年の従業員数は約40万2000人(2017年12月31日現在)、決算報告での売上高は781億ユーロ(約9.9兆円*)を計上しています。現在、事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュはIoTテクノロジーのリーディングカンパニーとして、スマートホーム、スマートシティ、コネクテッドモビリティ、さらにコネクテッドインダストリーに関する革新的なソリューションを提供しています。ボッシュはセンサー技術、ソフトウェア、サービスに関する豊富な専門知識と「Bosch IoT cloud」を活かし、さまざまな分野にまたがるネットワークソリューションをワンストップでお客様に提供することができます。ボッシュ・グループはコネクテッドライフに向けたイノベーションの提供を戦略的な目標に定め、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じて生活の質の向上に貢献します。つまり、ボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社450社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売/サービスパートナーを含むグローバルな製造・エンジニアリング・販売ネットワークは世界中のほぼすべての国々を網羅しています。ボッシュの未来の成長のための基盤は技術革新力であり、世界125の拠点で約6万2,500人の従業員が研究開発に携わっています。

*2017年の為替平均レート:1ユーロ=126.71118円

さらに詳しい情報は 以下を参照してください。
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www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英語)
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