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耐圧1200Vの車載用IGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランンジスタ)を発売【IRジャパン】
2012年4月17日
~ 電気自動車やハイブリッド車のソフト・スイッチング向け ~
パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)㈱(本社:東京都豊島 区)は17日、耐圧1200Vの車載用IGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)「AUIRGDC0250」を発売しました。電気自動車やハイブ リッド車で使われるPTC(正温度係数)ヒーターなどのソフト・スイッチング用途に最適化しました。
AUIRGDC0250は、小型のSuper TO-220パッケージに収められ、消費電力を低減し電力密度を高めるためにコレクタ-エミッタ間電圧VCE(on)が低く、VCE(on)の温度係数が正なので、並列接続に適しています。逆バイアス安全動作領域(RBSOA)は、最大定格電圧まで最大定格電流を供給できるように最適化されています。
ソフト・スイッチング特性は、システム・レベルのEMI(電磁干渉)雑音規制の遵守に貢献します。
このIGBTは、導通損失が小さいので、PTCヒーターなどの用途でリレーの置き換えに最適です。さらに、Super TO-220パッケージによって、電気的な沿面距離の要求を満たすことができます。
AUIRGDC0250の最大コレクタ電流は、パッケージ温度100℃のときに81A。公称電流は33A。コレクタ-エミッタ間飽和電圧VCE(on)は、接合部温度25℃のときの標準値で1.37V、最大値で1.57V。接合部の動作温度範囲は-55℃~+150℃です。
データシート、アプリケーション・ノート、品質基準はIR社のホームページ(www.irf.com)から入手できます。Spiceモデルを提供できます。
IR社の車載用IGBTは、ゼロ・ディフェクトを目標とするIR社の車載品質イニシアチブの対象製品として、完全自動化されたウエハー・レベルの目視検査に加え、動特性や静特性の試験を行っています。今回の新しいデバイスは、すべてIR社の車載品質の部品で組み立てられており、鉛フリーで欧州の規制RoHS(特定物質の使用規制)に準拠しています。
AUIRGDC0250の10万個購入時の単価は、2.05米ドルからの予定です(米国での参考価格)。「AUIRGDC0250」のデータシートはこちらです。
インターナショナル・レクティファイアー(IR®)社について
IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル混在IC、最先端デバイス、電源のシステムや部品は、コンピュータの性能向上や、世界で最も電力消費の大きいモーターの省エネに貢献しています。コンピュータ、省エネ家電、照明器具、自動車、衛星・航空・防衛システムなどの主な製造企業は、次期製品の性能向上のためにIR社のパワー・マネジメント・ソリューションに頼っています。本社は米国のカリフォルニア州エルセグンド。
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