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人命を救う技術が迎えるアニバーサリー ボッシュ製ESCシステムが7,500万台に到達【ボッシュ】

2012年4月16日

ESCはあらゆる横滑り事故の最大80%を防止可能
2010年以降、ボッシュにおいてESCユニットの生産台数がABSを上回る
多くの国でESCの装備が義務化へ

ESCをベースとした数多くのドライバー・アシスタンス・システムを開発
1995年にESCの量産を開始して以来、ボッシュは7,500万台のシステムを生産し、交通安全に大きく寄与してきました。特に、滑りやすい道路や勢いよくカーブに入った場合などには、ESCが車両を安定させ、重大な事故になりかねない横滑り事故を未然に防ぎます。ESCの事故低減効果について多くの研究結果が報告されていますが、ボッシュのシャシーシステム・コントロール事業部長であるゲルハルト・シュタイガー(Gerhard Steiger)は「ESCは、シートベルトに次いで最も重要な車両安全システムで、これまでに多くの命を救ってきました」と述べています。
ボッシュはESCを開発し、1995年に世界で初めて量産を開始しました。「2010年以降、ボッシュが生産するESCユニット数は、ABSユニット数を越えました」とシュタイガーが話していることからもわかるように、ESCはグローバルトレンドとして、車両の安全性に大きく寄与しています。

標準装備となるESC

国連はESCの効果を評価し、年々増加する交通事故の死亡者数にESCが歯止めをかけると期待しています。ESCはあらゆる横滑り事故の最大80%を未然に防ぐことができるという研究結果により、多くの国々は新車に標準装備としてESCを装備するよう求めています。ヨーロッパでは、2011年10月以降に認可された新型モデルの全車にESC装備がすでに義務付けられています。なお、2014年11月以降からは、ESCを車両のオプション機能のリストに記載する必要がなくなります。それは、EUのすべての新車にESCの標準装備が義務付けられることになっているためです。また、現在でも、ヨーロッパで新車登録された乗用車と軽商用車全体の72%にESCが装備されています。米国では4.5 トン以下の全車へのESC装備がすでに義務付けられているほか、同様の規制がオーストラリア、日本、韓国、ロシアの各国で数年以内に施行されることになっています。現在、世界中の乗用車と軽商用車の全新車のうち48%にすでにESCが装備されており、中国では、生産されたほぼ5台に1台の新車にESCが装備されています。

1995年に量産を開始して以来、ボッシュは付加機能を取り入れながら、アクティブ・セーフティ・システムの継続的な開発を進めてきました。第1世代では4.3 kgだった重量が、最新のGeneration 9のベーシック・バージョンでは著しい軽量化・コンパクト化が進み、その重量はわずか1.6 kgとなっています。同様に、ボッシュはESCの低価格化も成し遂げ、極めて重要なこのセーフティ・システムが小型車にとっても手頃な価格となるための重要な役割を果たしました。

ESCをベースにしたアシスタンス・システム

新しいアシスタンス・システムは、より安全で快適なドライビングに寄与しています。前走車との間の安全な距離を自動的に維持する機能、車両を狭い駐車スペースにガイドする機能、危機的な状況をドライバーに速やかに警告する機能など、ボッシュは各種機能の開発を進めています。これらの機能の多くに共通していることが1つあります。それは、ドライバーが関与することなくブレーキが作動することです。そして、ESCがこのブレーキの作動を可能にしています。つまり、ESCがすでに装備された車両には、セーフティやコンフォート機能を追加装備しやすいということです。その前提として必要になるのは、車両の周囲を監視し、他の道路利用者を検知し、それらとの距離、速度や向きを計算するセンサー類とのネットワーク化です。そしてボッシュは、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)や衝突予知緊急ブレーキシステムなど、超音波センサー、ビデオセンサー、レーダーセンサーの各種センサーをベースとしたドライバー・アシスタンス機能を幅広く取り揃えています。


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