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レース活動で培った先進技術を結集したモトクロスレース専用モデル「KX450」を新発売【川崎重工業】
2018年6月12日
レース活動で培った先進技術を結集したモトクロスレース専用モデル「KX450」を新発売
川崎重工は、モトクロスレース※1専用モデルの最上位機種である「KX450F」をフルモデルチェンジし、2019年モデルとして6月12日より新発売します。欧州、アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本、ブラジルで順次発売を開始し、日本では2018年夏頃の発売を予定しています。
昨年のAMAモトクロス選手権で、「KX450F」を駆るイーライ・トマックがチャンピオンを獲得するなど、デビューから40年以上にわたり世界各地のレースで勝利を積み重ねてきたKXシリーズ。その「ライダーを表彰台の最上段に導く」というコンセプトの「KX450」は、AMAスーパークロス/モトクロス選手権やモトクロス世界選手権に参戦するファクトリーマシン※2と同様の先進技術を各所に採用し、レースにおける戦闘力を高めました。
外観は、カワサキのレース活動を象徴するライムグリーンを主体に、ファクトリーマシンをイメージさせるカラーリングとグラフィックデザインを施し、シャープかつレーシーなルックスとしています。
<主な特長>
□エンジン
1.フィンガーフォロワーロッカーアームを採用した新型エンジン
新設計の449cm3水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載。
トップレベルのレーシングテクノロジーを有するカワサキのレースエンジニアが設計した
フィンガーフォロワーロッカーアームを追加し、
従来比約2.5kW(3.4PS)の出力向上を実現しています。
2.セルフスターター、油圧クラッチ、リチウムイオンバッテリーの採用
KXシリーズとして、セルフスターターと油圧クラッチを初採用しました。
セルフスターターは、レース中の不意なエンジンストールでも素早くエンジンを
再始動することを可能にし、油圧クラッチは、ダイレクトかつ安定した
クラッチレバー操作を実現します。
また、バッテリーには、軽量コンパクトなリチウムイオンバッテリーを採用し、
重量増を最小限に抑えています。
□車体
1.剛性バランスを向上させた新型フレーム&スイングアーム
前モデルのデザインを進化させた軽量アルミニウム製ペリメターフレームは、
エンジンを強度部材として使用することで剛性バランスを向上させています。
また、スイングアームをフレームにあわせて剛性を見直し、
リヤタイヤのトラクションを高めています。
2.大径コイルスプリングフロントフォークの採用
フロントサスペンションには、ファクトリーマシンと同サイズの
Ø49mm倒立コイルスプリングフロントフォークを新採用しました。
大径のダンピングピストンが使用可能となり、滑らかな動きと確実な減衰特性を実現しています。
さらに、インナーチューブに超硬質チタンコート、アウターチューブにカシマコート※3を
施すことで、摩耗を防ぎ滑らかな摺動面を維持します。
3.車体各部の部品軽量化
吸気ダクトまわりやオートデコンプ機構、クランクシャフトなど各部品の軽量化を実施しました。
セルフスターターなど新たな装備を採用しながらも、従来モデル比1.3kgの増量に留めています。
4.デザインを一新したボディーワーク
ライダーが容易に前後移動できるよう、シート上面を長く滑らかな形状としたほか、
燃料タンクをより低くフラットにすることで、さらに前寄りのライディングポジションが可能です。
<主な装備>
1.ファクトリーマシンと同仕様のローンチコントロールシステムを装備。
ハンドルバーのボタンを押すことで、滑りやすい路面から効率よくスタートできるように設定された
エンジンマップが適用され、ホールショット※4獲得に効果を発揮します。
2.付属のDFIカプラーを差し替えることで、ECUに設定されている
3種類(スタンダード/ソフト/ハード)のエンジンマッピングを素早く変更できます。
3.アクセサリーとしてKXキャリブレーションキットを用意。ポータブル型コントローラーを採用し、
PCや外部電源なしでエンジンマップを書き換えられます。
コースコンディションに素早く対応するため、キットには7種類のエンジンマップが
あらかじめ設定されています。
※1:公道ではない不整地のコースで、決められた時間内に順位を争うレース。
※2:製造メーカーが直接運営を行うレースチームで使用するマシン。
※3:硬質アルマイト(耐食性/耐擦傷性を高めるアルミニウムの陽極酸化仕上げ処理)に
潤滑機能をもたせ、耐摩耗性を向上させた潤滑アルマイト。
※4:スタート直後の第1コーナーにトップで進入すること。レース展開を有利に進めることができる。
※ 「KX450」は公道および一般交通の用に供する場所では一切走行できません。
また、ナンバープレートを取得することもできません。
※ 私道や農道、林道、河原、海辺などの公共の道路以外の場所でも、
人や車が自由に出入りできるところは道路とみなされ、
「KX450」で走行すると道路交通法および道路運送車両法の違反になります。
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