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次世代ハーネス設計システム“HARBEST”を開発・稼働開始【住友電装】
2012年4月5日
住友電装㈱(本社:三重県四日市市、社長:内桶文清)は、全世界の設計拠点で利用する次世代のハーネス設計システム“HARBEST”(ハーベスト:※注)の第1フェーズの開発を完了し、このほど本番稼働を始めました。
当社のハーネス設計システムは、お客様からの開発図面を起点として、製造図面の設計から、原価計算・管理、見積書の作成、量産製造及び作業指示に至るまでの一連の業務をカバーするモノづくりの基幹システムの役割を担っており、現在、当社グループの国内25拠点、海外16ヶ国36拠点で利用されています。
現行システムは90年代後半に全面稼働を始めたもので、その後の当社事業のグローバル化とともに、多様化するお客様ニーズへの対応から、量産製造までのリードタイムのさらなる短縮、設計品質の向上、また、今後のグローバル展開も見据え、全世界で柔軟に運用できるシステム仕様の再構築が求められておりました。
このような背景から、一層のシステム強化に向け、2010年末より住友電工情報システム㈱、日本ユニシス㈱及び㈱エスクリエイトに新設計システムの開発を委託し、取り組んでまいりましたが、このほど第1フェーズとして製造図面設計にかかわる業務の開発が完了し、1ヶ月半の試行を終え、本番稼働を迎えるに至ったものです。
“HARBEST”の主な特徴として、複数人が同時並行的に同一製品の製造図面設計を行うことが可能、製造図面の自動チェック機能を強化し人為的チェックを大幅に削減、ナビゲーション機能の強化や操作性の向上、などがあります。これらの機能により、お客様の開発図面入手から製造図面作成までのリードタイム半減、設計品質の飛躍的向上、設計要員育成期間の短期化、グローバル展開の容易性、設計業務のグローバル標準化(世界同一設計)などの実現を見込んでいます。
さらに将来的には、国内製造設計要員の他の戦略部門への集中配置、設計コスト削減につなげていくことを企図しています。
今後、第2フェーズとして量産製造にかかわる業務、最終フェーズとして原価管理・営業関連業務のシステム開発を進め、2014年を目途に全面稼働させる計画です。
<※注>
正式名称:「ハーネス ベスト エンジニアリング システム」(ハーネス製造設計システム)
Harness Best Engineering System = “HARBEST”
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