メガピクセル解像度で12,500コマ/秒の高速撮影とISO25,000の高感度を両立高速度カメラ『FASTCAM SA-X』新発売【フォトロン】

2012年4月3日

㈱フォトロン（本社：東京都千代田区、代表取締役社長布施信夫）は、フルフレーム1024×1024ピクセルで12,500コマ/秒^※1、VGA解像度（640×480 ピクセル）で36,000コマ/秒の高速撮影と、モノクロISO25,000/カラーISO10,000（ISO 12232 Ssat規格^※2）の高感度を両立した高速度カメラ『FASTCAM SA-X』を発売します。
※1：12.5Kモード時　 ※2：感度測定時に業界で広く使用されている規格

製品化の背景

高速度カメラは、人の目や一般的なビデオカメラでは見ることができない一瞬の動きや短時間の高速現象を連続して撮影し、スローモーション映像として再生・解析します。近年の撮影対象は、動きの高速化だけではなく、環境に配慮した物質を使用した現象といった観察の難しい対象物が増えています。この結果、高速度カメラにも撮影速度の向上だけではなく、感度向上を含めたトータル性能の向上が求められています。
当社では、こうしたニーズに応えるため、『FASTCAM』シリーズの新たなラインナップとして、従来製品よりもフルフレームでの撮影速度を向上させ、尚且つ感度面でも従来製品に比べて大幅に向上し、クリーンエンジンの開発など最先端の研究開発分野での撮影要求にも十分応える性能を持った『FASTCAMSA-X』を製品化いたしました。
当社は、『FASTCAM SA-X』を市場投入しラインナップの拡充を図ることで、最先端の研究開発に携わる方々のお役に立てるものと確信しております。

『FASTCAM SA-X』の主な特長

『FASTCAM SA-X』は、フルフレーム1024×1024ピクセルで12,500コマ/秒^※1、VGA解像度（640×480ピクセル）で36,000コマ/秒という高速撮影と、モノクロISO25,000/カラーISO10,000（ISO 12232 Ssat規格^※2）の高感度を両立した高速度カメラです。
『FASTCAM SA-X』では、撮影速度や感度といった性能面の追求にとどまらず、操作面の向上にもこだわり、データダウンロード時の速度や安全性の向上も実現しました。

1． 1024×1024 ピクセルで12,500 コマ/秒の高速撮影を実現

フルフレーム1024×1024ピクセルで12,500コマ/秒^※1、VGA解像度（640×480ピクセル）で36,000コマ/秒、512×384ピクセルで50,000コマ/秒と、撮影によく使用される解像度時で当社従来製品^※3 比で179%～143%の高速化を実現しました。

2． ISO25,000（ISO 12232 Ssat規格）の高感度化を実現

モノクロ ISO25,000/カラーISO10,000（ISO 12232 Ssat 規格^※2）という、当社従来製品^※3に比べ250%の高感度化を実現しました。これにより、例えば従来機種では感度面で撮影が困難であったエンジン燃焼の微弱な炎の撮影が可能になりました。

3．ダブルギガビットイーサネットによる高速データ転送を実現

PCインターフェイスとしてギガビットイーサネットを2系統用意しています。これにより、2系統を同時使用することによるデータ転送速度の高速化（当社従来製品^※3に比べデータ転送時間が最大1/6に短縮）や片方に不具合が発生しても別系統からの撮影データ転送が可能です。さらには記録しながらのデータ転送ができます。

4．バリアブルフレームレート解像度機能を搭載

解像度とフレームレートを任意に組み合わせることが可能な「バリアブルフレームレート・解像度機能」を搭載しました。機能の詳細は以下の通りです。
・デフォルト以外の組み合わせパターンをユーザーが作成し、カメラに登録して使用することが可能
・解像度の設定は、光学中心のみではなく位置の変更も可能
・解像度は64×8ピクセルを最小単位とし、これを組み合わせることで設定可能