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高集積の車載用昇圧コンバータをサンプル出荷 ~ ストップ・スタート・システム向け、最大15%の燃費削減に貢献 ~【IRジャパン】
2012年3月28日
パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)㈱(本社:東京都豊島区)は28日、内燃エンジンの停止と再スタート機能(ストップ・スタート・システム)向けの車載用バッテリ電源スイッチIC「AUIR3240S」のサンプル出荷を開始しました。クルマの燃費を最大15%削減することに貢献します。
AUIR3240Sは、高集積の昇圧コンバータで、特に、クルマが止まったときにエンジンを停止させるストップ・スタート・システム向けに設計されています。このシステムには、エンジンがスタートする間に、補助の電気システムからスタータや主バッテリを分離する電源スイッチを使う「ボード・ネット・スタビライザ」が必要です。AUIR3240Sは、消費電流が50μA以下でオン抵抗(内部抵抗)を下げるために並列接続した数個のMOSFETを駆動することができます。入力電圧範囲は4V~36Vと広く、出力は15Vです。さらに、非常に強健な設計を可能とするために、出力電流の診断機能や熱センサー・インタフェースを備えています。
ディスクリート(個別)部品を使って、低消費電流の要求に適う昇圧コンバータを設計することは非常に困難です。AUIR3240Sは、部品点数や、プリント回路基板のスペースを削減することによって、丈夫で、信頼性が高く、コスト効率の高いシステムを実現できます。
AUIR3240Sは車載部品の品質規格AEC-Q100に準拠しています。部材は鉛フリーで欧州の規制RoHS(特定物質の使用規制)に準拠し、ゼロ・ディフェクトを目標とするIR社の車載品質イニシアチブの対象製品です。
データシート、品質規格、Spiceモデル、および設計ツールは、IR社のホームページ(www.irf.com)から入手できます。
AUIR3240Sの10万個購入時の単価は0.85米ドルからの予定です(米国での参考価格)。データシートは、型番をクリックするとご覧いただけます。
車載用昇圧コンバータAUIR3240Sの概要
インターナショナル・レクティファイアー(IR®)社について
IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル混在IC、最先端デバイス、電源のシステムや部品は、コンピュータの性能向上や、世界で最も電力消費の大きいモーターの省エネに貢献しています。コンピュータ、省エネ家電、照明器具、自動車、衛星・航空・防衛システムなどの主な製造企業は、次期製品の性能向上のためにIR社のパワー・マネジメント
・ソリューションに頼っています。本社は米国のカリフォルニア州エルセグンド。
注:IR®は、International Rectifier Corporationの登録商標です。
当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。
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