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「Passat/Passat Variant」の TDI*1モデルを発売 【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】
2018年2月14日
フォルクスワーゲン 「Passat/Passat Variant」の TDI*1モデルを発売
最新世代の 2 リッター、ターボディーゼルエンジン「TDI」搭載車を日本に初導入
→ 最高出力 140kW、最大トルク 400Nm の 2.0L TDI エンジンを搭載
→最新のディーゼル技術と排ガス浄化システムで日本のポスト新長期排ガス規制に適合
→TDI(ディーゼル)、TSI(ガソリン)、GTE(プラグインハイブリッド)から用途に合わせて選択可能
→プレミアム感あふれるエクステリアと精密な造りのインテリア
→ 将来の自動運転を見据えた運転支援システムと多彩な先進安全・快適装備
→ 最新のインフォテイメントシステムとコネクティビティ
フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社(代表取締役社長:ティル シェア、本社:愛知県 豊橋市、略称:VGJ)は、ミッドサイズセダン/ステーションワゴンモデルの「Passat/Passat Variant」に、 最新のディーゼルテクノロジーで、日本のポスト新長期排ガス規制をクリアした「TDI」エンジンを搭載 した「Passat/Passat Variant TDI」を本日から全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーで発売します。 今回導入する「Passat/Passat Variant TDI」には、内外装と機能装備を充実させた 「TDI Eleganceline」とさらなる上級装備を装着した「TDI Highline」の2グレードをそれぞれのモデルに 設定しています。*1 TDI は、VW のターボディーゼルエンジンシリーズの総称です。
「Passat/Passat Variant TDI」の全国希望小売価格など(税込)
日本国内のディーゼル乗用車市場は2012年以降拡大傾向にあります。昨年は、輸入ディーゼル車の 販売好調を受けて、外国メーカー車の年間総販売台数の 2 割を超えるシェアを占める(JAIA 調べ) までに成長しています。中でも「Passat」シリーズが属するミッドサイズ セダン・ワゴン市場は、幅広い ディーゼル車を取り揃える輸入車が中心となって市場を形成しています。 今回、VGJ が追加導入するディーゼル車の「Passat/Passat Variant TDI」は、こうしたディーゼル車の 需要拡大を受けて、ディーゼル車特有の優れた経済性と力強い走りに高い関心をお持ちのお客様の ご要望にお応えしてまいります。また、「Passat」シリーズ全体としても、これまでのガソリン「TSI」や プラグインハイブリッド「GTE」に続く、新たなパワートレインとしてラインアップに加えることで、 「Passat」シリーズ全体の魅力を訴求してまいります。
「Passat」は、1973 年の初代登場以来 45 年に亘り、「Golf」とともにフォルクスワーゲンの主力商品で あり続けている世界的ベストセラーモデルです。2014 年に登場した 8 世代目の「Passat」(日本導入は 2015 年)は、フォルクスワーゲン グループの生産モジュール「MQB」に基づいて開発されたモデルの ひとつで、その高い技術的完成度と卓越した品質、数々の先進安全システムに代表される革新技術が 高く評価され、ヨーロッパで最も栄誉ある欧州「カー オブ ザイヤー2015」を受賞しています。
今回追加する「Passat/Passat Variant TDI」のハイライトは、以下の通りです。
◆ フォルクスワーゲン最新の新世代ディーゼル、2.0L TDI エンジン
「Passat/Passat Variant TDI」の 2 リッター、ターボディーゼルエンジン「TDI」は、「MQB*2」に 基づいて開発した新世代ディーゼルエンジンシリーズ「MDB(モジュラーディーゼルエンジン システム)」の基幹ユニットです。この最新のパワーユニットは、最高出力 140kW(190ps)および 最大トルク 400Nm という優れたエンジン性能を誇ります。ディーゼル車のメリットである力強い 加速に加え、優れたランニングコスト(燃料費・燃費)および低 CO2 の双方を実現しています。 また、ディーゼルエンジンの課題である排ガス中に含まれる粒子状物質(PM)や窒素酸化物 (NOx)についても、排ガス後処理システムとして酸化触媒、SCR(選択触媒還元)、DPF (ディーゼルパティキュレートフィルター)などを採用することで、世界的にも厳しい日本の ポスト新長期排ガス規制に適合しています。こうした最新技術により、「Passat/Passat Variant TDI」は、次世代自動車のひとつであるクリーンディーゼル車としてエコカー減税対象です。
*2 2012 年にドイツで生産を開始した「Golf」から順次、フォルクスワーゲン各モデルに採用している生産モジュールの名称
◆力強くスムーズな加速と低燃費・低 CO2の両立
ガソリンエンジンが、燃料と空気の混合気にスパークプラグで点火するのに対して、ディーゼル エンジンは、圧縮行程で高温化した空気に燃料を直接噴射して着火させるため、その圧縮比は ガソリンエンジンより高く、噴射する燃料はガソリンエンジンより少なく済みます。これがディーゼル エンジンの高い燃焼効率につながり、ガソリンエンジンよりも効率面で優れている理由に なっています。また、「TDI」に採用しているターボチャージャーには、可動式ガイドベーン (排ガスの流れを制御する可変機構)を採用しています。ターボチャージャーのタービン側に装着 したガイドベーンをエンジン回転数に応じて以下のように制御することで、過給効率を上げて、 効率の良い最適な過給圧を得られるようになりました。
→ 低回転の状態 : 開口面積を小さくすることで排気の流速を上げ、過給効率を高める。
→ 高回転の状態 : 開口面積を大きくすることで抵抗を減らし、排気圧力を下げ損失を減らす。
以上の事から「TDI」は、ディーゼル特有のメリットを生かした力強い走りで、市街地走行から高速 道路を利用した長距離走行まで、高効率でゆとりある走りを満喫できることに加え、 優れた燃費性能による CO2 の排出低減など、お客様に多くのメリットをもたらします。
◆ 日本の厳しい排ガス規制に適合した排ガス浄化システム
高効率なディーゼルエンジンは、数多くのメリットがある一方で、独自の燃焼で生じる排ガスを 常にクリーンにするのが大きな課題です。特にディーゼルでは、燃焼温度が高くなると発生 する NOx (一酸化窒素や二酸化窒素などの窒素酸化物の総称)と低燃焼時に生成される PM の 2 種類があり、「TDI」エンジンでは以下のシステムで、これらの値を低減させ、日本の環境基準 であるポスト新長期排ガス規制に適合させています。
(1) コモンレール式燃料噴射システム [NOx減] [PM 減]
約 2000bar もの超高圧で燃料の軽油を燃焼室内に直接噴射する電子制御式コモンレール
システムを採用。このシステムは噴射時期の自由度がとても高く、一つの行程中に複数回
もの分割噴射ができるため、燃料消費を抑えつつ、燃焼室内の急激な温度と圧力の上昇を
防ぎ NOx の発生を抑えると共に PM の発生も抑止する理想的な完全燃焼を実現します。
(2) DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター) [PM 減]
排ガス中の PM を吸着する DPF 付触媒を排気管の中に設置することで、DPF に堆積した
炭素微粒子が一定量になると、エンジン制御などにより、フィルターの温度を上げるなど、
堆積したPM を化学反応により燃焼・除去して DPF のフィルタリング機能を維持すると共に
PM の排出を抑止しています。
(3) SCR(選択触媒還元)システム [NOx 減]
SCR(選択触媒還元)システムとは、酸化触媒を通過した排ガスに尿素水溶液
「AdBlue®*3」を噴射することで NOx を化学反応させて、無害な窒素(N2)と水(H2O)に還元
する排ガス浄化システムです。AdBlue®は専用タンク(13ℓ)に蓄えられ、一定の走行距離
ごとに補充が必要になります(*4)。消費の目安は、1,000km 走る毎に AdBlue®を
1.5 リットル程度で、AdBlue®の残量が少なくなると、走行可能な距離にあわせて 4 段階に
わけて警 告 音 ・ 警 告表 示 で ドラ イ バ ー に 残 り の 走行 可 能 距 離 を 知 らせます 。
*3 AdBlue®は、ドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です。 *4 走行状況、環境によって異なります。
(4) EGR(排気再循環)システム [NOx 減]
燃焼室内の燃焼温度が高くなると NOxの発生量が増えるため、一旦排出した排ガスを再び
エンジンに環流させることで燃焼温度を下げ、NOx の発生を低減させるのが EGR です。
燃焼室内に吸入する空気に酸素量の少ない排ガスを混ぜることで、酸素より温まり難い
二酸化炭素の濃度を高め、燃焼温度の上昇を抑えて NOx の生成を防ぎます。今回導入
する「TDI」エンジンは、環流させる排ガスをターボチャージャーの下流から取り出す「低圧
タイプ」の EGR を採用しています。このタイプは、ターボチャージャーに作用する 排ガスの
流量(排気エネルギー)が EGR で損なわれ難いことに加え、ターボチャージャーの過給圧も
落ち難いため、優れたエンジンレスポンスも実現できます。また、「TDI」エンジンには EGR
クーラーが付いているため、さらに排ガス温度を下げられるので、より密度の高い排ガスを
燃焼室内に送り込み、燃焼温度を抑えられるようにしています。
◆ プレミアム感あふれるエクステリアと精密な造りのインテリア
「MQB」の採用によるさまざまな恩恵もあって、「Passat」シリーズは、ショートオーバーハング& ロングホイールベースを実現。伸びやかでダイナミックなプレミアム感あふれるプロポーションを 実現。2015 年の発売以降、そのクラスを超えた存在感は、「Passat」購入理由のひとつになって います。フロント部分のデザインは、最新のフォルクスワーゲンの水平基調に則り、ラジエーター グリルは 3 本のクロームバーが真横に伸びています。さらに両サイドには、左右のフェンダーまで 大きく回り込んだ立体的なヘッドライトによって、さらに、ワイド&ローな印象が強調されています。 ボンネットやボディサイドには、フォルクスワーゲンが長年培ってきた精緻で堅牢なボディワークが 存分に生かされています。ボディの両サイドには、鋭いエッジの効いた彫りの深いキャラクター ラインがフロントからリヤに向かって入っており、光と影が創り出す陰影は、フォルクスワーゲンの 上質さをダイナミックかつエモーショナルに表現しています。なお、「Passat Variant TDI」のリヤ スポイラーは、「同TSI R-Line」「同GTE」と同様の形状とすることで、よりスポーティ感のあふれる ステーションワゴンであることを強調しています。インテリアも「MQB」と横置きレイアウト(FF)の 利点を生かし、ひとクラス上のモデルをも凌駕する広々とした快適な室内空間を有しています。 さらに、歴代モデルでも好評だった「Passat」の美点のひとつであるラゲージスペースも、セダン: 586ℓ、ヴァリアント:650ℓ~1,780ℓと、レジャーなどのプライベートユースから大事なお客様を お乗せするビジネスシーンまで、お客様の用途に合わせた幅広いニーズにお応えできます。
◆ 将来の自動運転を見据えた運転支援システムと先進安全装備
「安全性はすべてに優先する」という創業以来の理念のもと、フォルクスワーゲンは、すべての クルマに世界トップレベルの安全技術・快適装備を採用しています。「Passat」も同様に予防安全・ 衝突安全・二次被害防止という 3 つのステージから成るフォルクスワーゲンの総合安全コンセプト 「Volkswagen オールイン・セーフティ」に基づいた数々の安全装備を標準搭載。特に将来の自動 運転を見据えた運転支援システムの分野では、先進機能装備を数多く採用しています。 また、パークディスタンスコントロール(フロント/リヤ、前進/後退時衝突軽減ブレーキ機能付)は、 前進時および後退時に障害物に近づいて、衝突の恐れがある場合、警告音だけでなく自動的に ブレーキを作動させることで衝突を回避または被害を軽減させる機能を備えています。
【主な先進安全装備の全車標準装備例】
→ 渋滞時追従支援システム“Traffic Assist”
→ プリクラッシュブレーキシステム“Front Assist”(歩行者検知対応シティエマージェンシーブレーキ機能付)
→ アダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)
→ レーンキープアシストシステム“Lane Assist”
→ レーンチェンジアシストシステム“Side Assist Plus”
渋滞時追従支援システム“Traffic Assist”
時速 60km/h 以下で走行レーンを維持しながら、完全停止まで先行車を追従できるなど渋滞時や ストップ&ゴーの多い状況でドライバーの運転を支援し、長距離運転などの運転による疲労を 軽減します。レーンキープアシストシステム“Lane Assist”とアダプティブクルーズコントロール “ACC”を統合し、さまざまな機能を高度に連携させることで実現したこのシステムは、将来の自動 運転を見据えた運転支援システムのひとつでもあります。
プリクラッシュブレーキシステム“Front Assist”
(歩行者検知対応シティエマージェンシーブレーキ機能付) 全速度域においてレーダーで前方の車両と距離を検知。衝突の危険を検知するとブレーキ システムをスタンバイし、警告音と警告灯でドライバーに注意喚起を促します。第二段階では 断続的にブレーキをかけ車体を振動させて警告。それでもドライバーが回避操作を行わない場合 やドライバーによるブレーキングが不十分な場合、システムが介入し自動で車両を減速させて 衝突の被害を軽減します。また、時速 45km/h 未満で走行中には歩行者検知対応 シティエマージェンシーブレーキ機能が作動します。
*装備はモデル/グレードによって異なります。各モデル/グレード別の装備は後記の主要装備表をご参照ください。
◆ 最新のインフォテイメントシステムとコネクティビティ
デザイン性、操作性、安全性すべてを兼ね備えた新しい“Discover Pro”の採用によって、従来の ナビゲーションの域を超えて車両を総合的に管理し、より快適なドライブを演出します。専用アプリ への対応により後部座席等からも操作ができ、ドライバーが運転に集中し易い環境を提供します。 また、Highline にオプション設定している 12.3 インチデジタルメータークラスター“Active Info Display”は、デジタルコックピットならではの先進性あふれる視認性を実現します。
新型のフォルクスワーゲン純正インフォテイメントシステム“Discover Pro”*5
9.2 インチの大型ディスプレイの採用により、地図情報はもちろん、周辺施設情報なども見やすく 認識しやすく表示できます。画面の表示ボタンも大きく表示され、操作性にも優れています。 ハードキーやダイヤルを廃した全面フラットなタッチスクリーンは、スマートフォンのように画面上を 軽くタッチするだけで反応するセンサーボタンを全面に採用することで使いやすさと先進性を高め、 かつタッチスクリーンが車内空間に美しく溶け込む意匠となっています。また、大画面の特徴を 生かして、ナビゲーション画面を表示しながらオーディオや電話画面など、見たい情報を HOME 画面上に 2 つの小画面として同時に表示することができます。
さらに、ジェスチャーコントロール機能では、手のひらを画面にかざして左右にスワイプするだけで 画面操作が行え、画面を注視することなく、安全かつスムーズな操作が実現します。 新型“Discover Pro”は、新しいエンターテイメントアプリ“Volkswagen Media Control”にも対応 しています。“Discover Pro”とスマートフォンやタブレットをワイヤレス LAN 接続することにより、 住 所 検 索 、 目 的 地 設 定 、 音 楽 、 ラ ジ オ の 操 作 を、日 頃 使 い 慣 れ た ス マ ホ や タブレットから入力することが可能です。停止中の操作や同乗者操作で設定した目的地を “Discover Pro”に転送して、ナビゲーション設定ができます。
*5 “Discover Pro”は Highline に標準装備、Eleganceline にオプション設定。各モデル/グレード別の装備の詳細は後記の主要 装備表をご参照ください。
新しいフォルクスワーゲン純正インフォテイメントシステム“Composition Media”*6
ハードキーが無い、見た目にもすっきりとしたデザインの 8 インチ大型タッチスクリーンを採用。 この大型スクリーンが操作性を高めるとともに、“Composition Media”の優れたコネクティビティ 機能を際立たせ、“App-Connect”利用時にスマートフォンと接続すると表示される地図情報は、 大画面により細部まで見やすさ、わかりやすさが向上しています。
*6 “Composition Media”は、Eleganceline に標準装備。各モデル/グレード別の装備の詳細は後記の主要装備表をご参照ください。
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