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「1モーター 2クラッチ パラレルフルハイブリッドシステム」が「市村産業賞 貢献賞」を受賞【日産自動車】
2012年3月28日
日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス・ゴーン) は28日、同社「1モーター 2クラッチ パラレルフルハイブリッドシステム」の開発が、財団法人新技術開発財団が主催する市村産業賞において貢献賞を受賞したと発表しました。
今年で44回目を迎える市村産業賞は、産業分野の発展に貢献・功績のあった、優れた技術開発者またはグループに毎年贈呈されます。これは日本国内の業種を問わずあらゆる分野から選ばれた、優れた技術に与えられる賞です。本年度の市村産業賞では、自動車業界からは日産が唯一の受賞となりました。
今回の受賞は、乗用車向けフルハイブリッドシステムとして最も軽量でシンプルな構造を持ち、小型車並みの燃費性能を実現しつつ、V8エンジン搭載車並みの加速感/運転性を可能にした点が評価されました。本システムは日産フーガ/インフィニティMに搭載されています。
1モーター2クラッチパラレル型のシステムは、軽量かつ高い燃費効果が期待できる一方で、トルクコンバーターを廃止し、クラッチによりエンジンとモーターの切り替えを行うため、走りにスムースさを持たせることが困難と考えられていました。日産はモーターおよびクラッチ制御技術、ハイブリッド車向け高出力・高応答リチウムイオンバッテリー、その他独自技術によりスムースな走りを実現しました。本システムは気持ちの良いドライビングフィールの実現と、高速域でのモーター走行、かつ高いモーター走行頻度も可能にした、乗用車に世界初で搭載された1モーター2クラッチパラレル型ハイブリッドシステムです。
本システムは他にも数々の賞を受賞しました。
● 社団法人 自動車技術会 第61回自動車技術会賞 技術開発賞 11年5月受賞
● 一般財団法人機械振興協会 第9回 新機械振興賞 機械振興協会会長賞 12年2/24日受賞
● 一般社団法人 日本機械学会 2011度 日本機械学会賞(技術) 12年4月受賞式予定
● Ward’s 2012 10Best Engine 12年1月受賞
● RJC 6 Best テクノロジー 10年12月受賞
● 2012ギネスブック 0-1/4マイル発進 量産HEV最速
市村産業賞の授賞式は、4月27日ホテルオークラ東京にて行われる予定です。
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