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ルノー・スポールが仕立てたRR・ターボエンジンのコンパクトスポーツ ルノー トゥインゴGT発売 【ルノー・ジャポン】
2018年2月2日
ルノー・ジャポン株式会社(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役社長:大極 司)は、リアエンジン・リアドライブ(RR)の駆動方式を持つルノー トゥインゴに、ルノー・スポールがチューニングした109psを発生するターボエンジンを搭載し、同じくルノー・スポールがシャシーに専用のチューニングを施したコンパクトスポーツ ルノー トゥインゴ GTを、2月22日(木)から、全国のルノー正規販売店で販売します。ルノー トゥインゴGTは、5速マニュアルトランスミッション、または6速EDC(エフィシエント デュアル クラッチ)が選べます。
ルノー トゥインゴ GTは、特徴的なRRの駆動方式を持つルノー トゥインゴのエンジンやシャシーにルノー・スポールがチューニングを施した、街中を自在に駆け廻れるコンパクトスポーツです。
車体リアに搭載される0.9Lターボエンジンは、サイドエアインテーク(空気吸入口)の採用を始め、燃料供給、エンジン冷却、エキゾーストシステムの改良により、最高出力が109ps、最大トルクが170N・mに向上しました。
組み合わされるトランスミッションは、思いのままの走りを実現する5速マニュアルトランスミッションと、素早い変速が可能な6速EDCの2種類です。
シャシーは、ダンパーが専用となり、アンチロールバーも強化されています。さらに、横滑り防止装置(ESC)は、標準モデルに比べ介入を遅らせ、曲がりくねったコーナーで後輪のスライドを感じることができるようチューニングが施されました。
コンパクトスポーツ
20年以上にわたり、ルノー・スポールはスポーツカーづくりにおいて独自のノウハウを獲得してきました。
これまでのトゥインゴ、ルーテシア、メガーヌのR.S.モデルやGTモデルは、多くのコンパクトモデルが採用するフロントエンジン・フロントドライブ
(FF)でしたが、3代目となったルノー トゥインゴでは、エンジニアはこれまでとは全く違う挑戦をしなければなりませんでした。
「リアエンジン・リアドライブ(RR)モデルのハンドリングは、我々が慣れているFFモデルのハンドリングとは全く違うため、このモデルの開発はルノー・スポールにとって真の挑戦でした。そして、ルノー トゥインゴGTは、バランスのとれたファン トゥ ドライブなモデルとなったのです。」 ルノー・スポール マネージングダイレクター パトリス・ラティ
エンジンに新鮮な空気を
ルノー トゥインゴは、ルノー5(サンク)ターボや、ルーテシア ルノー・スポール V6といった、ルノー・スポールが誇る歴代の人気スポーツモデルと共通のRRレイアウトでありながら、正確なハンドリングや広々とした室内空間など、スモールシティカーとしての特徴を兼ね備えています。
そのRRレイアウトを活かしたスポーティなGTモデルをつくるため、ルノー・スポールのエンジンデザイナーは、ルノー トゥインゴのラインアップ中最もパワフルな0.9Lターボエンジンの性能向上に取り組みました。リアに搭載されるこのエンジンは、よりコンパクトになるよう49度傾けて後輪の間に収められています。
ルノー トゥインゴGTを特徴付けるものの一つが、左リアフェンダーに取り付けられたサイドエアインテークです。ルノー トゥインゴの他のモデルでは、エアインテークはホイールアーチ上部に設置されています。エアインテークの位置をリアフェンダー上部に変更したことにより、ターボチャージャーに入る空気の温度が12%低下し、エンジンの吸気流量が23%向上しました。この吸気の改善により、ターボチャージャーの回転数を増加させることができました。
また、より多くの燃料が供給できるよう、燃料ポンプが専用設計となり、パワートレインの冷却性を向上させるため、ウォーターポンプも専用に設計されました。
エキゾーストシステムも、排気流の見直しと排気圧の改善のために見直され、新たにクロームデュアルエキゾーストパイプが装着されました。
エンジンマッピングも変更された結果、このエンジンの最高出力は109ps/5,750rpm、最大トルクは170N・m/2,000rpmへと向上しました。
レスポンスの良い繊細なアクセル
ドライバーとエンジンを繋ぎ、そしてエンジンを通じてシャシーコントロールする役割を担うアクセルには、メガーヌR.S.で培われた技術が取り入れられています。専用のアクセルマッピングによって、鋭いスロットルレスポンスによる素早い加速を実現しました。また、アクセルオフ時には、素早く回転を落とします。
ルノー トゥインゴGTには、ノーマルモードとエコモードの2種類の走行モードが備わっています。
ルノー・スポールの手によるシャシーチューニング
エンジンの性能向上に合わせ、シャシーにもルノー・スポールの手により特別なチューニングが施されています。
ダンパーは、減衰力が変更された専用のものに変更されています。アンチロールバーも、直径の大きいものに変更されました。ESCの制御も変更が加えられました。
「我々は、安全性を犠牲にすることなく、スポーティドライビングでの安定性の向上に取り組みました。ドライバーが、きついコーナーでアクセルを開けると、ESCが作動して軌道を修正する前に、大きくスピードを損なうことなくわずかにドリフトするのか感じられます。このように、ドライバーは典型的なRRのハンドリングを楽しむことができるのです。」
ルノー トゥインゴGTチーフエンジニア マチュー・メティヴィエ
ルノー トゥインゴGTの最後の仕上げは、全てのR.S.モデル、GTモデルを担当したルノー・スポールのテストドライバーが行いました。
正確なハンドリングと小回り性能
ルノー トゥインゴ GTのステアリング機構には、バリアブル ギアレシオ(VGR) ステアリングが採用されています。低速でステアリングを大きく切りフルロックに近付くと、タイヤはより大きく切れてステアリング操作を助けます(ハイギアレシオ)。ステアリングの中立付近では、タイヤは小さく切れるので安定かつ正確なハンドリングをもたらします(ローギアレシオ)。そのため、入り組んだ細い路地を楽に走ることができ、また狭い場所でのUターンや車庫入れをスムーズに行える一方、高速道路やワインディングなどでは正確な操作感を得られます。
RRレイアウトとしたことで、フロントからエンジンや多くの機器、構造物が無くなり、サスペンションやステアリング機構の配置の自由度が増しました。その結果、前輪の切れ角は同セグメント平均の30°を上回る49°を実現し、最小回転半径はクラストップレベルの4.3m*となりました。 *社内測定値
コンセプトカーTwin’Runのイメージを受け継ぐスポーティなデザイン
ファン トゥ ドライブを味わう前から、ルノー トゥインゴ GTは、存在感のあるデザインでスポーツマインドを刺激します。
装着される特徴的なデザインの17インチアロイホイールは、コンセプトカーのTwin’Runに装着されていたものと同じデザインです。
このほか、リアエンジンを強調するサイドエアインテーク、クロームデュアルエキゾーストパイプ、このデュアルエキゾーストパイプに合わせてデザインされたブラックリアディフューザー、フェンダーモール、サイドスカートなども、ルノー トゥインゴ GTのスポーティさを象徴しています。
ルノー トゥインゴ GTのボディカラーは、はじける火の粉をイメージさせるオランジュ ブレイズM(オレンジ)と、月の表面のクールなグレーを表すグリ リュネールM(グレー)の2色です。グリ リュネールMのボディには、オレンジのデカールがあしらわれ、鮮やかなアクセントになっています。
室内の配色はオレンジを取り入れ、統一感とデザイン性を持たせました。
レザー調×ファブリックコンビシートには、ホワイト・オレンジラインとオレンジステッチが、レザー調ドアトリムにもオレンジステッチが施されています。エアコン吹き出し口、シフトレバーブーツリングにもアクセントとしてオレンジが配されています。オレンジのアクセントと共に、RENAULT SPORTロゴ入りキッキングプレート、アルミペダル、マニュアルトランスミッションのZAMACシフトノブが、ルノー トゥインゴ GTが持つモータースポーツの遺伝子を感じさせます。
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