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北米で排出ガス規制「Tier4 interim」対応の新型ホイールローダ「85Z7」、「90Z7」を新発売【川崎重工業】

2012年3月27日

川崎重工グループのKCMは、米国の排出ガス規制「Tier4 interim」に適合した新型ホイールローダ「85Z7」、「90Z7」を、4月1日より北米地域に向けて新発売します。

今回発売する新型ホイールローダ「85Z7」、「90Z7」は、当社と日立建機㈱との共同開発により両社の技術を結集させたニューモデルです。現行モデルの良さを踏襲しながらも、安全性、経済性、作業性能、外観、オペレータの快適性など、ホイールローダに求められるあらゆる点を全面的に見直し、グローバルマーケットでのユーザーニーズに応えています。

新型ホイールローダ「85Z7」、「90Z7」は、排出ガスに含まれる大気汚染の原因物質である窒素酸化物(NOx)および粒子状物質(PM)を大幅に削減し、米国で定められている最新の「Tier4 interim」排出ガス規制※に適合しています。また、新しい油圧制御システムやエンジン出力制御などを採用することで、従来機より飛躍的に作業性能を向上させながらも10~20%の燃費低減を実現しました。

※米国の環境保護庁(EPA)が定めるノンロード用ディーゼルエンジンの新たな排出ガス規制で、ほとんどすべての建設機械、農業機械、産業用機械が対象です。


「85Z7」、「90Z7」の特長および主要諸元は、次のとおりです。

1. 主な特長


□ 「Tier4 interim」排出ガス規制への対応
・ 新たにエンジンに搭載したディーゼル微粒子除去装置(DPF)、排気ガス再循環装置(EGR)、可変容量ターボ(VGT)を細かく制御し、排出ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)を従来機より約90%削減しました。

□ 燃費の低減
・ 可変容量ポンプを用いた「オープンセンター・ロードセンシングシステム」によるシンプルで操作性の良いシステムを採用し、動作時の油圧エネルギーロスを低減。

・ 作業負荷に応じたエンジンの最適制御により、エネルギーの消費を低減。

・ 機器の最適配置、高性能ハイブリッドファンならびに車両状態をフィードバックした回転制御により冷却ファンの駆動動力を低減。

・ 以上の新システム、新制御の採用により、従来機より10~20%の燃費低減を実現しました。

□作業性能、安全性、居住性の向上
・ 各種新制御機構を統合した「インテリテックシステム」により、掘削・運搬・積込みの各作業において作業性能、作業効率の飛躍的な向上を図っています。

・ 運転席のインパネには視認性の高い高解像度フルカラー液晶を採用。さらに後方視認モニターをビルトインし、後退時の安全確認を容易にしました。

・ 傾斜昇降ラダーの採用、キャブドアの改良、ハンドレールの最適化を行い、乗降時の安全性向上を図っています。

・ オペレータの居住空間を拡大し、気密性を高めた新型キャブを搭載しています。

□ 機能美を追求した外観デザイン
・ オペレータの視界に配慮するとともに、従来のイメージを一新した三次元曲面を多用した躍動感あふれるデザインを採用しました。

2. 主要諸元


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