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72Vハイブリッド降圧DC/DCコントローラ LTC7821を発表【アナログ・デバイセズ】
2018年1月12日
アナログ・デバイセズ、
72Vハイブリッド降圧DC/DCコントローラ LTC7821を発表
～従来のアーキテクチャよりも50%小型化した降圧同期ソリューション～
* 以下は2018年1月9日（現地時間）、米国で発表したプレスリリースを翻訳したものです。
アナログ・デバイセズ社（NASDAQ：ADI）は本日、スイッチド・キャパシタ回路と降圧同期コントローラを統合した業界初のハイブリッド降圧同期コントローラ「LTC7821」を発表しました。従来の降圧ソリューションと比べ、サイズを最大50%小型化します。これはスイッチング周波数を、変換効率を損なうことなく3倍以上に高めたことで実現しています。また同一の周波数で動作させた場合、変換効率は最大3%向上します。さらに、ソフトスイッチのフロントエンドがEMI及びMOSFETストレスを低減させるため、配電、データ通信、テレコム用各種機器や最新の48V自動車システムなど次世代の非絶縁中間バス・アプリケーションに最適です。
■LTC7821の特長
・広いVIN範囲：10V～72V、絶対最大定格80V
・VOUT範囲：0.9V～33.5V
・従来アーキテクチャ比、最大50%小型化した降圧同期ソリューション
・ソフトスイッチングによる低EMIとMOSFETストレス軽減
・500kHzで最大97%の効率
・200kHz～1.5MHzのPLL固定周波数
・多相動作向けのクロック出力
・強力な4つのNチャネルMOSFETゲート・ドライバ
・入力電流検出と過電流保護
・プログラム可能なタイマおよびリトライによる短絡保護
■最適なアプリケーション例
・中間バス・コンバータ
・高電流電力供給システム
・テレコム（遠距離通信）、データ通信、ストレージ向け各種システム
LTC7821は10V～72V（絶対最大定格80V）の入力電圧で動作し、外付け部品の選択に応じて数10アンペアの電流と0.9V～33.5Vの出力電圧を生成します。48V入力12V/20A出力の典型的な機器に使用した場合、500kHzでスイッチングし、97%という高効率を発揮します。従来の降圧同期コンバータで同じ効率を達成するには、3分の1の動作周波数でスイッチングする必要があり、はるかに大きな磁気部品や出力フィルタ部品を使用していました。外付けMOSFETは200kHz～1.5MHzの範囲で設定可能な固定周波数でスイッチングを行います。強力な1オームNチャネルMOSFETゲート・ドライバによって効率が最大限に高まっており、高出力のアプリケーションには複数のMOSFETを並列動作させることができます。また、電流モード制御アーキテクチャにより、複数のLTC7821を並列の多相構成で動作させることができ、より多くの高出力のアプリケーションに対応できる優れた電流共有を実現します。
LTC7821は多くのアナログ・デバイセズ独自の保護機能を備え、幅広いアプリケーションに堅牢な性能を発揮します。起動時のコンデンサの事前バランス調整を行えるため、スイッチド・キャパシタ回路には付きものだった突入電流をなくします。また、システムの電圧、電流、温度に異常がないか監視し、過電流保護のため検出抵抗を使用します。異常発生時にはスイッチングを停止し、/FAULTピンをLowにします。さらに、内蔵するタイマを利用して適切なリスタート/リトライ時間を設定できます。LTC7821はEXTVCCピンを介してコンバータの低電圧出力や他の利用可能な電源（最大40V）から給電できるため、電力損失を低減し効率を高めます。
価格と提供時期
下記表中の価格は米国での価格です。
【関連資料】
・LTC7821の製品詳細：http://www.linear-tech.co.jp/product/LTC7821
アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズは1965年の創業以来、高性能アナログで世界をリードし、さまざまな技術的課題を解決してきました。世界にインパクトを与えるイノベーションを実現するために、私たちは最先端のセンシング、計測、パワーマネジメント、通信、信号処理技術で、アナログとデジタルとの懸け橋となり、世界の動きをありのままに描き出します。
想像を超える可能性を―アナログ・デバイセズ http://www.analog.com/jp
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