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開幕ダッシュを狙うGT-R勢は公式テストでも好調【日産自動車】

2012年3月21日

―2012 SUPER GT 開幕戦 プレビュー―

2012 SUPER GTの開幕戦、OKAYAMA GT 300km RACEが、3月31日・4月1日の両日、岡山県東部の美作市にある岡山国際サーキットで開催されます。本番の2週間前となる3月17~18日には公式テストも実施されており、各陣営ともに気合充分に岡山での開幕を迎えることになります。ちなみにレース距離は一昨年までと同じ300kmに戻されます。

今シーズンの日産陣営は、昨年と同じく4チーム・4台で、チャンピオンのMOLAがカーナンバー#46から#1に変わった以外は#23のNISMO、#12のIMPUL、#24のKONDO RACINGのラインナップは不変。昨年、FIA GT1世界チャンピオンに輝いたミハエル・クルム(ドイツ)が4年ぶりにNISMOにカムバックして本山哲とコンビを組む他は、#1が柳田真孝/ロニー・クインタレッリ(イタリア)、#12が松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ブラジル)、#24が安田裕信/ビヨン・ビルドハイム(スウェーデン)で変更はありません。

公式テストは2時間のセッションが2日間で計4回行われましたが、午前がハーフウェットからドライ、午後がほぼドライのコンディションとなり、ハーフウェットでミシュラン勢が速かったものの、ドライに関してはデータ不足。それでも、エアリストリクターが2ランクアップしたことによって全般的にスピードが引き上げられ、まだ路面にラバーが乗ってない状況でもこれまでのコースレコード(2004年にミハエル・クルムがフェアレディZでマークした1分22秒404)に近いタイムがマークされており、3月31日に行われる公式予選では、どこまでタイムアップするかに注目が集まるところとなりました。

タイトル奪回を目指す#23 NISMO vs 連覇を狙う#1 MOLAの図式に、公式テストで快調さを見せつけた昨年のウィナーである#12 IMPULや、09年にここ岡山での開幕戦を制した#24 KONDO RACINGも爪を研いています。昨シーズンは8戦5勝とGT-R勢が圧倒しましたが、もちろんライバル達も黙って指をくわえていた訳ではありません。昨年の反省から早めに2012年仕様のマシンを投入し、オフ期間のテストで熟成を重ねてきたようで、公式テストでもGT-Rとライバル達がトップ3を分け合っています。GT-R勢のバトルだけでなく、GT-R vs ライバル勢のバトルにも注目しましょう。

ところで、今シーズンはGT300クラスでもGT-Rの勇姿を見ることができるようになります。FIA GT3仕様のマシンがNDDPの若手ドライバーに委ねられて参戦することになったのです。レギュレーションが変更されFIA GT3は全般に速さが増しているが、「ニューカマー」GT-R GT300の活躍にも期待が高まっています。

※写真は、公式テストにて(3月17~18日 岡山国際サーキット)


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