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SBD Automotiveが5GAAおよびAnalysys Mason社と共同でC-V2Xに関する報告書を発表【SBDジャパン】
2017年12月12日
自動車技術コンサルティング・調査会社SBD Automotive(CEO:David Bell、本社:英国ミルトンキーンズ、以下SBD)では、次世代モバイル通信の第5世代(5G)技術を利用したコネクテッドサービス開発を推進する団体「5G Automotive Association(5GAA)」と英国の調査会社 Analysys Mason とで共同作成した報告書を 2017年12月5日に発表しました。同書では、欧州において車車間および路車間通信(V2X)にセルラー V2X(C-V2X)技術を用いるメリットを評価しています。同書は、C-V2X技術の導入に関する定性的な根拠およびAnalysys MasonとSBDが実施した定量的な費用対効果分析に基づいて作成されています。
同レポート発行の背景には、欧州連合(EU)におけるV2Xに関する政策の策定や5.9GHz帯域の活用推進の動きがあり、現在欧州委員会(EC)では協調型高度道路交通システム(C-ITS)の本格展開に関して国民の意見聴取を行っています。
今回の調査では、欧州市場におけるC-V2Xの導入のメリットとして、短距離および広域での応用が可能であるという導入の柔軟性および5Gへの今後の対応の確実性が示唆され、より短期間での導入やアフターマーケットでの展開が実現する可能性があることが明らかになりました。(例:C-V2X通信によりスマートフォンやその他のアフターマーケット端末を介してV2Xサービスを車両に提供。)
今回の調査でモデル化された中で最も望ましいシナリオとして、純利益が430億ユーロに達するというものがありますが、これはC-V2Xの急速な普及およびスケールメリットの可能性が最大化されC-V2XおよびWi-Fi標準規格IEEE802.11pが5.9GHz帯域において共存できるということを前提としています。C-ITSサービスにおいてIEEE802.11pの使用が義務化されるようなケースにおいてはこうしたメリットは生じず、上記で予測されている純利益は半分(200億ユーロ)以下となるとみられています。
C-ITSシステムが普及し道路の安全性および効率性の向上が実現すればEUレベルでメリットをもたらす、と調査は結論付けています。そのメリットの規模として2035年に欧州で見込まれる純利益は、200億から430億ユーロと推定されています。
5GAAについて
5G Automotive Association(5GAA)は、自動車、技術、通信(ICT)など様々な業界の企業が加盟し、インテリジェント交通、モビリティシステム、スマートシティを実現するためのエンド・トゥ・エンド・ソリューション開発をグローバルに推進する団体。2016年の創設以来、加盟企業は急速に拡大し、現在では創設メンバー8社(Audi、BMW、Daimler、Ericsson、Huawei、Intel、Nokia、Qualcomm)を含む57社にのぼる。
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