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熱可塑性CFRP製品の用途開発を加速 米国「複合材料用途開発センター」の開設について【帝人】

2012年3月21日

帝人㈱(本社:大阪市中央区、社長:大八木 成男)は、熱可塑性樹脂を使用した炭素繊維複合材料(CFRP)によるコンポジット製品の事業化を加速するため、マーケティングおよび用途開発を担う拠点として、昨年12月、米国に「Teijin Advanced Composites America Inc.(以下「TACA」)」を設立し、その中で自動車構造材などを中心に本格的な用途開発を推進する組織として、このたび「Teijin Composites Application Center(帝人複合材料用途開発センター、以下「TCAC」)」を開設しました。TCACは、4月1日より米国での用途開発活動を展開していくこととしており、昨年12月に締結したゼネラルモーターズとの共同開発にも取り組んでいきます。

当社は世界に先駆けて、熱可塑性CFRPによるコンポジット製品を1分以内で成形する量産技術を確立しています。その技術と独自のCFRP接合技術とを活用し、極限まで車体骨格を軽量化したオール熱可塑性CFRPのコンセプトカーも製作しており、こうした取り組みを通じ、技術の実用性を訴求し、新たなマーケット開拓を推進しています。今後は複合材料開発センター(御殿場)を研究開発の中核としながら、松山事業所内に建設中の熱可塑性CFRPの連続生産パイロットプラントや、このたびのTCAC を有機的に連携させていくことで グローバル市場における自動車メーカー各社との取り組みを加速させるとともに、自動車分野以外においても、新たなCFRP市場を開拓していきます。
当社は、今後急成長が予想される自動車用途および一般産業用途におけるマーケット開拓を強力に推進し、早期にコンポジット製品事業を本格展開します。2020年近傍には1,500~2,000億円の事業規模を目指し、コンポジット製品事業におけるリーディングカンパニーの地位を確立していきます。

「Teijin Advanced Composites America Inc.」の概要


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