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Toyota Motorsport GmbHと技術提携契約【DSM】

2017年11月13日

ライフサイエンスとマテリアルサイエンスのグローバルカンパニーであるDSMでは、トヨタ自動車の100%子会社であるToyota Motorsport GmbH社(以下、TMG)と、「One DSM」フレームワークによる技術提携契約を締結いたしました。この契約には、自動車分野に関する材料、技術を持つ全ての事業部門が対象となっており、エニジニアリングプラスチックス、Dyneema®(ダイニーマ:超高分子ポリエチレン繊維)、3Dプリンティングを含むSLA(ステレオリソグラフィー)用のSomos®(ソモス)、その他FFF(Fused Filament Fabrication)などの技術が含まれます。

TMGは、様々なモータースポーツ分野へ幅広く性能開発、試走、製造といった技術サービスを提供し、モータースポーツ車両開発の欧州拠点となっています。その特徴的な分野のひとつとして上げられるのが、モータースポーツや外部顧客向けの「付加製造」(3Dプリント)です。非独占契約の元、DSMはTMGに対して優先的に材料や製品を納入する機会を与えられ、TMGは、DSMの高機能素材やプロダクトを自動車産業の今後のアプリケーションに利用することで、新しいソリューションを開発、訴求していきます。また、TMGはプロジェクトテストユーザーとしてDSMのプロダクトを試験・評価していく予定です。

DSMダイニーマ社⾧ Golnar Motahari Pourのコメント;
DSMは自動車分やで求められる高い機能を持つ幅広い素材を提供することができ、TMGと一緒に可能性の枠を更に広げることができると信じております。DSMでは、自動車製造のフロントランナーであるTMGと、全社をあげて初期設計の段階から共に活動できることを楽しみしています。
Stanyl®、ForTii®、Akulon®などの、DSMの熱可塑性樹脂は、既に自動車車体の重要な部分であるボンネット内部で使われていますが、熱硬化性複合材料の分野にも進出しています。例えば、昨年DSMでは、炭素の進化を飛躍的にしたDyneema®カーボンを発表しています。世界一強力な繊維ダイニーマ(Dyneema® the world’s strongest fiber™)により、炭素複合材の性能及び耐久性は画期的に改善され、軽量化の向上に役立っています。

DSM Additive manufacturing 3Dプリンティング ヴァイスプレジデント Hugo da Silvaのコメント;
我々の材料は3Dプリンティングの分野では実力を認められており、3Dプリンティングの更なる発展のために製品群を益々充実させています。トヨタモータースポーツとは、今までにもSomos Taurusをモータースポーツアプリケーション向けに最適化する案件で協業しており、今回の契約によりDSMとTMGとの距離が更に縮まることになります。

TMG社未来生産技術・プロセス及び加工・付加製造担当マネージャー Gerard Winstanley氏のコメント;
わが社の技術パートナーとしてDSMとの協力の幅を広げられるのは、とても楽しみです。DSMとTMGは強固な関係を過去数年に亘り築いてきており、特にお互いの能力を高め、またDSMの製品開発に寄与してきています。TMGのミッションは、モータースポーツや実用自動車の技術を押し上げ、トヨタ及び他社に展開していくことであり、今回のパートナーシップは、私たちのミッションをサポートしてくれるものと信じています。


<参考資料>
DSM – Bright Science. Brighter Living.™
DSM社は、科学をベースとして健康、栄養、材料分野で活躍しているグローバル企業です。ライフサイエンスとマテリアルサイエンスにおける独自の技術を組み合わせることで、経済的繁栄、環境問題への取り組み、そして社会の発展を促進し、DSMと関わる全ての人々にとって持続可能な価値を創造します。また、DSMは食品や栄養補助食品、パーソナルケア、飼料、医療機器、自動車、塗料、電気・電子機器、ライフプロテクション、代替エネルギー、バイオベース素材などのグローバル市場において、顧客企業の業績向上・維持に貢献できる革新的なソリューションを提供します。年間の純売上高はおよそ100億ユーロ、社員数は25,000名で、Euronext Amsterdamに上場しています。
詳細についてはwww.dsm.comをご覧ください。








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