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中国における高級工具鋼事業の拡大について【住友商事】
2017年10月31日
住友商事㈱(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員 CEO:中村邦晴、以下「住友商事」)と大同特殊鋼㈱(本社:愛知県名古屋市東区、代表取締役社長執行役員:石黒武、以下「大同特殊鋼」)は、中国における高級工具鋼流通加工事業の拡大を目的として、今般、江蘇省無錫市に無錫頂鋒日嘉金属制品有限公司(以下「無錫頂鋒日嘉」)を設立する事に合意しました。出資比率は住友商事が81パーセント、大同特殊鋼が19パーセントとなります。
工具鋼は、工業製品部品の製造に用いる金型の素材であり、中国はその世界最大の市場です。中国の金型生産は継続的成長が見込まれており、2015年で2,000億元(約3.3兆円)であった生産高が、2020年には2,500億元(約4.1兆円)に達する見通しです。金型の生産拡大に伴い、工具鋼の需要も年々増大しており、中でも高級工具鋼は、高い強度や耐熱性が要求される自動車部品用の鍛造用金型や鋳造用金型、高光沢と意匠性が求められる高級樹脂用金型といったハイエンドな金型向けに今後需要拡大が見込まれています。
住友商事と大同特殊鋼は、過去20年以上にわたり、華東・華南地区の工具鋼流通加工事業において協業しており、中国における大同特殊鋼製高級工具鋼の拡販を一緒に手掛けて参りました。無錫頂鋒日嘉は、伸び行く工具鋼需要を適確に捕捉し、金型メ-カ-の前加工対応・短納期といった高度化する要請により柔軟に応えるべく、金型メーカーの集積地の一つである江蘇省無錫市に新たに設立し、加工能力・在庫スペースを拡充させ、2018年半ばを目途に商業生産・販売を開始する予定です(2016年12月に住友商事が先行して会社設立済)。無錫頂鋒日嘉では、在庫・切断・切削および熱処理といった機能・設備を充実させるとともに、マシニング加工までを一貫で実施することで、金型メ-カ-が直ちに使用できる製品をワンストップで提供出来るようにします。今後も成長が見込まれる高級工具鋼需要に対し、大同特殊鋼製品を安定的、且つ、競争力のある形で提供することで中国の金型業界発展に寄与して参ります。
【会社概要】
会社名:無錫頂鋒日嘉金属制品有限公司
本社所在地:中華人民共和国江蘇省無錫市錫山区 錫山経済技術開発区内
資本金:20百万USドル
出資構成:住友商事81パーセント、大同特殊鋼19パーセント
従業員:152名 (予定)
主要事業:工具鋼の在庫販売および加工、熱処理
稼働時期:2018年半ば
住友商事HP:http://www.sumitomocorp.co.jp/news/detail/id=30387?prt
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