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Bluetooth Low Energyソリューション、車載システムの自動化を実現【日本テキサス・インスツルメンツ】
2017年10月27日
両手に荷物をかかえた状態でクルマに乗り込もうとしたときに、鍵をどのように取り出すか困ったことはありませんか。そんなときにサポートしてくれるのが、あなたが持っているスマートフォンです。
あなたの携帯電話とクルマはBluetooth® Low Energyテクノロジで接続されます。人がクルマに近づくと、どれくらいの距離、および、どの方角から近づいているのかを直ちに検知します。クルマに近づくと、エクステリア・ライトが点灯し、携帯電話を通じてドライバーの身元が認証され、自動的にドアの鍵を開けてくれます。ドライバーはただクルマに乗り込み、運転するだけでいいのです。このように携帯電話がキーフォブとなるのです。
これは未来の話ではなく、間もなく実現するサービスです。世界中の自動車メーカーは人々がより便利な生活を送れるように、クルマの鍵としてスマートフォンを利用する開発を進めています。Bluetooth Low Energyは低消費電力の2.4GHzワイヤレス・テクノロジで、スマートフォンとクルマを接続する基盤技術となります。一度コネクトされると、無限の可能性が広がります。
車載認定済みSimpleLink™ Bluetooth Low Energy『CC2640R2F-Q1 ワイヤレス・マイコン』は、Bluetooth 4.2およびBluetooth 5対応車載アプリケーション向けのAEC-Q100認定ソリューションです。Bluetooth 5はBluetooth 4.2ソリューションの4倍の通信範囲を網羅することから、台所や寝室からクルマのエンジンをかけることができるようになります。通信可能距離が延びたことにより、厳しい車載環境において安定した接続を確保できるようになりました。
ゲートウェイやボディ・コントロール・モジュール(BCM)に主に搭載されるカー・アクセス・アプリケーション以外にも、車内で使用するアプリケーションでBluetooth Low Energyを活用することもできます。Bluetooth Low Energyをテレマティックス・モジュールに搭載すれば、カーシェアリングの際のクルマの鍵としてスマートフォンを使用できるようになります。例えば、あなたが休暇で自宅を離れている間、クルマを友達に貸したいときなど、仮想キーを友達に転送するだけで済みます。また、将来、スマートフォンがカー・アクセス用デバイスになったら、バックアップとしてもう一つのキーフォブが必要になるかもしれません。その場合は、パッシブ・エントリ/パッシブ・スタート(PEPS)およびリモート・キーレス・エントリ(RKE)フォブ上で同じBluetooth Low Energyエコシステムを使用して、スマートフォンとクルマを接続することもできます。
これらのすべてのアプリケーション向けに、『CC2640R2F-Q1』ワイヤレス・マイコンはウェッタブル・フランク・パッケージのAEC-Q100温度グレード2認定ソリューションを提供します。また、卓越したレシーバ感度とプログラム可能な出力により、要件の厳しい車載RF環境で求められる業界先進のRF性能を提供します。TIのBluetooth Low Energyソリューションによって、車載システムの自動化が一層進み、日々の生活をより快適に過ごせるようになるでしょう。
<参考資料>
+アプリケーションレポート(英語):「CC2640R2F-Q1 AES Q100認定Bluetooth低エネル ギーワイヤレスMCUを使用した高温アプリケーションの設計上の考慮事項」
+ホワイトペーパー(英語):Bluetoothの低エネルギーと自動車の変革
+製品情報:『CC2640R2F-Q1』
+トレーニングビデオ(英語):「Long Range with CC2640R2F」
+TI車載情報 オートモーティブ概要
※SimpleLinkはTexas Instrumentsの商標です。その他すべての商標はそれぞれの所有者に帰属します。
※上記の記事はこちらのBlog記事(2017年10月4日)より翻訳転載されました。
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