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Audi Q7 e-tron quattro —Tokyo Motor Show 2017/参考出展車—【アウディ ジャパン】
2017年10月23日
Audi Q7 e-tron quattroは、生産モデルとして、TFSI(ガソリン直噴ターボ)エンジン、プラグインハイブリッド(PHEV)、quattroドライブの3つのテクノロジーを史上初めて融合させたクルマです。アウディはこのモデルを、中国、日本を含めたアジア市場のために専用開発しました。新型Audi Q7 e-tron quattroは、スポーティで快適であると同時に、極めてエネルギー効率に優れたSUVであり、0-100km/h加速6秒以内という俊敏な運動性能と同時に、100km/h走行あたりのガソリン消費をわずか2.5ℓに抑えるという、卓越した燃費効率を実現しています(PHEVに関する欧州のドライビングサイクルでの値)。またこのモデルは、外部から充電可能なリチウムイオンバッテリーを搭載することで、排出物を一切出さないEV(電動)モードで、約50kmの距離を走行することが可能であり、ガソリンエンジンと電気モーターを併用するハイブリッドモードのトータルな航続距離は1,000kmを超えます。(※性能、燃費の値はいずれも欧州仕様のものです)
スポーティなパフォーマンスと最少の燃料消費
新型Audi Q7 e-tron quattroはスポーティなパフォーマンスを備えています。搭載する2.0TFSIエンジンと電気モーターを併せたシステムパワー、トルクは270kW(367PS)、700Nmに達し、大型SUVであるこのモデルを、0-100km/h 5.9秒で加速させ、220km/hのトップスピードまで導きます。100km走行あたり2.5ℓという燃費効率は、CO₂排出量に換算するとわずか60g/kmに過ぎません。これは大型プレミアムSUVのセグメントでは最高レベルの数字です。
アウディのほかのハイブリッドモデル同様、新型Audi Q7 e-tron quattroも、パラレルハイブリッドのシステムを採用しています。搭載する2.0TFSIは、燃費効率にすぐれた最新世代の4気筒エンジンで、185kW(252PS)の最高出力と370Nmの最大トルクを発揮します。「アクティブエンジンベアリング」により、意図的に逆位相の音波を発することで、不愉快な振動も打ち消しています。
ローター型電気モーターからは94kWのパワーと360Nmのトルクが発せられます。遮断クラッチとともにこのモーターユニットは、8速ティプトロニックのハウジングと一体化されています。8速ティプトロニックは、滑らかなシフトクオリティを提供するだけでなく、効率や重量の面で優れた設計になっており、そこから伝えられた動力は、quattro フルタイム 4WD システムを介して4輪に分配されます。高速コーナリングにおいては、quattroシステムの中枢をなすコンポーネントであるセンターディファレンシャルが、電子システムである前後輪のトルクベクタリングシステムと緊密に連携して、機敏で正確なハンドリング特性が維持されるように働きます。
新型Audi Q7 e-tron quattroに搭載されるリチウムイオンバッテリーは、168の高性能バッテリーセルから成り、液冷のシステムを備えます。エネルギー容量はトータル17.3kWhで、それによりクルマを、エミッションフリーのEVモードで、約50km走らせることができます。これは、大型SUVのセグメントではトップクラスの数字で、ハイブリッドモードを含めたトータルな航続距離は1,000kmを超えます。
もうひとつ、新型Audi Q7 e-tron quattroの優れたエネルギー効率に貢献しているメカニズムが、このモデル専用に開発された(全モデルに標準搭載)ヒートポンプを採用したサーマルマネジメント(温度管理)システムです。このシステムにより、エレクトリックドライブ系コンポーネントからの排熱が、室内暖房に活用できるようになりました。アウディは、このテクノロジーを市販PHEVに適用した世界最初の自動車メーカーであり、室内の快適性、空調システムの効率、EVモードでの航続距離といった面で、新境地を切り開いています。顧客にとっては、室内暖房の効きがよくなるだけでなく、外気温が低い状況下でEVモードの航続距離が延びるとともに、EVモードへの切り替えもより頻繁に行えるようになって、エネルギーコストも下がります。
新型Audi Q7 e-tron quattroには、最大7.2kWのパワーで充電ができる2フェイズの充電システムが備わっています。充電インフラ及び装置やケーブルにもよりますが、バッテリーのフル充電に要する時間は大よそ2時間半です。
ハイブリッドの制御システム
ハイブリッドの制御システムが、新型Audi Q7 e-tron quattroの運転状況を、柔軟かつ巧みに、さらに最大限効率的にコントロールしています。ドライバーは4つのドライブモードから選択することができ、EVモードを選択すると、クルマはできうる限り電気モーターのみで走行するようになり、ハイブリッドモードを選択すると、もっとも高い効率が得られるよう、制御システムがフレキシブルに駆動方式を切り替えるようになります。また、「バッテリーホールド」モードを選ぶと、システムはバッテリーの電力を維持するように働き、「バッテリーチャージ」モードにすると、積極的にバッテリーの充電レベルを回復するようにします。
新型Audi Q7 e-tron quattroは、始動時、基本的にはEVモードを選択して走行します。しかし、ドライバーがアウディの革新機構「アクティブアクセルペダル」によりキックダウンを行うと、TFSIエンジンが立ち上がります。ペダルの閾点の設定は、ハイブリッド制御システムにより常時調整されており、その閾点を超えてペダルを踏み込むことで、TFSIエンジンと電気モーターが同時に作動する「パワーブースト」の状態を生み出すことができます。
新型Audi Q7 e-tron quattroがハイブリッドモードで走行中、8速ティプトロニックのシフトモードをDにすると、ドライバーがアクセルペダルから足を離したとき、自動的にコースティング(慣性走行)モードに切り替わります。そのとき、TFSIエンジンと電気モーターはいずれもドライブトレインから切り離されますが、ドライバーがアクセルペダルを踏み込んだ瞬間、振動を伴わずにスムーズに再始動します。 また、走行モードを「バッテリーチャージ」にしてシフトモードをSにすると、ドライバーがアクセルペダルから足を離した瞬間から、システムは積極的にエネルギー回生(バッテリーの充電)を行うようになります。エネルギー回生のレベルは、ステアリングホイールのシフトパドルを使って、任意に切り替えることができ、ブレーキの機能の大半は電気モーターの働きによってなされて、油圧のブレーキシステムが作動するのは、中速域からの減速、もしくはハードブレーキの場合に限られます。
エクステリアとインテリアの装備
力強さ、タフさと、エレンガントな慎ましさをバランスさせたスタイリングは、セグメントでナンバーワンのスペースを誇るインテリアは、ほかのQ7モデルと同様ですが、エクステリアでは、シングルフレームグリル、エアインレット、標準の19インチ及びオプションの20インチホイール、リヤディフューザーなどが、e-tron専用のデザインになっています。また、3次元構造のヘッドライトには、光により2本の矢を組み合わせたようなグラフィックが描き出され、フロントエアインレットのなかのLEDライトのガイドが、e-tronを表す特徴的なビジュアルシンボルになっています。
またインテリアでは、全モデルに標準設定されたアウディバーチャルコクピットが、パワーメーターなどの表示も含めて、e-tronモデル専用の設計になっています。12インチの大型ディスプレイを用いたフルデジタルのこのメータークラスターには、特別に、EVモードでのエネルギーフロー、走行可能距離(数字及びグラフで)、バッテリーの充電レベルなどの情報を表示することができます。
*本リリースは、ヨーロッパ仕様に基づくAUDI AG配信資料の翻訳版です。
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