ニュース
第2世代のスケーラブル・エアバッグ電子制御ユニットをグローバル展開 【TRW】
2012年3月5日
さらに費用対効果を向上、より手頃な価格で安全ソリューションを提供
米国ミシガン州リボニア(2012年2月22日)-世界有数の自動車部品メーカーで、アクティブセーフティ(予防安全)・パッシブセーフティ(乗員安全)システムの世界的リーダーであるTRWオートモーティブ・ホールディングス(本社:米国ミシガン州リボニア、以下TRW)は本日、成長著しい低価格車市場および新興市場に対応する次世代のスケーラブル(拡張型)・エアバッグ制御ユニット(ACU)を開発していることを発表しました。TRWの次世代ACUでは、共通のプラットフォームを活用してスタンダード(標準型)とエンハンスト(高性能型)の2種類の仕様を提供できるようになるため、新興国市場向けおよび先進国市場向けの両モデルに対応することが可能になります。
TRWのエレクトロニクス部門担当副社長、エド・カーペンター(Ed Carpenter)は次のように述べています。「TRWは、すべての車に先進の安全設備を提供することを目指しています。この次世代の拡張型ACUによって、新興国市場のOEMメーカーは先進の安全設備を搭載することが可能になります。また、車両のヨーイング量を検出するためのセンサーユニットをACUに統合し、需要が拡大する横滑り防止装置(ESC)をサポートする機能もオプションで追加することができます」。
スタンダード(標準型)ACUは、サテライトセンサーを装備せず1~4個の点火装置に対応し、費用対効果に優れた前面衝突保護機能を提供しています。加えて、高性能セーフティシステムとして利用できるようアップグレードにも対応する柔軟性を兼ね備えています。
エンハンスト(高性能型)ACUでは、4つのサテライトセンサーインターフェイスを有し、最大12個の点火装置に対応し、前面衝突および側面衝突について衝撃検出と保護機能を提供します。また、欧州または北米、もしくは両地域の安全要件を満たすより多くの機能要件に対応しています。たとえば、横滑り防止装置(ESC)のようなアクティブセーフティシステムをサポートするためのヨーイング量検出センサーユニットの追加オプションなども含まれています。
今回のデザインの更新により、点火装置が8個またはそれ以上に対応するエンハンスト(高性能型)ACUでさらなる低価格化が実現しており、自動車メーカーに対してこれまで以上の柔軟性と競争力を提供することが可能になりました。ツーリングとエンジニアリングのコストを削減すると共にデザインの複雑さを軽減するため、第2世代の拡張型ACU製品群ではコネクタをはじめとした機械的設計部分の標準化が進められているため、生産量が少ないプラットフォームやエアバッグ装備率が低いモデルを製造している比較的小規模のOEMでも、ACUを経済的に生産することが可能になります。
TRWは価格性能比に優れたソリューションを提供する会社として業界をリードしており、この次世代ACUはその代表例となります。今回の費用対効果に優れたACUは、高価値指向のメーカーのみならずBRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)などの新興市場も含めた多様なニーズに応えるものです。
TRWについて
TRWオートモーティブは世界有数の自動車部品サプライヤー。ニューヨーク証券取引所上場。米国ミシガン州リボニアを本拠とし、子会社を含め26カ国で事業を展開する。従業員数は世界で約60,000人。主要製品は、車両コントロールシステム、ドライバーアシストシステム、ブレーキシステム、ステアリングシステム、サスペンションシステム、セーフティシステム(シートベルトおよびエアバッグ)、電子部品、エンジンコンポーネント、ファスナー部品など、この他アフターマーケットの交換部品と各種サービスの提供も行っている。2011年度の売上高は162億ドル。日本国内では、TRWオートモーティブジャパン株式会社として事業を展開、主要日本自動車メーカーに製品を提供している。同社に関する詳細な情報は、Webサイトhttp://www.trwauto.co.jp/でもご覧いただけます。
本プレスリリースにおける「TRWオートモーティブ」、「TRW」、「当社」などの文言は、別途記載がない限り、すべてTRWオートモーティブ・ホールディングスとその子会社を指します。
*本リリースは、2月22日(現地時間)に米国ミシガン州リボニアで発表されたリリースの日本語版です。
TRWオートモーティブジャパン株式会社ホームページはこちら