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フォーレシアと「コックピット2025」の開発に取り組む【ゼット・エフ・ジャパン】

2017年9月19日

■ 共同開発による新しいコンセプトのシートをフランクフルトモーターショーで発表
■ 運転支援機能付き乗用車および完全自動運転自動車向けの統合安全システム開発計画も明確化
■ 安全で快適なインテリアシステム、「コックピット2025」の共同開発をめざす


フリードリヒスハーフェン/パリ発;2017年5月に提携を発表したZFとフォーレシアは、フランクフルトモーターショーで新しいコンセプトと今後の計画を発表します。共同開発による、柔軟で、快適性と安全性の非常に高い乗用車向けのシートは会場内のフォーレシアとZFブースに展示されます。また、将来の乗用車向け統合安全システムに関する長期的なロードマップも発表します。ZFのフォーレシアとの提携は、運転支援から自動運転のレベル3、レベル4さらにレベル5と車の機能が進化する過程に対応できる「コックピット2025」の開発を目的としています。

2017年5月にZFが発表したフォーレシアとの関係は、シリコンバレーの「ネットワーク・エコシステム」をモデルにしています。ZFとフォーレシアがIT企業の様に機動性に富んでいる事は、この4か月の成果が証明しています。

フランクフルトモーターショーに展示するドライバーシートは、運転支援から自動運転へと車が進化していく過渡期に、衝突安全システムをどの様に設計すべきかを提案します。新しい運転席は、運転時、リラックス時、および(運転以外の)作業時の3つの体勢に対応します。作業時は、シートがわずかに車室内中央に回転します。また、最大で後方に25度、車室内側に10度傾斜します。

このようなポジションを実現するため、シートバックは2つのパーツに分割されています。シートベルトの取り付け位置はシートに統合されており、衝突時の体勢に対応して最善なポジションになる様設計されています。ポジション変更の際には、肩付近にあるベルト取り付け位置が自動的にドライバーの姿勢に合わせて移動します。

また、シートベルトシステムはヒューマンマシンインターフェイス(HMI)の一部としても機能します。必要時には「アクティブ・コントロール・リトラクター(ACR)8」が振動などの信号を送り、前方道路への注意や運転操作を促します。

衝突時に運転者の肩や頭部を守る新しいタイプのサイドエアバッグもシートに内蔵されています。特に運転席の反対側から起こった衝突の際、ドライバーの頭部と首を保護するのに役立ちます。さらに、運転席のシートバックに内蔵されたエアバッグが後席の乗員を保護に役立ちます。

今回の発表に関して、ZFで先進技術を担当するトーステン・ゴレウスキーは次のように述べています;「わずか4か月で私たちは最初のプロトタイプを発表する事ができました。短期間のうちに両社がそれぞれの知見を持ち寄り成果を出した事で、提携関係の長期的な展望も明るいものだと感じます。」

フォーレシアのコックピット担当ヴァイス・プレジデントのデイビッド・デグランジェは、以下の様に付け加えています;「たった4か月でこのユニークなセーフティ・コックピットコンセプトを構築しました。非常に早いスピードであり、お客様に付加価値のある技術を提案するという共通のコミットメントの表れでもあります。」

自動運転時代の車のインテリア

ZFとフォーレシアが迅速に統合安全に関して共通の理解を深め、この新しい運転席に関するコンセプトと同時に中長期目標を明確化した事で、初めての共同開発可能になりました。「コックピット2025」のキーワードのもと、両社は運転支援機能付き乗用車から完全自動運転自動車に至る、車室内ニーズの変化に対応していきます。

そのため両社は、シートやシャシに関連する快適性と安全機能、ディスプレイ、ステアリングホイール、乗員保護などのコックピット要素など、いくつかの優先研究開発領域を明確化しました。その他、事故の際、衝突数ミリ秒前の段階におけるシステム間の連携機能や車室内の監視システムなどにも取り組み、乗員保護機能の向上をめざします。

ゴレウスキーは以下の様に述べています;「これらの活動領域によって、運転支援機能および完全自動運転自動車が要求する案件の全てをカバーできます。この分野では、開発における協力体制が非常に重要です。ZFとフォーレシアのアプローチは、将来に向けたより良い乗員保護システムソリューションの実現をもたらすでしょう。」

ロードマップに基づき、両社は今後数年におけるそれぞれのアプローチとソリューションを明確化します。例えば、2022年には自動運転車両向けの先進的なインテリアシステムを導入の予定です(レベル3とレベル4)








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