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国際モーターショー（IAA）フランクフルトにて車載関連のイノベーションを初出展【メルク】
2017年9月15日
※本ニュースリリースはドイツ・ダルムシュタット2017年9月7日発表英文リリースの抄訳です。
● 高性能照明システムを可能にするスマートLCおよびOLED材料
● 明るさを個別に切り替え可能なLCウィンドウテクノロジー
● 自動車工学に新しいディスプレイの可能性をもたらすフリーフォームディスプレイ
● 安定かつ信頼性の高いネットワーク接続を実現する高性能なLCスマートアンテナ
● 外観に美しい光沢をもたらすパール顔料
2017年9月7日、ドイツ、ダルムシュタット発 – サイエンスとテクノロジーの分野における世界有数の企業であるMerck（以下メルク）は、フランクフルトにて開催される第67回国際モーターショー（IAA）に初めて展示ブースを出展いたします。メルクは自動車業界に対して自動車エンジニアリングの機能と美的価値を一段と強化する革新的なソリューションを提供しており、IAAにおいてこれらの取り組みをご紹介いたします。
今回、メルクはフランクフルトで開催されるIAAの展示ブース（ホール3.1、展示ブースA21）において、広範で多様なマテリアルを自動車業界に提案いたします。「未来の車」の幅広い可能性を実感いただけるよう、バーチャル・コンセプトカーを展示。車体用（内装／外装）コーティング材をはじめ、ライティングシステム、サンルーフ、フリーフォームディスプレイ、スマートアンテナといった、これからのモビリティに求められるアプリケーションの数々をご覧いただけます。
メルク経営執行委員会会長兼CEOであるステファン・オシュマンは「自動車メーカーとサプライヤーが最先端の製品とアプリケーションを顧客に提供できるよう、メルクの製品でサポートしていきたい」と述べています。
● 車両用ライティングのためのスマート液晶およびOLED材料
メルクの液晶およびOLED材料は、革新的照明ソリューションに不可欠な要素です。LCDシャッター搭載ヘッドライトは、リアルタイムで必要に応じて照射範囲を調節でき、従来のシステムよりもさらに一歩進んでいます。メルクの液晶を使ったディスプレイは100 x 300画素のマトリクスを有し、夜間運転状況に完全に適応したヘッドライト照明を実現します。
暗闇での最適な道路照明は安全性を高め、運転を快適なものにします。例えば、対向車線から車両が接近しているとき、あるいはヘッドライトに照らされたものが光っているときに、液晶のピクセルエリア毎に照明を遮断できます。また、夜間の道路に文字や図形を投影するといった極めて複雑な新機能の搭載も可能です。自動車照明と電子部品の専門企業であるヘラ（Hella）社はメルクやその他のパートナーとともに本技術の市場投入を目指しています。またメルクは、OLED技術によって実現するテールランプの可能性をIAAにおいてご紹介します。OLEDパーツは軽量でスペースをあまり必要としないため、新フォームのテールランプを実現でき、デザイナーに大きな選択肢をもたらします。
● 個別に切り替えできる液晶ウィンドウ技術
メルクが開発した液晶ウィンドウ技術は車載用にも応用でき、ボタンひとつでサンルーフとウィンドウを暗転することができます。この技術は完成コンポーネントとして、世界で初めてIAAにてご紹介します。また、関連展示品目にて、この技術を自動車工学に最適に活用する方法をお示しします。メルクは以前より建築用ソリューションの専門技術を開発しています。ウィンドウは調光のための明暗の切り替えだけでなく、プライバシーを考慮して完全な透明と不透明を切り替えることもできます。
● 自動車工学に新デザインの可能性を生み出すフリーフォームディスプレイ
さらに、メルクの液晶およびOLED材料は、従来の長方形の形状にとらわれないフリーフォームディスプレイを可能にし、新しいインテリアデザインの道を開きます。形状をよりフレキシブルにデザインできるだけでなく、特にOLEDを採用したことによってより薄型にもできるため、デザインの可能性が大きく広がります。加えて、この技術は鮮明なコントラスト、輝くような色彩、シャープな画像、心地良い読みやすさをも可能にします。
● 安定した高速ネットワーク接続のためのLCスマートアンテナ
メルクの液晶材料は車両アプリケーション用に特別に開発されたスマート衛星アンテナにも用いられます。デジタル化と、あらゆるモノのネットワーク化の進展により、信頼できるネットワーク接続が自動車においてもますます重要になっています。アンテナのアンテナビームは電子的にさまざまな方向に向けられています。現在普及している大型機械式アンテナのもつ問題解決として、LCスマートアンテナは世界中のあらゆる場所で膨大な量のデータを受信することが可能です。人工衛星とやりとりされる情報が欠けることがないことを保証します。アンテナは車の屋根に組み込むのに十分な薄さを実現しています。
● 車両外装に高輝度の光沢をもたらすパール顔料と機能性材料
パール顔料のマーケットリーダー、そしてイノベーションリーダーとして、メルクは長年にわたり自動車産業のための原料を供給しています。これらは車両のインテリアとエクステリア（内装／外装）の両方に使用され、車両にユニークな色、艶、きらめき、光沢を与えます。機能性材料はコーティングを保護し、キズ、汚れ、腐食などの外部からの影響を防ぐための保護シールドを形成するとともに古いコーティングをリフレッシュします。
さらに詳しい情報はメルクのIAAイベントのウェブサイト（https://www.merckgroup.com/en/events/iaa-2017.html）をご覧ください。
メルクについて
Merck（メルク）はヘルスケア、ライフサイエンス、パフォーマンスマテリアルズの分野における世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業です。がんや多発性硬化症のためのバイオ医薬品を用いた治療法から、科学研究と生産に関する最先端システム、スマートフォンや液晶テレビ向けの液晶材料にいたるまで、約5万人の従業員が人々の暮らしをより良くする技術の一層の進歩を目指しています。2016年は66カ国で150億ユーロの売上高を計上しました。
メルクは1668年に創業された世界で最も歴史の長い医薬・化学品会社で、創業家が今でも、上場企業が率いるグループの株式の過半数を所有しています。メルクの名称およびブランドのグローバルな権利は、メルクが保有しています。唯一の例外は米国とカナダで、両国ではEMDセローノ、ミリポアシグマ、EMDパフォーマンスマテリアルズとして事業を行っています。
メルク株式会社はメルクの日本法人として1968年に設立され、液晶や顔料などの化学品の研究開発・製造・販売や、試薬・分析機器などバイオサイエンス基礎研究や医薬品製造、創薬にかかわるライフサイエンス関連製品・サービスを手がけてきました。2017年1月より、日本国内におけるパフォーマンスマテリアルズ事業をメルクパフォーマンスマテリアルズ株式会社に集約し、液晶材料や半導体製造用材料、顔料、特殊化学品・機能性材料などの製造・輸出入・販売などを行っています。メルク株式会社およびメルクパフォーマンスマテリアルズ株式会社は、ライフサイエンスとパフォーマンスマテリアルズの両分野で高付加価値製品とソリューションを幅広く提供しています。詳細はwww.merck.co.jpをご覧ください。
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