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新世代車両設計技術である「日産CMF」(4+1 Big module concept)を導入【日産自動車】

2012年2月27日

日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は、新世代車両設計技術である「日産CMF(コモン・モジュール・ファミリー)」を、2013年以降発売する新型車の車両開発に導入します。

車両開発においては、昨今、環境技術や安全対応などコストアップ要因が拡大する中で、商品競争力を保つため、更なる開発コストの削減が求められています。日産では、モジュール設計コンセプトとこれまで培ってきたシミュレーション技術やバリエーション設計技術(共有化実現手法)、コンポーネント設計シンプリシティの追求などの設計固有技術とを融合させた「日産CMF」を確立しました。同技術の導入により、車両の商品力が飛躍的に向上し、大幅な販売増に貢献することが見込まれます。

日産では、プラットフォームの共有化をかねてより進めており、それぞれのプラットフォームには複数のバリエーションを持ち、車両開発をしています。しかし、グローバルでの競争環境が厳しくなる中、商品力を飛躍的レベルに向上させることが求められています。その実現のためには、個々の新車開発における際立つ個性の創出に加え、低燃費、安全、IT系など新技術開発成果のタイムリーな車両適用、さらに、車両構造、コンポーネント、部品の大規模共用による量産効果の徹底追求という、従来であれば実現が困難であった相反する要素を同時に実現しなければなりません。その解決として、この度、新世代車両設計技術「日産CMF」を導入致しました。

「日産CMF」は、車両構成をエンジンコンパートメント、コックピット、フロントアンダーボディ、リヤアンダーボディを4つのモジュールとし、更に、電子部品をまとめる電子アーキテクチャーを加えて、それぞれのモジュールに適切なバリエーションを用意、これらのモジュールの組み合わせを変えることで、製品を設計する技術です。モジュールの組み合わせにより、小型車から大型車、また、SUVのような車高の高い車までを効率よく、かつ高度な要求性能レベルに応え設計することができます。

日産では2016年までに90件の新技術を商品に採用していく計画です。「日産CMF」により、クラスを越えた共用化が可能となることで、コストの低減とともに、従来はともすればアッパークラスを中心に採用されていた魅力ある新技術を幅広いセグメントへの同時適用によりタイムリーに世界中のお客さまに提供する事が可能となります。

当社は、中期経営計画「パワー88」の期間中に合計51車種にのぼる新型車を投入します。日産は、クルマをお求めの世界中のお客様に、魅力的な競争力溢れる商品を提案していきます。


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