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低所得者層へ三輪タクシー車両を提供するFinTechサービス フィリピン首都圏都市5都市目となるナボタス市と提携【Global Mobility Service】
2017年8月3日
低所得者層へ三輪タクシー車両を提供するFinTechサービス
提供拡大へ向け、グローバルモビリティサービス
フィリピン首都圏都市5都市目となるナボタス市と提携
Global Mobility Service㈱(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員/CEO:中島 徳至、以下「GMS」)は、低所得者層の人々による車両の利用を可能にする独自のFinTechサービスのフィリピンにおけるサービス提供の拡大に向け、同国首都圏都市であるナボタス市と提携しましたのでお知らせいたします。この度の提携により、同国におけるGMSの提携都市は、計5都市となりました。
1.ナボタス市の概要
ナボタス市は、人口25万人を抱える都市です。マニラ湾に面しており漁業が盛んで、漁獲量はフィリピン国No.1とも言われる、マニラ首都圏の主要都市の一つとして位置付けられています。そのような基幹産業がある中、人々や交易品の流通が年々活性化する一方で、市民の生活の足として根付いている準公共交通機関である三輪タクシー(以下「トライシクル」)が排出する排気ガスによる大気汚染が、深刻な社会問題となっています。フィリピン国は「Clean Air Act」法により、排気ガスの多い旧型車両(2ストローク車両)の新規登録の禁止・取り締まりを決定しているものの、ナボタス市内で走行するトライシクルの80%以上の車両は2ストローク式の旧型車両であり、市民がローンやリースを活用できないがために、排気ガスの少ない新型車両の普及が中々進んでいないのが現状です。
市民が新型車両を購入したくとも、市民の多くはBOP(Base of the Pyramid)層に位置付けられる人々であり、金融機関からの信用を得られないためにローンやリースを活用することは困難です。多くの人々にとって車両を現金一括払いで購入することはままならず、それ故に新型車両の購入が進まず依然として旧型車両が走行し続けているという実態があります。
2.GMSの取り組みと、ナボタス市との提携
GMSは、トライシクルのドライバーとして就業することを希望する人々や、車両の買い替えを希望するもののローンやリースの審査に通過せず、買い替えを行うことができないトライシクルドライバーの人々を対象に、新型のトライシクル車両を提供するFinTechサービスをフィリピン国において展開しています。これまでマカティ市、パサイ市、ケソン市、パラニャーケ市の4都市と提携し、サービスの提供を行ってきました。
このFinTechサービスは、GMSの先進的なテクノロジーにより実現しています。GMS独自開発のIoTデバイスである“MCCS(Mobility-Cloud Connecting System)”を車両に搭載することで、車両の遠隔起動制御が可能になり、月々の料金支払いがなされていない車両を対象に、エンジン起動を制御して支払いを促すことで、料金支払い遅延を大幅に減少させることが可能となります。また、車両のリアルタイム位置情報を特定することにより、料金未払いが続く車両に関しては確実に回収することが可能となり、ローンやリースの貸し倒れによる損失リスクを著しく減少させることで、従来はローンやリースを活用することができない人々への、安全で確実な車両の提供機会の創出を実現しています。
ナボタス市はGMSのサービスを活用することにより、旧型のトライシクル車両の新型車両への入れ替えを促進し、大気汚染の改善を実現すると共に、これまでは車両を入手できないためにトライシクルドライバーとして仕事を行うことができなかった人々に対する就業機会の確保、及び所得の向上を実現し、ナボタス市民の生活の質の向上を目指します。
GMSは、今後マニラ首都圏を中心に提携都市を拡大し、より多くの人々の生活水準の向上に貢献すべく、事業を展開していきます。また、このフィリピンでの取り組みを基に、ASEAN各国において事業を展開し、これまでにない新たな金融のあり方を創造すべく、提携パートナー企業各社と共に取り組みを進めてまいります。
これからのGMSの取り組みに、どうぞご期待下さい。
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