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世界で最も過酷な自動車レースでニュー911 RSRがデビュー【ポルシェ ジャパン】
2017年6月13日
FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦、ル・マン24時間レース/フランス
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)が今年も挑戦するル・マン24時間レースは伝統ある耐久レースです。6月17日、18日に開催される第85回のレースには60台の車と180名のドライバーが参戦します。18回の総合優勝と105回のクラス優勝を誇るポルシェは、この有名な24時間レース史上最も成功を収めているメーカーです。ポルシェGTチームは、熾烈なGTE-Proクラスに2台のニュー911 RSRを送り込みます。ヴァイザッハのポルシェ モータースポーツが、スポーツカーのアイコンとして知られるポルシェ911の第7世代をベースに開発を行った最高出力510PSのレーシングカーであるニュー911RSRが、この世界で最も過酷な自動車レースでデビューします。LMP1クラスに出場する2台の919ハイブリッドとGTE-Amクラスに出場するポルシェ カスタマーチームの4台の2015年型911 RSRを含む計10台のポルシェ レーシングカー、13名のポルシェ ワークスドライバー、そして1名のポルシェ ヤングプロフェッショナルが2017年のル・マンに参戦します。
レース
ル・マン24時間レースへの参戦は、ドライバーとチームにとって他に比肩するものがない程、壮大なチャレンジです。常設サーキットと公道を組み合わせた13.629kmのサルテ サーキットを際立たせているのがミュルサンヌやテルトル・ルージュなどの伝説のコーナーと約5kmにおよぶミュルサンヌ・ストレートです。優勝者のリストには世界最高のレーシングドライバーたちがその名を刻みます。ハリウッドさえもがフランスの地方で開催されるこの有名な長距離レースを讃えました。スティーブ・マックイーン主演の「栄光のル・マン」(1970年)はカーレース映画の名作と見なされています。
ポルシェ ドライバー
GTE-Proクラスでは、ポルシェGTチームのリヒャルト・リーツ(オーストリア)/フレデリック・マコヴィエッキ(フランス)/パトリック・ピレ(フランス)組がニュー911 RSRの 91号車、そして僚友のミカエル・クリステンセン(デンマーク)/ケヴィン・エストル(フランス)/ディルク・ヴェルナー(ドイツ)組が同じく911 RSRの 92号車を託されます。GTE-Amクラスには、ポルシェ カスタマーチームの4台の2015年型911 RSRが参戦します。ポルシェ ヤングプロフェッショナルのマッテオ・カイローリ(イタリア)は同クラスを戦うデンプシー・プロトン・レーシングチームからクリスティアン・リード(ドイツ)/マービン・ディエンスト(ドイツ)と77号車をシェアします。14回目の出場となるポルシェ ワークスドライバーのパトリック・ロング(米国)は、プロトン・コンペティションからアブドルアズィーズ・トルキ・アル・ファイサル(サウジアラビア)/マイク・ヘドランド(米国)と93号車をシェアします。プロトン・コンペティションの88号車は、元ポルシェ ジュニアのクラウス・バチューラー(オ-ストリア)とステファン・レメレ(ベルギー)/ハレド・アル・クバイシ(アブダビ)がドライブします。ガルフレーシングの911 RSR 86号車のステアリングを握るのはベン・バーカー(イギリス)/マイケル・ウェインライト(イギリス)/ニック・フォスター(オーストラリア)組です。
ポルシェ911 RSR
1月にデイトナ24時間でレースデビューした新開発の911 RSRは、サスペンション、ボディ構造、エアロダイナミクスコンセプト、エンジン、およびトランスミッションの全てがヴァイザッハでゼロから設計されました。リストリクターのサイズに応じて、リアアクスル前部に取り付けられたエンジンが約375kW(510PS)を発生します。トップマウンテッド・リアウイングと組み合わせた大型リアディフューザーによって、ダウンフォースのレベルと空力効率が大幅に改善されています。先代の911RSRは2013年のル・マンで1-2フィニッシュを飾ったっています。ニュー911 RSRは、ホワイト、レッド、ブラックのメインカラーとさらに進化したファクトリーデザインをまとい、デビューシーズン2度目の24時間レースに挑みます。
日程
決勝レースは6月17日(土)15時(中央ヨーロッパ夏時間)にスタートします。水曜日の16時~20時にフリー走行、その後22時~24時に最初の予選、木曜日の19時~21時と22時~24時に予選2と3が行われます。土曜日のウォームアップは9時~9時45分です。
レース前のコメント
ポルシェ・モータースポーツ責任者のフランク=シュテッフェン・バリサー博士:「世界中のスポーツカーファンが知っているように、ポルシェとル・マンは密接に結びついています。ポルシェはこの魅力的な長距離クラシックレースの歴史において最も成功したメーカーであり、この伝統を守る義務があります。それが、私達が大規模なチームで今年も参戦する理由です。強力なサポートを受けてGTE-Proクラスからデビューするニュー911 RSRには、特に期待しています。911 RSRは桁外れの競争力を備えます。この最も過酷で壮大なレースにおいて、有名な4つのメーカーとトップドライバーが操縦する11台の車に立ち向かうことは、間違いなくシーズン最大の挑戦となります」。
GTモータースポーツ総合プロジェクトリーダーのマルコ・ウジュハシ:「ル・マンは私達に特別な要求を投げかける比類のないレースです。そのため、このシーズンハイライトとなるレースの準備には、特にニューモデルで参戦する場合は、常に大きな努力が必要となります。ル・マンで重要なことは、終盤にアタックを仕掛けて優勝を争うことができるように、レースのあいだ車を完璧な状態に保つことにあります。我々はこの作戦に則っていけるようにしたいと思います」
911 RSR 91号車のドライバー
リヒャルト・リーツ:「このレースが大好きです。ドライバーとして出場できなければ自分でチケットを買って特別観覧席で友人と観戦します。ル・マンは、その魅力と豊かな伝統によってモナコ・グランプリやインディ500のようなクラシックと肩を並べます」。
パトリック・ピレ:「このレースでの優勝は目標のひとつです。それは私がフランス人だからというだけでなく、自宅がサーキットから90分ほどの場所にあるからです。250,000人の観衆が放つ熱狂と特別な雰囲気に全ての人が感動します。新しい911 RSRとサポートしてくれるスーパーチームによって、我々は優勝を競うために最高のポジションにいます」。
フレデリック・マコヴィッキ:「子供のときからル・マンへの出場が夢でした。今でもこのレースは私にとって特別です。公式テストから決勝まで徐々に膨らむ魅力に抵抗できるドライバーはいません。ここでの勝利以外望むことはありません。ポルシェとニュー911 RSRでこれを達成できたら最高です」。
911 RSR 92号車のドライバー
ミカエル・クリステンセン:「ル・マンは全てのレーシングドライバーのハイライトです。初出場のときに子供時代の夢が実現しました。3度目の今回も、スタートが待ち遠しいです。ポルシェはル・マンで大きな成功を収めてきました。この伝統は義務を伴い、もちろんプレッシャーもかかりますが、我々はそれにも慣れています」。
ケヴィン・エストル:「ル・マンは世界で最も重要なレースで、ポルシェGTチームから出場できることをうれしく思います。厳しい練習を積んできて準備は万端です。フランス人にとってここの表彰台に立つことは、イギリス人のテニスプレーヤーにとってのウインブルドンと同じです。ファンの期待は大きく、彼らのためにも全力を尽くします」。
ディルク・ヴェルナー:「特に今年は、ル・マンで最も成功を収め、その偉大な歴史を作ったポルシェの一員として、世界最大のレースに出場できることを名誉に思います。大きな挑戦が始まろうとしています。特に難しいサーキットと様々な条件に24時間にわたって立ち向かわなければなりません」。
カスタマーチームのドライバー
パトリック・ロング(911 RSR 93号車、プロトン・コンペシション):「今回がル・マン14度目で、この独特なサーキットのことはよく分かっています。ル・マンはレーシングドライバーとして最高の挑戦のひとつであり、シーズンのハイライトです。ポルシェの歴史はここで作られたと言っても過言ではないほど、本当に大切なレースです」。
マッテオ・カイローリ(911 RSR 77号車、デンプシー・プロトン・レーシング):「ル・マン24時間レースに出場することは全てのドライバーの夢です。私にとってこの夢が実現しようとしています。どれ程楽しみにしているかは言葉にできません。デンプシー・プロトン・レーシングとともに今シーズンはシルバーストーンとスパで表彰台に登りました。だからル・マンでも可能性があります」。
FIA世界耐久選手権(WEC)
FIA世界耐久選手権(WEC)のLM P1(例、ポルシェ919ハイブリッド)、LM P2、LM GTE-Pro(例、911 RSR)、LM GTE-Am(例、2015年型911 RSR)の4つのクラスでスポーツプロトタイプとGTカーが競います。ひとつのレースに全車が出場しますがクラス分けされます。ル・マンでは全クラスで選手権の獲得ポイントが2倍になります。
<本件に関するお問い合わせ先>
ポルシェ カスタマーケアセンター 0120-846-911
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