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NXP、新S32Kマイクロコントローラ・プラットフォームの発表により、車載ソフトウェア設計を加速【NXPセミコンダクターズN.V.】
2017年3月22日
NXP、新S32Kマイクロコントローラ・プラットフォームの発表により、
車載ソフトウェア設計を加速
ARM® Cortex®-Mベースの製品ラインにより、セキュリティ、安全性、低消費電力と、
フル車載グレード・ソフトウェアの比類ない組み合わせを実現
NXP Semiconductors N.V.は、将来性が確保された周辺機能を含むスケーラブルなARM Cortex MCUファミリを基盤とし、車載グレードのツールとソフトウェアの画期的な組み合わせを実現するS32K1ファミリを発表しました。この組み合わせは、広範な車載アプリケーションの開発の労力と期間を大幅に削減します。すでに世界の自動車メーカー上位15社中10社が次世代のクルマにS32Kを採用しており、このプラットフォームは車載ECU開発の未来の方向性を示します。
従来のソフトウェア開発手法では、AUTOSARに準拠することにより車載グレードのドライバを確保していましたが、すべてのアプリケーションでAUTOSARへの準拠が必要なわけではありません。その代替策が自主開発ですが、手間がかかるだけでなく、認証要件の増加や重要なリソースの配分を必要とします。ECUの複雑さが増す中で、検証済みで実績のあるサブシステム・コンポーネントの使用を通じてのみ、高品質ソフトウェアの維持と、製品開発期間要件への対応が可能です。
ソフトウェアの複雑さを最小化
NXPは車載グレード・ソフトウェアの提供において15年以上にわたる専門的な経験を活かし、開発アプローチの如何にかかわらず、広範なお客様のために開発の複雑さを最小化しています。
AUTOSARの使用が義務付けられていないアプリケーションでは、NXPは代替案として無償の事前認証済み車載グレード・ソフトウェア開発キット(SDK)による自主開発のためのターンキー・オプションを提供しています。このSDKはシンプルなドラッグ・アンド・ドロップ機能により、迅速な製品試作を可能にします。同キットの構成は以下の通りです。
● MISRAとSPICE Level 3に準拠したすべてのペリフェラル向け低レベル・ドライバ(LLD)
● LIN、NFC、タッチ・センシング用の特定用途向けミドルウェア(オプション)
● FreeRTOS®オペレーティング・システム
● アプリケーションの開発と生産開始を迅速化する、システム・ベース・チップ(SBC)ドライバなどのNXPの補完的
IC向けドライバ
● アプリケーション開発時に、製品マニュアルの参照を不要にするドキュメント付きソース・コードと即時利用可能な
サンプル・ソフトウェア
このSDKは、複数のコンパイラ/デバッガ・オプションをサポートするEclipseベースの統合開発環境(IDE)であるS32 Design Studio(DS)に事前インストール済みで、ともにNXPから無償で提供されます。
AUTOSARアプリケーション向けには、新しいComplex Device Drivers(CDD)と、ARCCORE®の新しいS32Kスターター・キットにより、NXPの標準MCALとOSサポートが拡張されました。これにより、実装にあたってのコストと複雑さの障壁が大幅に引き下げられます。これらは評価用途に無償で提供されます。
最新ハードウェアによる将来性の確保
同様の範囲をカバーするために複数のMCUプラットフォームを必要とする既存ソリューションとは異なり、S32K1ファミリでは128KBから2MBにわたるフラッシュ・メモリ搭載品がすべて高性能ARM Cortex-Mコア・ベースとなっています。さらに、ファミリの全製品においてISO CAN FD、CSEcハードウェア・セキュリティ、ASIL-Bサポート、超低消費電力に対応しています。このスケーラブルなアプローチと、ファミリ製品間のピン互換性の確保、量産グレード・ソフトウェアの組み合わせは再利用の可能性を最大化し、お客様は変化する市場要件への素早い対応が可能になります。
コメント
NXPの車載マイクロコントローラ/プロセッサ・ビジネス・ラインのGPIS製品担当ゼネラル・マネージャーのManuel Alvesは「S32KはNXPの車載MCU戦略の転換点となります」と述べ、さらに「私たちは複数の独自アーキテクチャから、ソフトウェアによる差別化と将来性が確保されたハードウェアとを組み合わせた連続的なARM Cortex MCUポートフォリオへの移行を進めています」と語りました。
NXPの車載マイクロコントローラ/プロセッサ・ビジネス・ラインのグローバル・ディストリビューション・マーケティング・マネージャーのPaul Leeは「NXPと複数のARMエコシステム・パートナーによるS32Kのソフトウェアとツール・サポートは、あらゆる経験レベルの開発者にとって、製品の迅速な市場投入を可能にします」と述べ、「さらに、車載グレード・ソフトウェアへの大幅な投資は、MCUサプライヤに新たな標準を確立します」と語りました。
供給
S32K144のサンプルと価格49米ドルの開発ボードは供給が開始されており、量産開始は2017年第2四半期の予定です。S32K MCUは最低15年の供給が保証されるNXPの長期製品供給プログラムの対象です。詳細はhttp://www.nxp.com/jp/products/microcontrollers-and-processors/arm-processors/s32-arm-processors-microcontrollers/32-bit-automotive-general-purpose-microcontrollers:S32K?&lang=jpをご覧ください。
当プレスリリースは、以下のURLでご覧いただけます。
http://media.jp.nxp.com/pressrelease/article.php?id=973&tid=pr_jp_973_S32K1
製品画像は
https://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/d2b7a4f7-259f-48b9-b660-bd549ce61e36からダウンロードいただけます。
NXP Semiconductorsについて
NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションとセキュア・インフラを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、セキュアなコネクテッド・ビークル、エンド・ツー・エンドのセキュリティ/プライバシー、スマートなコネクテッド・ソリューションの市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPでは世界33か国強で3万1,000名の従業員が活動しています。2016年の売上高は95億米ドルでした。詳細はWebサイトhttp://www.nxp.com/jp/(日本語)をご覧ください。
NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造する車載、認証、インフラ/産業機器、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製品やプロセッシング・ソリューション、高出力RF製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、大阪および名古屋に営業所があります。
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