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ロシアのリペツク州に製造プラントを新設【ランクセス】

2012年1月25日

ロシアにおいて車社会化のメガトレンドに注力
ランクセスの子会社ラインケミーが、2013年よりロシアでゴム添加剤と離型剤の製造を開始
2016年よりタイヤ加硫用ブラダーの製造を開始

ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)は、同社の完全出資子会社であるラインケミーが、ロシアのリペツク州の新拠点において、ロシアとCIS市場の、特に自動車およびタイヤ産業向けに、予備分散ゴム薬品と離型剤の製造プラントを新設することを発表しました。この新製造プラントは2012年初旬に着工し、2013年上半期より製造開始予定です。2016年にはタイヤ製造工程で使用される加硫用ブラダーの製造施設の増設を予定しています。総投資額は約500万ユーロを見込み、中期的に40名の新規雇用を創出します。これらによりランクセスは、ロシア市場においても、車社会化のメガトレンドに向けた取組みを強化します。

ランクセスの経営委員会メンバーであるレニェー・ファン・レッセルは、次のように述べています。「ランクセスは、車社会化といった世界的メガトレンドやBRICs諸国に戦略的に注力しています。その中で、ロシアおよびCIS諸国は、重要な鍵を握る成長市場と捉えています。製造拠点をリペツク州に建設することにより、同地域の成長の可能性を最大限に引き出していきたいと考えています」。いくつかの調査によると、ロシアは2016年までに300万台以上を生産する欧州最大の乗用車市場になると予想されています。

ラインケミーのCEO兼プレジデントであるアンノ・ブロコウスキーは次のように述べています。「リペツク経済特区の整備されたインフラと顧客に近接しているという優れた立地性が、新拠点として決定する上で重要な鍵となりました」。ラインケミーは、当初ゼルジンスクに新拠点を建設する予定でした。「しかし、ゼルジンスク工業地帯の開発が非常に遅れていたため、ラインケミー製品への高まる需要に早急に対応が可能な、他の選択肢を検討せざるを得ませんでした」と、ブロコウスキーは加えて述べています。

自動車およびタイヤ産業向けハイテク製品

ラインケミーはリペツクの新プラントで、年間最大1,500トンの予備分散ゴム薬品「レノグラン®(Rhenogran®)」と、約500トンの離型剤「レノディブ®(Rhenodiv®)」を製造します。これらの製品は、主に自動車用タイヤや、ホース、シールなどの工業用ゴム製品に使用されます。2016年にはタイヤ加硫用ブラダー「レノシェイプ(Rhenoshape®)」の年間製造能力8万個を備えた施設が同プラントに増設される予定です。タイヤ加硫用ブラダーはタイヤに最終的な形状と特性をもたらすためにタイヤ産業において使用されています。ラインケミーはロシアの自動車およびタイヤ産業において高品質製品の需要が増加すると見ており、この新プラントと高品質で革新的な製品ポートフォリオを通して、将来のニーズに確実に対応していきます。

ロシアで堅調に発展

ランクセスは、2009年3月に販売会社OOO LANXESS(オー・オー・オー ランクセス)をモスクワのフェデレーション・タワーに設立して以来、ロシアでの事業が堅調な伸びを見せています。ロシア市場における2011年度第3四半期・9カ月累計売上高は、約5,000万ユーロを記録し、これは同地域の2009年度の総売上高の2倍以上となります。現在、ロシアのランクセスグループの従業員数は約30名です。

これは、ドイツ・レバクーゼンで1月13日に発表されたリリースをもとに、ランクセス㈱が発表したものです。
この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。
http://www.press.lanxess.com


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