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米国 炭素繊維材料部品設計・製造会社買収について【三菱レイヨン】

2017年3月9日

三菱レイヨン㈱(本社:東京都千代田区、社長:越智 仁、以下「当社」)は、このたび北米市場における炭素繊維事業の拡大を図るため、炭素繊維材料のコンポジット部品の設計・製造会社であるGemini Composites LLC(本社:米国ワシントン州シアトル、以下「Gemini社」)を買収することを決定しました。当社の100%子会社であるMitsubishi Rayon Carbon Fiber and Composites(本社:米国カリフォルニア州アーバイン)が、Gemini社の創業者から同社の全持分を取得し、2017年3月1日に子会社としました。

Gemini社は米国で特に自動車向けの炭素繊維材料のSMC(Sheet Molding Compound)を加工した複合材の開発を専門とする設計・製造会社です。当社は、2015年に愛知県・豊橋事業所でSMCの製造ラインを新設して以降、日本、ドイツ、北米で自動車メーカーへのSMCのマーケティングを積極的に展開しており、当社は現在SMCで世界最大の生産能力を保有しております。当社はこの買収によりSMCを使用した自動車部品の製品開発力がより一層強化され、部品の設計からアプローチした革新的な製品開発が可能になると考えております。

今後も当社は三菱ケミカルホールディングスグループの中期経営計画「APTSIS 20」における2020年に炭素繊維・複合材料事業の売上高1,000億円の目標達成に向け、成長著しい自動車用途をはじめとする産業分野へ積極的に事業展開してまいります。


【Gemini社の概要】
社名:Gemini Composites LLC
所在地:米国ワシントン州シアトル
代表者:Paolo Feraboli
設立:2012年


【Paolo Feraboli氏のコメント】
Gemini社は、ボーイング社とアメリカ連邦航空局との間で不連続な炭素繊維を使用し成形した部品の設計と製造の経験を積んだ後、SMCを加工した複合材の開発で各種製品の事業拡大に貢献してきた。また、これまで航空部品、自動車部品、スポーツ用品を開発し、数多くの特許を取得している。
三菱レイヨンの傘下に入り、炭素繊維材料のSMCを加工した複合材の設計から製造までをパッケージでソリューション提供する体制が強化・拡充し、これにより革新的な製品開発が可能になる。


【Gemini社所有設備及び試作部品】


【Gemini社の創業者でCEOのPaolo Feraboli氏】



本件に関するお問い合わせ先
㈱三菱ケミカルホールディングス
広報・IR室 電話 : 03-6748-7140








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