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太陽光発電に蓄電システムを組み合わせた新システムを京セラが国内独占販売【京セラ/ニチコン】
2012年1月16日
京セラ㈱(社長:久芳徹夫、以下京セラ)とニチコン株式会社(会長:武田一平、以下ニチコン)は、東日本大震災以降、一般家庭などで高まる蓄電池需要に対応するため、本年夏より、太陽光発電と高耐久・大容量のリチウムイオン蓄電システムを組み合わせた新システムを、京セラが国内市場に向けて独占販売することで、本日契約締結しましたので、お知らせいたします。
京セラエネルギーマネジメントシステム(EMS)による高効率なトータルエネルギー制御の実現
京セラは、かねてより市場動向を見据えたエネルギー関連の研究開発を進め、独自技術を活かしたエネルギーを有効活用するEMSを開発いたしました。
太陽電池や蓄電池は、その制御のためにパワーコンディショナが必要です。これに家庭内で使用するさまざまな家電製品と組み合わせて商用電力(系統)と連系させ、家庭のエネルギーを効率よく制御するために、京セラが開発したEMSが必要となります。
これによって、国内シェア2位※1の京セラ太陽光発電に、ニチコンが世界最大手のサムスンSDI(Samsung SDI Co.,Ltd)社製のリチウムイオン電池を採用した蓄電システムを加えた新システムを、より効率的にコントロールすることが可能となります。
今後、「創エネ」の太陽光発電システムと「蓄エネ」の蓄電システムを連系させ、京セラのエネルギーマネジメントによって、家庭内のエネルギーをより効率的に運用するシステムを市場に投入することで、地球温暖化防止に貢献してまいります。
※1 京セラ調べ
市場動向と新システム導入の背景
再生可能エネルギーを活用した低炭素社会の実現と、震災以降、急速に高まる電力供給不安の解消に向けて、「創エネ」と「蓄エネ」を活用した、ピークカットやピークシフトによる電力需要の平準化や、電力の地産地消が求められています。
住宅用太陽光発電システムは、2009年1月に再開した国の補助金制度や、同年11月に開始された余剰電力の買取制度などによって、2011年度中には設置累計数が100万戸を突破すると見込まれており、今後は年率約12%増※2で普及していくと予測されています。
また、定置用リチウムイオン蓄電池システムについては、2011年度より最長3年間の導入支援事業費である210億円の補助金が、政府により決定しました。本年は蓄電システムの普及元年として、本格的な市場の立ち上がりが期待されています。
※2 富士経済「エネルギー需要家別マーケット調査要覧 2011住宅分野篇」
(住宅向け太陽光発電//2011年度見込 25.3万件/2020年度予測 69.1万件)から京セラが算出
新システムの特長
各々の業界でトップクラスの3社の技術を活かした優位性の高いシステムを、京セラの独自開発のEMSによって、より効率的にコントロールいたします。
・太陽電池業界でトップクラスの京セラの太陽光発電システム
・信頼性が要求されるEV車載用蓄電システムで国内トップシェアのニチコンの蓄電ユニット
・リチウムイオン電池で世界最大手のサムスンSDI社製の電池をニチコンが採用
①高耐久・大容量のリチウムイオン電池を搭載した蓄電システム
鉛蓄電池と比較し、約5倍※3の耐久性を持つリチウムイオン電池を搭載しました。
7.1kWhの大容量タイプで、重量は約200kg※4、サイズは高さ120cm、幅90cm、奥行35cm※4となっております。
※3 京セラ試算値 ※4 発表時の暫定。
②お客様の生活パターンやニーズに合わせた多種多様な制御モードを搭載
ご家庭の電気使用量が昼間に多いか夜間に多いかなどお客様の生活パターンや、エネルギーコストの削減を優先するか電力確保を優先するかなどお客様のニーズに合わせ、多種多様な制御モードを搭載しています。
③災害時(停電時)には自立運転に自動で切替えて電力供給する、安心機能搭載
停電が長く続いた場合でも、晴天時の昼間に太陽電池で発電した電力を蓄電システムに充電することができる、自立運転機能が搭載されています。夜間や雨天時でも電力利用が可能となり、安心してお使いいただけます。
販売形態
①EMSに太陽光発電と蓄電システムを組合せた新システムの販売
②太陽光発電システム既設のお客様向けには、蓄電システムを販売し、EMSで制御
③より多く蓄電したいお客様向けには、蓄電システムの増設が可能(合計14.2kWh)
販売ルート
京セラの太陽光発電システム国内販売会社である㈱京セラソーラーコーポレーションが行います。フランチャイズ店、住宅メーカー、直販ルートなどを活用して販売展開してまいります。
市場投入時期
2012年夏頃の予定
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