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中国EV急速充電規格“GB/T 27930”対応 充電アナライザ/シミュレータを販売開始【東陽テクニカ】
2017年1月17日
㈱東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:五味 勝、以下 東陽テクニカ)は、電気自動車をはじめとするE-モビリティ向けの評価ソリューションを開発・提供するドイツcomemso GmbH(以下 comemso社)製の、中国EV急速充電規格“GB/T 27930”対応「GB/T DCアナライザ/シミュレータ」を1月24日より販売いたします。
近年、電気自動車(EV)/プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)は、世界中で急速に普及しています。しかし、電気自動車の急速充電に関する技術や標準規格はまだ新しく、EV充電器と電気自動車の組み合わせによっては、制御信号の通信不具合により充電が異常中断するなど、思わぬトラブルが発生することがあります。
東陽テクニカは2015年にドイツcomemso社と総代理店契約を締結し、電気自動車の充電中に起こる様々な問題を解析する「EVチャージアナライザ/シミュレータ」(普通充電規格および欧米の急速充電規格“COMBOⅠ/COMBOⅡ”対応)の販売を開始し、2016年6月からは、日本における急速充電の標準規格である“CHAdeMO※1”に対応した「CHAdeMOアナライザ/シミュレータ」を販売しています。
今回新たに、EV市場が急速に拡大している中国の急速充電規格である“GB/T 27930-2015”に対応した「GB/T DCアナライザ/シミュレータ」の販売を開始し、ラインアップを拡充、中国市場に参入するEV/EVSE※2メーカーの製品開発に貢献します。なお、東陽テクニカは中国におけるcomemso社の総代理店でもあり、中国、台湾、ならびに韓国市場の開拓も行っていきます。
各規格に対応した充電アナライザ/シミュレータは何れも、EV充電器(EVSE)と電気自動車(EV)の間にインラインで挿入することにより、従来別々に測定しなければならなかった、EVSEとEV間で充電中にやり取りされる制御信号と充電回路を流れる電流/電圧を同時に計測することができる画期的な製品です。長時間にわたりこれらの情報を記録することにより、充電中断など予期せぬ障害事象をつぶさに捉え、原因究明のための最適な情報を提供します。さらにシミュレータ機能を用いると、EVSEまたはEVのシミュレーションが可能で、実機を用いた試験では実現が難しかった、繰り返しON/OFF試験、長時間の安定動作試験や異常系の試験を容易に行うことができます。
製品の開発現場における品質向上や開発スピードの短縮に寄与します。
【製品の主な特長】
・GB/T 27930-2015に基づく解析とシミュレーション
・充電中の制御信号、充電電流/電圧を同期した状態で、CAN※3経由のデータ収集が可能
・ゲートウェイとして動作し、CANデータの操作が可能
・使いやすいグラフィカルユーザインターフェース:Vector CANalyzerを用いたソフトパネル
・屋外利用ができる堅牢な筐体(IP67準拠)
【製品データ】
製品名:「GB/T DCアナライザ/シミュレータ」
販売日:2017年1月24日
標準価格:450万円(税別)~
販売地域:日本、中国、台湾、韓国
※1 EVの急速充電方法の商標名。電気自動車用急速充電規格の国際標準。
※2 Electric Vehicle Supply Equipment。充電ステーションなどEV用の充電設備のこと。
※3 Controller Area Network。ノイズ耐性に優れた機器間のデータ転送に用いられる規格。
自動車内の情報転送にも広く用いられている。
<comemso社について>
2009年に、ドイツ連邦共和国バーデン・ヴュルテンベルク州オストフィルダーンに設立されたcomemso社は、自動車分野および電気自動車をはじめとするE-モビリティの分野における計測システムを開発し、世界中に販売しています。特に、EV充電の解析ができるEVチャージアナライザは世界中で多数の販売実績があります。2013年にはドイツの優れた新興企業を表彰する“INNOVATION BW”を受賞しています。定番商品として販売しているEVチャージアナライザ/シミュレータシリーズの他、お客様の個別要件に合わせた測定システムの受託開発も行っています。
comemso社のWebサイト:http://www.comemso.com
<㈱東陽テクニカについて>
東陽テクニカは、1953(昭和28)年の設立時より「技術と情報」をキーワードに日本の技術発展に寄与することを使命として、主として最先端の 「測るツール」 を欧米の電子計測器メーカーより輸入し、日本の研究・開発者に提供してきました。さらに、「電子技術センター」における修理、校正、技術サポートや自社製品の開発、「テクノロジーインターフェースセンター」で行うお客様向けの各種セミナー、トレーニングなどの取組みは、560名を超える全従業員の約7割を占めるエンジニアの技術力に裏付けられています。東陽テクニカはこれからも「“はかる”技術で未来を創る」のスローガンのもと、「テクノロジーインターフェース」の使命を果たすべく努力してまいります。
東陽テクニカWebサイト:http://www.toyo.co.jp/
★ 本件に関するお問い合わせ先 ★
㈱東陽テクニカ 大阪支店 理化学計測グループ
TEL:06-6399-9771(直通) E-mail:comemso@toyo.co.jp
「GB/T DCアナライザ/シミュレータ」製品ページ:
http://www.toyo.co.jp/material/products/detail/gbt_dc
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