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「ラリー・オーストラリア」で1-2フィニッシュ、有終の美を飾る【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】
2016年11月21日
● ミケルセン選手がオジェ選手との激闘を制してキャリア3勝目。
● フォルクスワーゲン・ポロ R WRCは、4シーズンで43勝をマークし、WRCに別れを告げる。
2016年世界ラリー選手権(WRC)は、11月17日〜20日にオーストラリア東海岸のコフス・ハーバーを中心に開催された「ラリー・オーストラリア」でフィナーレを迎えました。
2013年からWRCに参戦を開始し、4年間にわたりマニュファクチャラー、ドライバー、コドライバーの全3部門をすべて独占してきたフォルクスワーゲン・モータースポーツにとって、「ラリー・オーストラリア」が最後の戦いとなります。
フォルクスワーゲン・ポロ R WRCは、52戦43勝、958カ所のスペシャルステージ(SS:競技区間)のうち640カ所でトップタイムを記録、史上最強のラリーカーとして記憶されるでしょう。
このラリーで大活躍したのは、アンドレアスミケルセン選手。4年連続チャンピオンのセバスチャンオジェ選手と真っ向から勝負し、見事な勝利を収めました。オジェ選手は貫禄の2位、ヤリ -マティラトバラ選手は9位で完走しました。
「ラリー・オーストラリア」は、2009年から東海岸に定着、さまざまなファンサービスにより、WRC屈指の人気イベントとなっています。アクセル全開で走行する区間があるかと思うと、その直後には木立を縫うワインディングが待っているなど、ひと筋縄では行かないグラベル(非舗装路)イベントです。森林区間では、木々の間から太陽が顔を覗かせてストロボ効果を発揮、濛々と立ち込める土埃と相まって、クルーの視界を奪います。
デイ1とデイ2(金/土曜日)の最終SSは、1.27kmのラリークロス・サーキットで開催されます。並走するラリーカーが豪快なドリフトを見せるシーンは必見です。また、デイ2には、50kmを超える長尺SSが待ち構えています。2016年「ラリー・オーストラリア」の総走行距離は1,041.51kmと短めですが、23SSで構成される312.98kmの競技区間はバラエティに富んでいます。
金曜日のデイ1は、コフス・ハーバー南部の11SSが戦いの舞台。2016年タイトルを獲得したオジェ選手は、“栄誉ある”1番スタートとなり、路面清掃を強いられながらも4SSでトップタイム、2番手につけました。チームメイトのミケルセン選手は、オジェ選手を上回る5SSでトップタイムをマーク、他のSSでもトップ3フィニッシュを連発して、オジェ選手に15.4秒の差をつけて暫定首位の座に就きました。一方、ラトバラ選手は、オープニングSSでスライドアウト、リア・サスペンションを破損して7分の遅れを強いられました。
デイ2、SS16で波乱が起こりました。ミケルセン選手が岩にヒットしてフロアを壊し、アクセルとブレーキが交差したまま走行を強いられた結果、それまでに築いたリードのほとんどを吐き出すことになりました。ソフトタイヤを履くギャンブルが功を奏したオジェ選手との差はわずか2秒に縮まりました。ミケルセン選手がランキング 2位を確保するには、現ランキング2位のティエリーヌーヴィル選手(ヒュンダイ)に13ポイントの差をつけなければなりません。したがって、優勝だけではなく、ボーナスポイントが獲得できるパワーステージで首位を獲得する必要があります。
最終デイ3では、フォルクスワーゲン・ドライバー同士のスリリングな戦いが期待されましたが、オジェ選手がSS20でまさかのスピン。これで20秒を失い、ふたりの戦いに決着が付きました。ミケルセン選手は、ランキング2位獲得はなりませんでしたが、3位でシーズンを終えています。
[終了後のコメント]
■ フォルクスワーゲンモータースポーツディレクター:スヴェンスミーツ
「1-2フィニッシュで有終の美を飾ることができました。チームが一致団結し、最後の瞬間までプロ意識を貫いた結果です。ラリーチーム・スタッフはもちろん、開発チーム、後方支援部隊、パートナーに感謝の意を表します。」
■ カー #1:セバスチャンオジェ(フランス) 最終結果:2位
「左コーナー出口ではらんでしまい、スピンを喫しました。土埃が酷すぎて、ルートを見極めるまで時間がかかりました。2位に終わりましたが、フェアにバトルをした結果なので悔いはありません。」
■ カー #2:ヤリ-マティラトバラ(フィンランド) 最終結果:9位
「オープニングSSのアクシデントで大きなハンディを負ってしまいましたが、その後はSSを楽しむことができました。1-2を達成したアンドレアスとセバスチャン、おめでとう!」
■ カー #9:アンドレアスミケルセン(ノルウェー) 最終結果:優勝
「フォルクスワーゲン・ドライバーとして最後の戦いに是が非でも勝ちたかったので、本当に良かったです。ランキング2位にはなれませんでしたが、フォルクスワーゲンに勝利をプレゼントできたことがすべてです。」
■ FIA世界ラリー選手権 第13戦ラリー・オーストラリア最終結果
■ FIA世界ラリー選手権 マニュファクチャラーズ選手権ランキング(2016年最終結果)
■ FIA世界ラリー選手権 ドライバーズ選手権ランキング(2016年最終結果)
* 結果はすべて暫定。
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