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熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)を用いた合成皮革により自動車用シートの快適性が向上【BASFジャパン】
2016年11月10日
熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)
「エラストラン®」を用いた合成皮革により自動車用シートの快適性が向上
(本資料は2016年10月28日にBASF本社(ドイツ)で発表されたプレスリリースの和訳です。)
● 無溶剤で、直接生地に押出成形が可能
● 優れた柔軟性と耐久性が、抜群の触感と耐摩耗性を実現
BASFの熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)「エラストラン®」を利用した合成皮革により、自動車用シートの快適性が向上します。柔軟性の極めて高い合成皮革は耐摩耗性に優れ、自動車用シートや家具などに適用される揮発性有機化合物(VOC)の厳しい基準にも適合します。
合成皮革の大手メーカーであるSuzhou Ruigao New Material 社は、中国の自動車メーカーの最新モデルに使用される合成皮革の生産において、エラストラン®のグレードB50A12CFを採用しました。このグレードは凝固など従来の加工技術に比べてコスト効率が高く、環境に優しい熱可塑性プラスチック加工が可能です。BASFパフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア太平洋地域のインダストリアル部門代表のトニー・ジョーンズは、次のように述べています。「エラストラン®は、合成皮革の生産工程を大幅に簡略化し、スピードアップすることが可能です。溶剤を使用することなく直接生地に押出成形でき、中間層が不要となるためです。自動車メーカーのお客様に本グレードをご利用いただくことで、特に自動車の内装用途でますます厳しくなるVOC基準への適合が実現しやすくなります。」
エラストラン®を用いた合成皮革は耐久性、耐摩耗性だけでなく、その高い機械的特性から、自動車用シートや家具用途に最適です。素材がソフトで薄く、柔軟であるだけでなく、染色やエンボス加工も簡単になり、色やデザインの選択肢が広がります。
本製品により、合成皮革生産用ポリウレタン(PU)システムのHaptex®(ハプテックス)をはじめとしたBASFの合成皮革シリーズの幅が更に広がります。
BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業部について
BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部は、材料のノウハウを一つに融合し、革新的でカスタマイズされたプラスチック関連製品とサービスを提供します。本事業部はトランスポーテーション、建築・建設、インダストリアルアプリケーション、消費財という4つの主要産業部門で世界的に事業を展開しており、強力な製品・サービスポートフォリオを備え、アプリケーション志向のシステムソリューションを深く理解しています。収益性と成長を促進させている主な要素は、お客様との緊密な連携と、明確なソリューション重視の姿勢です。研究開発の点でも高い能力を有しており、それが革新的な製品やアプリケーションを開発する基盤となっています。2015年、パフォーマンスマテリアルズ事業本部は、67億ユーロを達成しました。詳細に関しては、www.performance-materials.basf.comをご覧ください。
BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります。また、経済的な成功、環境保護、そして社会的責任を同時に実現しています。BASFでは、約112,000人の社員一人ひとりがほぼすべての産業、ほぼすべての国においてお客様の成功に貢献できるよう努めています。製品ポートフォリオは化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品、石油・ガスの5つの部門から成ります。2015年、BASFは700億ユーロを超える売上高を達成しました。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.basf.com/jp(日本語)をご覧ください。
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