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電源レール・プローブRP4030とSPMIデコード・オプションを発表【テレダイン・レクロイ・ジャパン】
2016年11月10日
テレダイン・レクロイ・ジャパン㈱(東京都府中市、代表取締役社長:原 直)は、本日電源レール・プローブRP4030と業界初となるMIPIシステム・パワー・マネージメント・インタフェースに対応したSPMIデコード・オプションを発表しました。RP4030プローブは、DC電源レール上の微小な電圧変動を計測することができます。また、SPMIデコード・オプションを用いれば、SPMIシリアル・バスのメッセージと電源レールの電圧変動との時間相関を確認することができます。これら2つの新製品は、消費電力を低減してシステム効率を向上させるデジタル・パワー・マネージメントIC(PMIC)を用いている電源駆動や電池駆動コンピュータや組み込みシステムの試験に最適で、テレダイン・レクロイの高分解能オシロスコープHDO8108(1GHz、8ch、12ビット)やHDO9404(4GHz、4ch、10ビット)と一緒に用いると、これらのオシロスコープが既に持っている強力な能力をさらに強化することができます。
【電源レール・プローブRP4030】
RP4030は大きなオフセット・レンジ(±30V)と低い減衰率(1.2x)、および高いDC入力インピーダンス(50kΩ)を持っています。これらの性能により、DC電源レール電圧を公称電圧と同じオフセットを加えて計測することで信号をオシロスコープの画面の中央に置くことができ、高いゲイン(例えば5mV/div)を用いて観測することでDC電圧に乗ったノイズや信号の微小な交流変動を見ることができます。このプローブには、競合他社の2倍に相当する4GHzの帯域があり、テレダイン・レクロイのHDO9404高分解能オシロスコープでパワー・インテグリティ試験を行うのに最適です。
RP4030には、多様なプローブ・チップとリードが付属します。プローブ本体に標準の914mm長のSMA-MCXケーブルを接続すると、その先端に、4GHzのMCXソルダー・インリードや、4GHzのMCX PCBアダプタ、3GHzのMCX-U.FLケーブルを介してU.FL PCBアダプタに接続できます。オプションで、ブラウジング・リードが用意されています。非常に小型の電池駆動の携帯機器に多数のリードを接続する際には、広帯域で非常に小型のソルダー・インリードやU.FL PCBアダプタ(3mmX3mm)が選択できます。
PCBアダプタやリードを追加で購入して回路に取り付けたままにしておくと、プローブを簡単に脱着し異なる試験や検証で必要な異なる信号に迅速に変更することができます。
【MIPIシステム・パワー・マネージメント・インタフェース対応SPMIデコード・オプション】
電源駆動の携帯機器の開発者は、しばしばMIPI SPMIを組み込みシステムCPUとパワー・マネージメントIC(PMIC)の間の通信に利用します。その目的は、組み込み機器の最高の効率を達成するために電力レベルを調整しつつ期待されるシステムの能力を維持することです。
テレダイン・レクロイのSPMIデコード・オプションは、捕捉したSPMI物理層波形を直感的で、透明で、カラーコードされたオーバーレイで重ね書きします。SPMIプロトコル・デコード情報は、単一の表に他のプロトコル情報と合わせて時系列に表示されます。表で特定したメッセージをタッチすると、対応するパケットの波形が拡大表示され、パターン検索やフィルタ設定によって見たいプロトコル・パケットやメッセージを簡単に探し出すことができます。SPMIデコード・オプションは、マルチ・マスター/マルチ・スレーブに対応し、フルのコマンドとアーニトレーション・シーケンスをサポートするので、ポーズを含む全てのシーケンスをサポートします。
【テレダイン・レクロイの高分解能オシロスコープに最適な組み合わせ】
テレダイン・レクロイの1GHz、8チャンネル12ビット分解能の高分解能オシロスコープHDO8108がデジタル・パワー・マネージメントの電源レールの過渡応答試験、PMIC電流シェアリング/トラッキング試験、電源レール電圧パワー・インテグリティ試験、クロストークと高調波評価など幅広い用途にお使いいただくことができます。8チャンネルあるので、数多くの電源/電圧を他の信号と同時に捕捉することができます。ロングメモリ(最大250Mポイント/ch)なので、非常に長時間に渡り高サンプリング・レートで信号を捕捉することができ、ミックスドシグナル・オプション(MSO)を用いれば、アナログ入力チャンネルを用いることなくシリアル・バスのクロックとデータ信号を捕捉することができます。パワー・インテグリティ試験に帯域が必要な場合(例えば、CPUの近傍でプローブする時など)は、4GHzの帯域があるHDO9404が最適です。多様な電流プローブに加えて、様々なシングルエンドと差動プローブおよび差動アンプが用意されており、多様な試験を完全に対応することができます。
【先進のレール解析ツール】
テレダイン・レクロイはさらに、先進レール解析ツール・ボックスをアルファ・バージョンとして発表しました。このツール・ボックスは、レール電圧をサイクル毎に解析し、様々なパラメータ値を表形式で表示します。システムパワーの振る舞いのトラブルシュートをする際に、サイクル毎の変動波形とZOOM+GATE機能を使えば、DCレールの時間変動の振る舞いをすばやく理解することができます。
テレダイン・レクロイのオシロスコープ HDO9000シリーズ(ファームウェアver.8.2.1.1)は、RP4030に対応しています。その他のほとんどのオシロスコープは2017年1月からサポート開始予定です。
【弊社WebサイトのURL】
http://teledynelecroy.com/japan/news/20161110/default.asp
【Teledyne LeCroy Inc.について】
Teledyne LeCroy Inc. は最先端の高度な測定・解析が行える計測機器を製造、販売しています。Teledyne LeCroy Inc.が提供する高性能のデジタル・オシロスコープおよびシリアル・データ・アナライザ、多くの分野の電子設計技術者に幅広く利用されています。Teledyne LeCroy Inc.はニューヨーク州チェストナットリッジに本社を置いています。詳細については、ウェブサイト(http://teledynelecroy.com)をご参照ください。なお、製品の仕様や発表内容は、予告なく変更されることがあります。
【この発表に関する問い合わせ先】
テレダイン・レクロイ・ジャパン㈱
〒183-0006 東京都府中市緑町3-11-5
マーケティング・センター
Tel:042-402-9400(代表) Fax:042-402-9586
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